【レポート】<氣志團万博>初日、c
oldrain / 10-FEET「やり過ぎやろ、
オマエら!」

氣志團万博2017 ~房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ~>が9月16日(土)および17日(日)、千葉県・袖ケ浦海浜公園にて開催中だ。その初日、正午を過ぎた頃にスタートしたcoldrain10-FEETのレポートをお届けしたい。
「<氣志團万博>、初登場! 行こうか、オマエら!!」
ドスは効いているが、メチャクチャ笑顔でMOSSAI STAGEに登場したcoldrain。バンドのキラーチューンのひとつ「NO ESCAPE」をブッ放し、早くもモッシャーとダイバーを歓喜させていく。キレのあるプレイにド迫力もののラウドなバンドサウンド。音はいかついものの、メンバー全員、心の底からライブを楽しんでいることが、嬉しそうな表情から伝わってくる。さすが、国内ばかりでなく海外でも精力的なライブ活動を続けるバンド。ステージがあれば、そこはどんな国だろうが土地だろうが、メンバーにとってのホームだ。彼らにとってアウェイなど存在しない。
「結成20年の氣志團。10年のcoldrain。ちょうどいいところに出させてもらったと思っています。20年経ったとき、あれくらい強いバンドでいたい」
Masatoが氣志團への感謝と尊敬の念をこう表した。また初出演ということで、歌ものナンバーを用意してきたcoldrainだったが、バンド紹介のVTRで“ウォール・オブ・デス連発”と團長に言われたことで、急遽、セットリストを変更。「オマエら、行けるところまでイケ!」と攻撃的ナンバーを叩きつける。当然、客席エリアではダイブもモッシュも、それにウォール・オブ・デスも。
また激しい曲であっても、coldrainには、絶対的な武器にもなっているメロディがある。会場のあちこちからMasatoに合わせてシンガロングする声が起こり、ゾクゾクする一体感で盛り上がり続けた。
そんなライブの5分後、今度はYASSAI STAGEで始まったのが10-FEETのステージ。出てきてそうそう、笑顔で煽るのはTAKUMAだった。「飛べ、翔べ!」の言葉を合図に「VIBES BY VIBES」からライブへ突入。さすが、團長からも「どんなフェスでもホームランバッター」と半ばジェラシーも混じりながら賞賛される10-FEET。ホームランを次々に打つかのごとく、豪快かつ勢いたっぷりのライブを繰り広げる。
「最高やぞ、<氣志團万博>! 今日は気合い入るわ、強くなった気分になる」
そう言う彼らは、<氣志團万博>に合わせてツッパリのトレードマーク、派手な学ラン姿だ。NAOKIが着る学ランの背中には、“氣志團”と金の刺繍入り。すると、どこからともなく声が聞こえてきた。
「ない! おーい、俺の学ラン持っていったヤツ、誰だ。冗談じゃねぇぞ、おい」
團長率いる氣志團がガラの悪そうなジャージ姿でステージに乗り込んできやがった。それを見て、隠れるように思わずしゃがみ込むのはNAOKI。KOUICHIもTAKUMAも、さっきまでの元気はゼロ。完全にビビり上がった表情。
「なに、俺の学ラン、着てくれてるんだよ」と詰め寄られる10-FEETだった。「楽屋に置いてあったから着てきました。“これ着て、写真撮ってください”って置いてあったんですよ」とTAKUMA。「インスタ映えするように用意したんだよ。ももクロが着たがってるんだよ」と團長。「はい、言ってました、僕の目の前で。ももクロ、優しいから、“後で学ラン着て一緒に撮りましょうね”って言ってくれたんですよ」とTAKUMA。
こんな段取りなしの即興コントでも思いっきり楽しませるのが、<氣志團万博>のもうひとつのおもしろさだろう。ツッパリ集団にお引取りいただき、ライブも後半。最新シングルからの1曲「太陽4号」はもちろん、これまでのライブで様々なエキサイトメントも名場面も作ってきた曲の数々を投下していった。
「とことん楽しんでいけよ。男らしく、女らしくバシッと楽しんでいけよ。でも、ちょっと見てみ。そこに靴あるやんか。さっきもあっちに靴あった」とTAKUMAが指差すのはセンターステージ上。泥まみれの靴が片方、いろいろ転がっている。10-FEETのライブは、オーディエンスやファンもまたホームランバッターだ。あまりの一体感と激しいサークルに、驚きと笑いが絶えないTAKUMA。
「スゲー、やり過ぎやろ、オマエら! もっと行こうか!」
ラストナンバー「RIVER」は、雷雨で大変なことになった<京都大作戦2017>の雪辱を果たすかのごとく、激しさと熱気と楽しさがすべて一緒になり、最高のエネルギーがここに生まれていった。
取材・文◎長谷川幸信

撮影◎青木カズロー(10-FEET)/釘野孝宏(coldrain)
■<シミズオクト Presents 氣志團万博2017 〜房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ〜>2017年9月16日(土)@千葉県・袖ケ浦海浜公園セットリスト


【coldrain】MOSSAI STAGE

01.NO ESCAPE

02.WRONG

03.ENVY
04.24-7
05.THE REVELATION
【10-FEET】YASSAI STAGE

01.VIBES BY VIBES

02.goes on

03.ヒトリセカイ

04.太陽4号

05.その向こうへ

06.RIVER
■<シミズオクト Presents 氣志團万博2017 〜房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ〜 Supported by イオン銀行>


2017年9月16日(土) 千葉県・袖ケ浦海浜公園

2017年9月17日(日) 千葉県・袖ケ浦海浜公園

9:00開場 / 10:30開演 (20:40終演予定)

▼出演者 ※50音順・敬称略

【9月16日(土)】

VAMPS、氣志團、coldrain、SiM、JAGUAR (OPENING CEREMONY ACT)、私立恵比寿中学四星球DJダイノジ、10-FEET、東京スカパラダイスオーケストラDragon Ash布袋寅泰マキシマム ザ ホルモンMUCC、ももいろクローバーZ、LiSARIP SLYME

【9月17日(日)】

岡崎体育岡村靖幸、氣志團、KICK THE CAN CREWゴールデンボンバー米米CLUBC&K水曜日のカンパネラSCANDALBLUE ENCOUNTBOYS AND MENMIYAVI山下達郎ユニコーンUNISON SQUARE GARDEN、レイザーラモンRG (OPENING CEREMONY ACT)、WANIMA

(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999 (weekday 12:00-18:00)
▼チケット

1日入場券 12,000円

2日通し入場券 22,500円 ※SOLD OUT

青春18入場券 12,000円(1ミール2ソフトドリンク付き)

駐車場券付1日入場券 15,000円(入場券 12,000円 + 駐車場券 3,000円)

駐車場券付2日通し入場券 28,500円(入場券 22,500円 + 駐車場券 6,000円) ※SOLD OUT

バイク駐輪券 1,000円(1日1台)

※青春18入場券は、中学生・高校生及び2018年4月1日段階で18歳以下の方のみご購入頂けます。

一般発売日: 8/12(土)10:00〜

年齢制限: 未就学児童入場不可、小学生保護者同伴に限り入場無料

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