KEYTALK 四者四様の粒揃いシングル
    「セツナユメミシ」と初の横浜アリー
    ナ公演の意気込みを語る

    コンスタントなリリースとツアー、夏フェス出演と、めまぐるしい活動が続くKEYTALKが8月30日にニューシングル「セツナユメミシ」をリリース。アニメ『境界のRINNE』オープニングテーマとしてもお馴染の、和テイスト漂う瑞々しいメロディが印象的な表題曲をはじめ、メンバー4人の個性が光る四者四様の楽曲を収録した本作について、そしてついに迎える初の横浜アリーナ公演『俺ら出会って10年目 ~shall we dance?~』への意気込みを訊いた。
    どんどん新しい曲、新しい曲って出してるんで、ちゃんと大事にしていかないと。このスピードに流されないようにやっていかなきゃなっていう。(寺中)
    ――3月に17曲入りのアルバムを出して、4月末からそれを引っさげてのツアーが始まり、ツアー真っ只中の6月にシングル「黄昏シンフォニー」をリリース。さらに夏フェスの熱が冷めやらぬ8月30日にはニューシングル「セツナユメミシ」が出るって!
    小野武正(Gt&Cho):改めて言われると、なんかすごいですね(笑)。ここ何年かはライブとリリース、どっちもずーっと一緒にやってきている気がします。
    ――ライブと音源の役割を考えると、どうでしょう?
    小野:常に新しい音楽を作ってるというか。前にこういうのを作ったから次はこんなことをやってみよう、みたいに、僕らの中でいろいろ挑戦していけている感じがしてて。それを披露するライブもその都度あるので、役割というより、リリースとライブで一個になっていますよね。
    寺中友将(Vo&Gt):あとはこう、4人それぞれ楽しませるのが好きだから、それがいいカタチで音源やライブに昇華されて、表現されているのかなって。
    小野:プラス、ライブではみんなが楽しんでくれたらもっと楽しいよねっていうのが共通認識としてあるので。
    ――そうじゃなきゃ、このペースで、このタイミングで、シングルは切れませんよね。
    一同:間違いない。
    小野:ツアーに出る前に「セツナユメミシ」と、一個前の「黄昏シンフォニー」は完成させてて。そうそう。今年のアタマから4月に掛けて、しっかり計画を立てていろいろな制作をキッチリ進められたから、こういうスパンでできるんだと思いますね。
    寺中:ただこのスピード感はヤバいぞっていうのが自分たちの中にもあって。前のシングルを出す時に、このシングルはもう完成してたから、たまにわからなくなったりして。これは新曲なのか? みたいな。
    八木優樹(Dr&Cho):わかる。自分は半年前からずっと聴いてるから。
    寺中:さらに、同時進行で廻っていたツアーではアルバムの曲が新曲のはずなんですけど、なんかこう……。
    ――自分たちの中には、その2つ先のシングルまであるから。
    寺中:ハイ。あとはどんどん新しい曲、新しい曲って出してるんで、ちゃんと大事にしていかないとという意識は強いですね。大事に作った曲たちなので、このスピードに流されないようにやっていかなきゃなっていう。
    八木:こうやってシングルを出せるのは有り難いことだし、新しい発表がたくさんあるのはやっぱり嬉しいから、毎回、お客さんと一緒に喜び合えるように、自分たちがしっかりしていかないとダメですよね。
    KEYTALK 撮影=北岡一浩
    ――ニューシングル「セツナユメミシ」は、アニメ『境界のRINNE』のオープニングテーマであります。
    首藤義勝(Vo&Ba):第1シリーズのオープニングを書かせてもらったご縁でお話をいただいて。しかも“こういう曲にしてください”みたいな指定が今回はまったくなくて。
