【ライヴレポ】遊助、ツアーのラスト
は“SPECIAL”づくし!笑顔、汗、涙
がキラキラと光り輝いた夏祭り

7月から22公演に渡って行われた全国ツアー『遊助 LIVE TOUR 2017遊助祭「星」 ~あの・・星に願いを込めたんですケド。~』。その追加公演が29日、東京国際フォーラム ホールAにて開催された。ツアー中に単独公演200回を迎えるなど、遊助にとって大きな節目(通過点)となった今回。この日はスペシャルゲストも登場するなど、今夏も盛りだくさんのサプライズと、ツアーのテーマに掲げられた“星”のようにキラキラした笑顔、汗、涙たちに彩られながら、遊助とクルー(ファンの総称)は完全燃焼を果たした。
「今から始まるのは星の世界での出来事です。この世界で感じるのは、喜び、悲しみ、驚き、愛おしみ――果たしてどんな感情なのか、五感のすべてを敏感にしてすべてを感じ取ってくれ。さあ、星の世界の住人達が間もなくやってくるぞ!」
ナレーションが終わると、スクリーンに“SPECIAL”の文字が!ダンサーが登場し、画面いっぱいに星空の映像が映し出されると、無数のレーザーに囲まれながら、星の住人と化した遊助がステージ上段に姿を現した。遊助は自らレーザーを切り裂き、時に長い剣のようにレーザーを自在に操りながら「KNIGHT」を熱唱。続く「ルーレット」では「SPECIALな夜へようこそ!」と叫び、ダンサーたちと息の合ったダンスパフォーマンスを魅せながら軽快なラップで会場を揺らす。「V」では、黄色のペンライトの花が場内に咲き乱れる中、遊助はパワフルなボーカルを響かせた。冒頭から激しいナンバーを立て続けに披露した彼は、汗だくになりながら「今日は世界一楽しみましょう!明日への勇気とか元気を届けられるように、改めて自分で作った言葉、1曲1曲を大事に伝えていくので、ここにいる全員が出演者、主役だと思って、1対みんなじゃなくて、1対1だと思ってやりますので最後までよろしくお願いします!」とクルーに宣言。そして「今日もいろんなものを用意しておりますので!」と、SPECIALな夜にふさわしく、4月にリリースしたアルバム『あの・・いま脂のってるんですケド。』を中心に、新旧の楽曲たちが遊助らしい様々趣向を凝らしながら、そしてひとつひとつにメッセージを込めて披露していった。
アルバム曲の中で異彩を放っていた「ブリキ」では、少年時代にタイムスリップし、すべてを慈しむかのように丁寧に歌い、ソファに座ってブリキの人形と語らい合う遊助。役者としての顔も覗かせるる遊助ならではの芝居パート、さらにクイズまで飛び出すなど(羞恥心の曲も出題され、見事全問正解!)、遊助流のおもてなしに歓喜の声を上げるクルー。彼のサービス精神は止まることなく、「That Love」でパントマイムを見せたかと思えば、「其の拳」ではパワフルなドラミングでクルーを圧倒! 
また追加公演ならではのサプライズとして、遊助と親交の深い仲間たちが急遽ステージに登場!お笑い芸人の品川祐は遊助とスタンドマイクを前に漫談(遊助がツッコミ役)をし、湘南乃風SHOCK EYEは「Brother」「怪盗MAGNUM」で遊助とSPECIALコラボレーションステージを展開。「Brother」ではふたりで向き合って乾杯をしたり、指切りをしたりと、お互いの友情、絆の深さを垣間見せた。
そして、アルバムをリリースするたびにストーリーを更新していく「History」も“V”となり、描かれた遊助のまっすぐな想いにクルーはじっと聴き入り、目頭を熱くした。「来年で10周年目を迎えることができるんですけども、羞恥心から始まって、あのときはまだ3人組で、バカとかアホとかみんなから指差されてきたのですが、そんな男を支えてくれて、楽しければいいじゃん!一生懸命汗をかければいいじゃん!って作り上げたものに足を運んでくれて、本当に幸せです」と深々と礼をし、「2017年もこんな俺についてきてくれてありがとう!」と遊助は声を枯らしながら叫び、「みんなのうた」で締め括り。もはや通常の人であればすでに体力の限界を迎えているハズであるが、遊助は最後の力を振り絞って笑顔でパフォーマンス。そして「これからも一生ずっと一緒に頑張っていきましょう!」とクルーと誓った遊助は、「またねー!行ってきまーす!」と清々しい笑みを浮かべながらステージを後にし、どこよりも熱い遊助の夏(の祭り)は幕を閉じた。
常にクルーのことを想い、クルーを楽しませるために、すべてにおいて徹底したこだわりを見せ、そのための努力は惜しまない遊助。改めて今回のライヴを通して、こんなにもガムシャラな男、38歳の少年はいないと痛感した。自らに課題を課し、限界ギリギリまで新たな挑戦に挑んだ彼の想いに応えるように、歓声を送っていたクルーたち。まさに全員がライヴの主人公となって、それぞれがエネルギーを与え続け、終始、ポジティブなエナジーが会場を包み込んでいた。
「いつ来たって楽しい!いつ会ったって元気になれる!そんな遊助でいたいです。その予想をはるかに超えて元気にさせますので」と冒頭で言っていた、その言葉通り、遊助が生み出した楽曲、紡ぎ出した言葉、彼が作り出したエンターテインメントによって、あらゆる感情を感じ取り、世界一楽しむことができた、あっという間の3時間であった。そして来年迎える10周年目の夏が、両者によってどのように光り輝くものになるのか、早くもその瞬間が待ち遠しい限りである。
「その笑顔 さっきの涙 くさい汗(笑) その全てがあなたの願いを叶えるから また進みましょ☆それまで じゃーね 本っ当に あんがと!! スターより(二重取り消し線) ゆーすけより」
文/星野彩乃

ランキングBOX

“気になる人の気になるランキング”をテーマに、様々な分野の著名人へ直撃した「MY BEST3」を紹介!オリジナルのランキングインタビュー記事をはじめグルメなどのトレンド情報やエンタメなどのストレートニュースなども毎日配信中です。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着