DJ和が広げる音楽の輪〜RIJF2017編(
控室レポあり)〜
DJ和@ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017
1回目は朝8:50から約40分続いて10:25から約30分。そして時間をあけて19:30から約1時間。なんとこの日のスタートとトリを担当。ミーティア編集部は2回目のステージを体験してきました。
朝10:25のBUZZ STAGEは、遠目からもわかるほど異様な盛り上がり。中に入りきらない人々が外にあふれていました。
そんな盛り上がりも納得の内容。感情を揺さぶるプレイに定評のあるDJ和さん、アガる曲を連発し、お客さんたちの体を揺らします。筆者も、かなりブチアガってた気がします……が興奮して記憶がやや曖昧。米津玄師『LOOSER』からのRIP SLYME『ONE』の繋ぎとか見事すぎました。
で、「写ルンです」で撮ったわずかな写真がこれなんですけど。
こっちがオフィシャルの写真。
フロアを見ていると、男女比はやや女性が多めで年齢層は若め。前列はほとんど女性でした。しかも、かわいい子が多い……。
和さん、やっぱり女の子に人気あるんですね。納得です。取材してお話させていただいて思いました、この人、絶対モテるわ、って。
相手をしっかり見て、相手の反応に合わせて、その都度自分の引き出しにあるものを出してくる感じ。ちゃんと相手の話聞いてくれるし、話しやすい雰囲気を作ってくれるし、相手の好みに合わせてくれるし。
「DJ和にはエゴのようなものがない」と前回の記事に書きましたが、DJ和さんには、自分の好みや意見を人に押し付ける感じが1ミリもないんです。こういう人は絶対モテますよね。そりゃあ好きになりますよ。和さん、好きです(突然の告白)。思わず記事の文体を「だ・である」調から「です・ます」調に変えましたよね。
ひとしきり和さんのDJを楽しんだところで、いざ囲み取材へ!と思ったけど、タイミングが合わず、3回目のステージ(19:30)の直前に時間をいただけることに。これはレア!!RIJFのステージ控室レポなんてあんまりないのでは?
そんなわけで、空が暗くなってからBUZZ STAGEの裏に設置された控室へ行って参りました。
DJ和にインタビュー@ステージ裏 控室
オフィスでの和さんよりなんとなくワイルドな感じがしませんか?
やはりライブとオフィスでは雰囲気が違いますね。控室でリラックスしてるとはいえ、ここは現場。特有の緊張感のようなものに満ち満ちていました。
午前の早い時間に2回のステージを終えたDJ和さん、手応えはどうだったのでしょうか。
DJ和 : 「すごく楽しめました。朝の2回はそれぞれ、自分の中でジャンルや雰囲気を変えてペース配分も考えながらやったんです。1回目は朝イチだから、みんなにとっては初めて聴こえる音ですよね。最初に聴く音は大事だし、お客さんのスイッチをONにしたくて、かなり力を入れてやりました。2回目の方は、他のアーティストさんのライブの間でもあるので、踊れる曲をやりつつ、最後は温まって気持ち良く他のライブに行けるように意識しました。RIJFには毎年出させてもらってるんですけど、出れば出るほどDJを楽しみにしてくれる人が増えている実感があります」
DJ和 : 「表情とかファッションとか、持っているタオル、それから曲に対する反応で、お客さんが何を待っているかわかるんですよ。次に出演するバンドのファンだとか、隣のステージでもうすぐ始まるライブの待ち時間に来ているんだとか、わかってくるんです。だからタイムスケジュールによってお客さんの反応は違うし、それによってかける曲も変えます。そうして探りながらやっていく中で、うまくいくと、曲をかけた瞬間にみんながすごいハッピーな顔で歌ってくれる。DJとしてはそれを見るのが本当に幸せですね。夜は、より激しい音とか、低音が効いた音とか、カッコ良い系の曲を多めにします。そして最終的にはみんなでチルするっていう。周囲の人と肩組んで大合唱してクライマックス感を出せたら良いなと」
普通のアーティストはあらかじめセットリストを決めてからステージに上がるけれど、DJ和さんの場合は違います。
その日ステージに上がって、お客さんの反応を見てから決めるとのこと。つまり全部コミュニケーション。お客さんとのキャッチボールで選曲していく。「相手をしっかり見て、相手の反応に合わせて、その都度自分の引き出しにあるものを出してくる感じ」が滲み出ているんですなあ。
……ラジオ体操。いやいや、ロックフェスでラジオ体操て。最高かよと。ジャンルをクロスオーバーするのがDJ和さんの特徴だけど、「ジャンル」なんてヤボな言葉や概念は、この方には何の意味も持たないのでした。
ところで和さん、今日のお客さんはかわいい女の子が多かったですけど、そこらへんどうなんですか?いつもあんなかわいい女の子ばっかり来るんですか?