    ――それはすごい信頼感ですね。
    首藤:ありがたいですよね。前回はある程度イメージの共有のやり取りをしたんですけど、今回は“もうお任せします”ってことで渡されたので。ちょっと和風な雰囲気がアニメから漂っているから、曲も和風にしようかなぁとか考えながら書き下ろしていきました。
    ――超個人的な話になっちゃうんですけど。私、『境界のRINNE』という作品を知らなくて。あとで調べようと思いつつ、曲を聴いて頭に浮かべていた絵が高橋留美子さんだったんです。
    一同:おぉぉぉ!
    ――少し和な雰囲気と、独特の懐かしさ、軽妙さ。高橋留美子さん作品でも、摩訶不思議系のコメディなイメージで聴いていて。
    首藤:『らんま1/2』とか?
    ――そうですそうです。そしたら本当に高橋留美子さんの作品だったから、ひとり部屋で震えてしまいました。
    首藤:あぁ、嬉しいですね。これはメロディが先に浮かんで、歌詞はあとから作っていったんですけど。歌詞をはめていく時には、和風っぽい絵を連想させるようなワードをちょいちょい混ぜてみたりしてて。<朝な夕な>とか、<ジンチョウゲ>とか。
    ――今回のように、物語があって、絵も見えていて、そこに曲を書いていく作業というのは、作り手としてどうでしたか?
    首藤:人によって違うと思うんですけど、僕は原作を参考にするというか。作品のことばっかり考えて作るほうかもしれない。
    ――しかしそれはそのままKEYTALKの12枚目のシングルになるわけで。
    首藤:正直、そこまで難しくは考えてないんですけど。ライブで楽しんでもらえればいいなぁくらいのことを意識しつつ。それがきっとKEYTALKっぽさになると思うので。あとはこの4人で演奏して、2人が歌うとKEYTALKらしさは嫌でも出てくるから。もうどんどん出まくっちゃうからね。
    寺中:依頼される時に確か、“前作「桜花爛漫」を超える曲を作ってください”って言われてたなぁというのは覚えてて。で、できてきたデモを聴いたら、僕らKEYTALKの武器のひとつである和メロと、最初の印象的なギターのリフがもうアニメのイメージ通りというか。ぴったりで綺麗な映像がつくんだろうなって想像が膨らみましたし。バンドとしても、“これだ!”という確信が持てましたよね。
    八木:もともと義勝の作る曲の雰囲気と、『境界のRINNE』もそうなんですけど、高橋留美子先生の作品の世界観がすごく近いなって思ってて。その感じ、義勝と留美子さんの繋がりがより強くなった曲かなって思いました。もうほんっとになんも違和感がない。
    小野:まさしく。みんなが言った通り、グッときましたね。だからサウンドを固めるのも、この曲は結構早かったし。
    曲出しのタイミングでみんなが作ってきて、出し合って、だったら入れちゃっても楽しそうじゃない?っていう話から始まったんですけど。それぞれの個性が全然違う方向に突き抜けているので、面白いなぁと思いますね。(小野)
    ――首藤さんが先ほど話してましたけど。ここで観客がクラップして、一緒に騒いでって、ライブが透けて見える曲になっているから。アニメのオープニングだし、歌ものの曲ではあるけれども、一個一個の楽器の音が大きい(笑)。
    八木:ハハハハ。確かにそうかも。
    首藤:デカいっすよね。ドラムとかめちゃくちゃデカいっす。
    八木:デカいけど、ベースもデカイでしょ!
    首藤:主張の強い面々が集っているので(ニッコリ)。
    寺中:だから、昔はただ散らかってる曲もあったんですけど、やればやるほどまとまってきたのはありますね。

