ミスターカイト / リチェルカ

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スキマスイッチ・インタビュー Part
1「スキマスイッチTOUR 2017"re:Ac
tion"& S.S vs S.S」編

今回は二週にわたりスキマスイッチ特集!一週目は、12組のアーティストによるリアレンジ、リプロデュースによるアルバム『re:Action』を携え、今年4月からスタートした【スキマスイッチTOUR 2017“re:Action”】と追加公演【スキマスイッチ TOUR 2017“re:Action” S.S vs S.S】について。大成功に収めた初の全国対バンツアーは彼らにとってどのような意味を持つツアーだったのか?!

ー まずは【スキマスイッチ TOUR 2017“re:Action”】お疲れさまでした!

大橋・常田

:ありがとうございます!

ー 初の対バンツアーということで一言では語れないと思いますが、お二人にとってどういうツアーでしたか?

常田

:まずは『re:Action』というアルバムを皆さんご協力の下で作らせていただいて、今まで以上に僕ら以外の力を感じました。アルバムを作れただけでなく、ツアーまで出来るなんて…。それは卓弥もツアー中のMCで言っていましたが、本当に幸せなことだと思いますし、皆さんの協力なくては絶対に出来なかったツアーでした。「ツアーをやりたい。OK!よしやろう!」という簡単なものではなく、ひとつひとつ積み上げていかなくてはいけない。しかも3ヶ月という短いスパンの中で対バンを組ませていただいて、小田和正さんに至ってはスペシャルゲストで二公演ご出演頂いて、本当に感謝しかないツアーでした。

ー ツアーMCで卓弥さんがツアーを出来るかが不安だったと語られていましたね。

大橋

:そうですね。今シンタくんが言ったように簡単なものではないので僕も本当に感謝しかありません!アルバムを作ると、ツアーまで含めてひとつの作品みたいな感覚があるんです。だから今回もツアーまで出来たら良いなと思っていました。でもなかなか現実的ではないかと…。12組のアーティストがスケジュールを合わせて頂く難しさもありますし、会場の空き状況のタイミングもあるし。でもそれをクリア出来たのは本当に皆さんが協力してくださったお陰です。だからこそ自分たちが「こういうツアーをやりたい」という想いをしっかり持って企画も色々と提案させてもらいました。

ー ではお二人の中で結構話し合いも?

大橋

:しましたね。対バンツアーが初めてだからこそ、自分たちらしさもどう出していこうか話し合いました。

ー 感触はいかがでしたか?

大橋

:お客さんも楽しんでもらえたかなと思いますし、対バンアーティストの方々も一緒に楽しんでもらえたんじゃないかなという気はするので、すごく良いツアーが出来たと思います。ただやっぱり、一回出来たから次も…とは簡単には思えないですね(笑)。タイミング的に事前リハーサルの時間を作って頂けるアーティストの方もいましたが、どうしてもスケジュールやタイミングが難しいアーティストの方もいらっしゃるので、事前にこちらで音源を録音したり、先方に録音してもらったのを聴いたりしながら、当日のリハーサルだけ行いました。でもやっぱりすごい!そうやって対応してくださるアーティストのパワー。素晴らしかったです。

ー 構成も悩まれましたか?

大橋

:ええ。僕らの名前が冠に付いたツアーなので、僕らが対バンアーティストの後に出るというのは、多分お客さんも出演者の方々も想像していたと思うんですが、本当は順番も、くじ引きやじゃんけんで決めたいくらいで。

ー それは斬新!

大橋

:それくらい自由にやりたかったんです。最終的には全公演僕らが後に演らせてもらいましたが、結果としてすごい刺激を受けたし勉強になりました。皆さんのステージを目の当たりにした後にステージへ出て行って、ある意味勝負というか「負けていられない!」という感覚もありました。

ー だからこそ対バンライヴって面白いですよね。

大橋

:本当にそう思います。

ー 各公演振り返ると、まず4月30日@名古屋国際会議場を皮切りにスタート。対バンはTRICERATOPSさんでしたね。初の対バンツアー初日の手応えはいかがでしたか?