DJ和 : 「なんでしょう、この後に感覚ピエロさんとイトヲカシさんのステージがあったからですかね(笑)。DJを見に来てくれる人って男女比半々くらいで、日によって客層が全然違うんですけど、たしかに今日の2回目は女の子が多かったですね。しかも結構、身体を動かして歌ってくれて。ありがたかったです」
うーむ、あくまで謙虚。ひたすらにナイスガイ。こういうところですよね。そりゃあ好きになりますよ。和さん、好きです(本日2回目の告白)。
DJ和 : 「ははは(笑)。RIJFって、お客さんが毎年どんどん増えてるし、どんどん若返ってるんですよ。そしてポップなものほど楽しんでくれるようになっている。他のフェスと差別化ができている感じがしますね。RIJFを見ていると、日本の若い子たちの真ん中はこの辺りにあるんだなと感じます。RIJFには、フェス入門的な役割もあると思うんですよね。たとえばフジロックは、どちらかと言えば中級〜上級にあたると思います。自分が何をするかで楽しめる度合いが変わってくる。それに対してRIJFは、とりあえず会場に来てしまえばどこにいてもフェス感を味わえて楽しめる。まずはRIJFで初めてのフェスを経験して、それからいろんなフェスに参加していく人が多い気がしますね。良い意味でのライトさがあって、素敵なイベントだと思います」
なるほど、何回もRIJFに出演している和さんならではの貴重な意見ですね。
では最後に、RIJF以外にもたくさんのフェスに演者としてもお客さんとしても参加している和さんなりの、「DJ和流フェスの楽しみ方」というのがあれば、教えてもらえませんか?
DJ和 : 「僕はお酒が好きなので、どうやっておいしくお酒を飲める状況を作るか、ということを考えてます。フェスの良さって、自由さだと思うんですよ。普段のライブって、ライブハウスやホールという限られた空間の中に入って、言わばアーティストと1対1になって楽しむわけですよね。でもフェスって、少し離れた場所でやってるライブを聴きながら、こうして向き合いながらお酒を飲めたりするわけですよね。それって最高じゃないですか?こういうのってフェスならではですよね。今だって、姿は見えないけどサカナクションの演奏を聴きながら”いやあ、やっぱサカナクション最高だな”って思いながら話してるわけですよね。それぞれいろんな楽しみ方をできることがフェスの魅力だと思います」
いやあ、やっぱDJ和、最高だな。和さん、好きです(本日3回目の告白)。
突然の告白も3度目になってしつこくなりかけたところでインタビュー終了。
この後、DJ和さんはこの日最後のステージへと向かい、またしてもかわいい女の子がいっぱいのお客さんたちを盛り上げまくってチルしていました。前回のインタビューで言っていた通り、本当に途中から大カラオケ状態になり、みんなが肩を組んで歌う様はとっても平和で美しかった。あんな平和なサークルモッシュは初めて見ました。文字通りみんな「WAになって」踊っていました。
筆者の中で、音楽の楽しさがまたひとつ更新されました。
DJ和『ラブとポップ』
広末涼子さんに無事ご挨拶できた……異次元の美しさでした……包み込まれる透明感…
— DJ和 (@djkazu1025) 2017年8月21日
ドライブ中に恋人と一緒に聴いたりすると幸せな気分になれそう。ぜひともチェックを。
クラブの扉を開け、音楽の輪を広げ、DJカルチャーを日本中に根付かせるDJ和。
これからもその活動から目が離せません!
ラブとポップ ~好きだった人を思い出
す歌がある~ mixed by DJ和
(ソニーミュージック・オフィシャルサイトより)
DJ和ソニーミュージックオフィシャルサイト
DJ和Twitter
DJ和Instagram
DJ和Facebook
DJ和が広げる音楽の輪〜RIJF2017編(控室レポあり)〜はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。