    ――2人の歌のパート分けも、今回は相当面白くて。曲を作る段階で2人の歌声の役割が明確に見えていたのかなって思いました。
    寺中:最近、特に明確になってきた感じがありますね。それは歌わない2人が作る時も同様で。全員、歌詞が付いてる曲はほぼほぼ歌い分けが決まってるから。
    首藤:「セツナユメミシ」は歌ってても面白いです。レコーディングもブースだけ分けて、2人同時に録ったりするんですよ。
    ――ほぉぉ、あまり聞いたことないかも。通常って言っていいのかわからないけど、それぞれで録って合わせたり、もしくはひとりずつ全編歌って、いいところを繋ぎ合わせたり。
    首藤:僕らも最初はそんな感じだったんですけど、プロデューサーが今のNARASAKIさんになった時に、「パラレル」だったかな、いきなり提案されて。全員が「えーっ、その発想はなかった!」っていう感じになりながらも、やってみたら燃えるんですよ。巨匠の歌声は聴こえているんだけど、空間が隔たれてるから姿は見えない。でもって、たまによくわかんないですけど、巨匠がズボンを脱いで歌うことがあって。何やってんだろう? 本当に何やってんだろう? なんでやったんだろう?って思う。
    一同:あははははは。
    寺中:いや……義勝を笑わせようと思って。
    首藤:絶対邪魔しようとしてんでしょ? 笑っちゃってぜんぜんダメでした。
    ――(笑)。けどその、隙あらば盛り上がる空気感も音に出ている気がします。
    首藤:多分あると思いますね。実は楽器も、全員で“セーノ!”で録っていたりして。そういう“このテイクでしか出せないグルーヴ”が作りやすいレコーディングの仕方だと思いますね。
    ――あぁ、だから全員の音が大きいんだって思いました。いや、言い換えると、音が大きくてもちゃんと気持ちいいアンサンブルとして響くんだって。
    首藤:ありがとうございます!
    KEYTALK 撮影=北岡一浩
    今までも僕はKEYTALKらしくない曲を作ってきたと言いつつ、今回が一番何も考えないで作れた気がします。(八木)
    ――そして、お決まりとまでは言いませんが、収録曲を全員で作られるのも、お馴染みのパターンになってきましたね。
    小野:そうですね。曲出しのタイミングでみんなが作ってきて、出し合って、だったら入れちゃっても楽しそうじゃない?っていう話から始まったんですけど。今回もそういう流れで全員の曲が入ったシングルになりました。
    ――もちろん組み合わせとして考えているにしても、見事に4人4様の曲で。
    小野:そこも偶然というか。もちろん何曲か持ってきてる場合だったら、バランスをとっていくこともあるんですけど。それ以前に、それぞれの個性が全然違う方向に突き抜けているので、面白いなぁと思いますね。
    ――曲を聴き進めるごとに違う扉が開いていく感じがしますもんね。中でも小野さん作の「タイポロジー」は展開が目まぐるしい。
    小野:そうそうそう。これはもうどんどん展開していくようなせわしない曲を作ろうと思って。けどせわしない中にも、楽しさ、気持ちよさを追求している部分もあったりして。
    首藤:歌う人間としては、歌う量が多いこの曲はただただ疲れます。だけど武正の曲の特徴というか、速めのテンポで、軽快なリズムで、キーがまた苦しくない程度に高い、絶妙なところを突いてきたりして、歌ってて気持ち良いんですよね。しっくりくる、“はまる”みたいな感覚なんですけど、それを今回も感じましたね。
    小野:あぁ、ものすごく嬉しいっす。
    ――八木さん作の「誓い」はもう、タイアップこそはついていないけど、PS Vitaのゲームのテーマ曲みたいな雰囲気で。
    八木:いや、まさしくそれです。PS Vitaの『Fate/stay night』っていうゲームが大好きで、勝手に楽曲を付けてみました。
    ――えっ、ほんとに?
    八木:ハイ。
    ――独特の世界観ですもんね。この不安定な、どこに行くのかわからないような、気持ち悪い気持ち良さ。
    八木:そう。そうやって半音転調していく感じが好きなんですけど、作り方がわかんなくて大変でした。
    ――結果、この曲がカップリングとして入ったことが、今作を強烈に興味深いものにしているという。
    八木:確かに。いいのか悪いのかわかんないですけど、他のバンドじゃできない、間違いなくKEYTALKじゃないと成立しないことかなと思いました。今までも僕はKEYTALKらしくない曲を作ってきたと言いつつ、今回が一番何も考えないで作れた気がします。
    ――絶妙なキワを突いてくる小野さんの曲から一転、この曲を歌うのは相当ヘヴィですよ。
    首藤:そうですね。キーが高いし、繊細なメロディだし、かなり難しい曲なんですけど、間に入ってくる巨匠のパートがポイントになっていたりして、歌録りは楽しかったんですよ。で、また難しい分、うまく歌えた時の満足感は大きいし。ああ、新しいKEYTALK!って感じがすると思います。
    KEYTALK 撮影=北岡一浩
    武道館はお祝いというか、みんなに助けてもらったライブだったから、今回は僕らが作り上げて、次の10年に繋がるようなライブにできたらいいな。(首藤)
    ――ラストは寺中さん作の「さよならを。夏、」。この終わり方は本当にずるくて。いい作品だったわぁってところにグイっと持ち込まれる。
    寺中:あはははは。インタビューで1曲1曲ゆっくり話せたのは今日が初めてだったんですけど、気がつけばミニアルバムみたいなボリュームになってますもんね。でもって冷静にこの流れを見ると、曲の振り幅がヤバい。特に3曲目と4曲目の温度差は本っ当にヤバいですね。
    八木:完璧に情緒が安定してないよね(笑)。
    寺中:これはさっき少しお話しした、ボーカル2人の歌い分けがポイントで。自分の中で義勝の声と歌い方は情景が浮かびやすいっていうイメージがあって。Aメロの歌詞はまさに景色を連想させたり、ここで夏の空気を持ってきたいところなので、義勝にお願いして。そしたらそれが予想以上にうまくいったというか、発見レベルの手応えを得られたので、今後、曲を作っていく上でさらなる広がりを感じられた曲でした。
    ――最初に生き急いでる的な話をしましたが。今作が手元に届いたその10日後、9月10日には横浜アリーナで10周年記念ライブ『僕ら出会って10年目~shall we dance?~』があるというね。
    首藤:タイトル通りの方向性というか。春のツアーもニューアルバムの曲だけじゃなくて昔の曲も結構やっていたので、横浜アリーナでもいろんな曲を満遍なくたくさんやりたいなっていうのと。あとはこう、来てくれるお客さんと一緒に作り上げるのはもちろんですけど、武道館の時よりみんなを引っ張っていける1日にできたらいいなって。武道館はお祝いというか、みんなに助けてもらったライブだったから、今回はどんどん僕らが作り上げていく、そして次の10年に繋がるようなライブにできたらいいなと思っています。

