デヴィッド・ボウイがライブ映画で一
夜限り蘇る!

2016年1月10日、世界に衝撃が走った。デヴィッド・ボウイの逝去である。

同年1月8日の69歳の誕生日に、自身最後となった新作『★』を発表したばかりであった。そんな彼の名を世界的に広めた名盤『ジギー・スターダスト(原題:The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars)』を引っ提げたツアーの最終公演の模様を収録した映画『ジギー・スターダスト』が、11月28日(火)にZepp DiverCity(東京)とZepp Namba(大阪)にてライブ絶響上映されることが決定した。
いまからさかのぼること約45年前、25歳のボウイは、「5年後に滅びようとする地球の救世主ジギー・スターダスト」という物語を引っ提げ、クィーン・エリザベスII世号に乗船しイギリス、アメリカ、日本を巡る1年半の長期ツアーを決行した。
1972年2月から始まったツアーは、1973年7月3日、ロンドンのハマースミス・オデオン劇場でツアー・ファイナルを迎えた。時代の寵児だったボウイは、コンサートの最後で、突然自らジギー・スターダストを葬り去った。
まさしくそのジギー・スターダスト最後の公演を収録した全17曲/90分のライブ映像が今回の上映作品。
本作は1973年初上映され、日本では1984年月4に初上映された。監督は、ハンディカメラと同時録音によるドキュメンタリーの第一人者で、すでにボブ・ディランやジョン・レノンを撮影し、ゴダールとも仕事をしていた、D.A.ペネベイカー。
その時のライブの衣装は、1971年に日本人として初めてロンドンでコレクションを行った山本寛斎が手掛けた。1960年代から、その多彩な音楽性をもって制作された名盤の数々は、その時代のアートとも言え、移り変わり行くロック・シーンの中で変化と進化をし続けてきた、英国を代表するロックアーティストのボウイ。
ジギー・スターダストというペルソナは、グラム時代のアイコンであり、グラム人気を爆発させたきっかけではあったが、音楽だけではなく俳優、絵画やパントマイム、また日本の歌舞伎といった大衆芸能を網羅した妖艶さと狂気を兼ね備えたことで、単なるグラム・ロックという枠には納まらないオリジネーターとしての地位を確立した。そんなジギー・スターダストの全盛期の貴重な映像であり、グラム・ロックのスターという地位を自ら脱ぎ捨てた瞬間、まさしく、ジギー・スターダストの最後の瞬間を捉えた音楽史的に最も重要な作品となっている。
『ダイナミックな音圧』『ライブ級の大音量』『迫力の大画面』にて、約45年ぶりに蘇るジギー・スターダストのライブを疑似体験してみては?

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着