「ナイツ&マジック」アディ役、エン
ディング主題歌「ユー&アイ」を歌う
大橋彩香に聞く 作品のキャラクター
を演じているからこそ歌える部分を武
器に

 天酒之瓢氏の小説をテレビアニメ化し、好評のうちに放送が終了した「ナイツ&マジック」。本格的なロボットものである本作で、主人公の幼なじみアディ(アデルトルート・オルター)を演じ、エンディング主題歌「ユー&アイ」も担当した大橋彩香に、声優を目指すようになったきっかけや、作品への取り組み方を聞いた。
――声優やアーティストを目指すようになった最初のきっかけは、なんだったのでしょうか。
大橋:実は小さな頃は自分の歌に自信がなくて、人前で歌うことがあまり得意ではなかったんです。友達からカラオケに誘われても恥ずかしかったぐらいで。そうした苦手意識が変わったのは、中学生になってアニソンに出合ってからでした。本当に魅力的な曲が多くて、カラオケで歌えるようになりたいと思えるものが沢山あったんです。そこから中学で知り合ったオタクの友達とカラオケにいくようになり、徐々に歌のスキルを磨いていきました。その辺りから人前で歌うのが怖くなくなって、歌うことがどんどん楽しくなっていきました。
――当時、とくに印象的だったアニソンにどんなものがありましたか。
大橋:アニソンを集中して歌うようになったのは「マクロスF」からかもしれないです。歌が深く関わってくる作品で、曲もすごく多く、しかもどれもいいんですよね。ブルーレイもCDも全部買って、どっぷりとハマりました。
――いつ頃から、声優を目指されるようになったのでしょうか。
大橋:声優になりたいと思ったのは、「(週刊少年)ジャンプ」で連載していた「BLEACH」という作品を読んでからです。我ながら不思議な理由なのですが、「声優になりたい」という思いよりも、「『BLEACH』に出たい」という気持ちがまずありまして……。それで、「第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン~次世代声優アーティストオーディション~」を受けさせていただきました。
――すごく具体的な理由ですね。
大橋:はい(笑)。「私も『護廷十三隊』の中に入りたい!」という気持ちが湧き上がりまして。なので、最初の頃は「BLEACH」に出演できれば万々歳ぐらいの気持ちでいたのですけれど、他の色々な作品にふれたり、声優という職業を深く知っていくにつれて、「声優を目指すきっかけとなった『BLEACH」という素晴らしい作品だけではなく、もっと色々な作品に出られる声優さんになりたい」と思うようになりました。
――声優として、「エウレカセブンAO」のフレア・ブラン役で初レギュラーを担当され、その後、「さばげぶっ!」では園川モモカ役にくわえて、オープニング主題歌を歌うアーティストとしてデビューされました。当時のお気持ちは、いかがでしたか。
大橋:アーティストデビューをすることを知ったときは、ビックリしました。歌一本でやってきたわけではありませんし、プロの歌手の方も沢山いらっしゃるのに私がやっても大丈夫なのかなという不安はありました。ただ、声優だからこそできる歌の表現もあるのかなとも考えたんです。作品のキャラクターを演じているからこそ歌える部分を武器に頑張っていけたらいいなと。その後、今にいたるまで前向きに楽しくアーティスト活動をやらせていただいています。

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