    取材・文=山本祥子 撮影=北岡一浩
    KEYTALK 撮影=北岡一浩
    リリース情報

    12thシングル「セツナユメミシ」
    2017年8月30日発売
    【初回限定盤】(CD+DVD)1,800円+税/VIZL-1221
    初回盤
    【通常盤】(CD)1,200円+税/VICL-37309

    通常盤
    <収録曲>
    01.セツナユメミシ
    02.タイポロジー
    03.誓い
    04.さよならを。夏、

    <初回限定盤付属DVD>
    「代々木でリリパパパラダイス 2017.3.29 at 代々木公園野外ステージ」
    <収録曲>
    Summer Venus / ダウンロードディスコ / 秘密 / STAY / Oh!En!Ka!
    ※初回限定盤のみ特殊パッケージ仕様
    ※チケット最速先行抽選予約シリアルナンバー封入
    受付期間
    1次:2017年8月30日(水)昼12:00~2017年9月04日(月)23:59
    2次:2017年9月05日(火)昼12:00~2017年9月11日(月)23:59
    ※スペシャルグッズプレゼント応募ハガキ封入(応募締切:2017年9月13日(水)消印有効)
    ※CD・DVDの収録内容をスマホで簡単再生できる「プレイパス」サービス対応
    ダウンロード有効期限: 2018年8月30日(木)まで
    【配信情報】
    iTunes Store、レコチョクほか主要配信サイトで8月30日より配信スタート

    ライブ情報

    10th anniversary KEYTALK 横浜アリーナ ワンマンライブ
    俺ら出会って10年目 〜shall we dance?〜【SOLD OUT】
    公演日/ 2017年9月10日(日)
    場所/ 横浜アリーナ
    時間/ OPEN 16:00 START 17:00

    KEYTALK 灼熱の小旅行 運転技術向上委員会 冬の陣 〜ハンドルを片手に〜
    チケット最速先行抽選予約対象公演
    2017年12月9日(土) OPEN 17:00 / START 18:00 愛 知 名古屋CLUB QUATTRO
    2017年12月10日(日) OPEN 17:00 / START 18:00 大 阪 梅田CLUB QUATTRO
    2017年12月12日(火) OPEN 18:00 / START 18:30 福 岡 DRUM Be-1
    2017年12月15日(金) OPEN 18:30 / START 19:00 宮 城 仙台MA.CA.NA
    2017年12月18日(月) OPEN 18:00 / START 19:00 東 京 渋谷CLUB QUATTRO
    チケット代金:前売4,500円(税込) 当日5,000円(税込) ※ドリンク代別途
    一般発売:2017年10月1日(日)
    ※未就学児童の入場不可/小学生以上はチケットが必要になります。
    ​※その他ライブ情報など詳細はオフィシャルサイトへ http://keytalkweb.com/
     

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    1コメント
    • こんばんは!!たけまさです!! KEYTALKの四人が出会って10年ということで明日は横浜アリーナでライブします!!! みんなよろしくだぜ!!! ※写真は2009年のライブ写真です???? https://t.co/29ZDCp1kOn