常田

:最初だからということで盛々で考えていたんです。ただ、いつものツアーだと初日の手応えの中で、最初の5、6本は内容を臨機応変に変えていくんです。例えばセットリストをいじったり、位置を変えてみたり。まあツアー後半でやることもあるんですが、ツアーが始まってその流れというのは、やってみないと分からない。でも今回はそうも言ってられないじゃないですか。

ー ええ。

常田

:一本一本が勝負なので、13公演の中の一本というよりは、一本が13公演あるという感じ。だから今回は初日とは言え、そこできっちり完成させないといけないという意識でした。しかも自分たちが完成したら終わりではないので、普段のツアー以上に読めない部分がありました。その中でTRICERATOPSさんは事前リハーサルは勿論、メールや電話での細かい打ち合わせなど本当に色々な部分で協力して頂いたので、初日がTRICERATOPSさんで良かったという気持ちです。彼らは対バン慣れもしていますし。

ー そこは大きいですよね。

常田

:ええ。昨年TRICERATOPSさんとGRAPEVINEさんが対バンしたライヴも僕ら二人で観に行ったので「あの時こうだったので、こういうことを取り入れてみたいんですけど」というお話もさせて頂いて。対バンの先輩だしキャリアとしても先輩だけど、和田(唱)さん、林(幸治)さんとは世代が近いし、吉田(佳史)さんは地元が一緒で、昨年は僕らのカバーライヴ【THE PLAYLIST】でドラムを叩いて頂いたので、ライヴとして良い状況を作って頂き、色々組み込まれた興味深い初日になったと思います。

ー 5月16日は高松festhalleでORIGINAL LOVEさんと対バン。レコーディングでも田島さんが踊りながらヴォーカルチェックをされていたというお話がありましたが(笑)。

大橋

:いやぁ、ライヴでも凄かったですよ。しかも最近の田島さんはキレッキレだという情報が色々なところから漏れ伝わり…。

常田

:(笑)。

大橋

:実は僕、田島さんのライヴを生で観たことがなくて、今回初めて目の前でステージを拝見したんです。だから映像を通じて彼の凄さは分かっているつもりだったんですが「いや、そんなもんじゃない!」っていう噂が…。

ー キレッキレでした?

大橋

:キレッキレでしたね。凄かったです!田島さんのステージを袖で観ているとテンションが上がったし、同じヴォーカリストとしても「絶対に食らいついていくんだ!」という気持ちになりました。そこを意識しないではいられませんね、やっぱり。

ー そういえば田島さんのステージではヒックスヴィルの小暮さんと真城さんもサポートメンバーでしたよね?

常田

:そうです。その他のメンバー含め豪華でした!田島さんのようにサポートメンバーを入れてのステージって、立ち位置として僕らと一緒になるわけじゃないですか。だから色々なミュージシャンの人とご一緒出来るのも楽しかったし、打ち上げも面白かったですね。「おお、久しぶり!」って挨拶し合ったり、今回僕らのサポートメンバーだったドラマーの村石(雅行)さんに恐れおののく人もいたりして(笑)。

ー それは盛り上がりそうですね。

常田

:それと面白かったのはスタッフ。例えばギターテックの方とも対バンを通じて仲良くなったり、実は繋がりがあったり。だから今回のツアーは、よりみんなで作り上げるイメージが強かったです。
■ リリース情報

スキマスイッチ
「ミスターカイト / リチェルカ」
2017年9月13日発売
初回限定盤(スリーブケース仕様):CD+DVD
UMCA-59054 / 1,800円(税別)
通常盤
UMCA-50054 / 1,200円(税別)
■ インフォメーション

Augusta Camp 2017

2017年9月23日(土)
開場12:00 / 開演14:00 終演19:30(予定)
会場:富士急ハイランドコニファーフォレスト

チケット:全席指定\7,560(税込)

出演:杏子 山崎まさよし 岡本定義COIL) あらきゆうこ 元ちとせ スキマスイッチ 長澤知之 秦 基博 さかいゆう 浜端ヨウヘイ 竹原ピストル 松室政哉 村上紗由里

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