DIR EN GREY

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DIR EN GREY、最新ミニ・アルバム登
場まで秒読み! 欧州ツアーの追加情
報も到着

4月3日、『THE UNRAVELING』と銘打たれたミニアルバムをリリースするDIR EN GREY。すでに各媒体に掲載され始めているインタビュー記事などからも、この作品の概要が具体的に伝わりつつあるが、その発売に先駆けて、3月30日にはFC会員を対象とする先行試聴会(限定60名/抽選による招待制)が開催されることになった。残念ながらこれからFCに入会しても応募には間に合わないとのことだが、そこで逸早く音源に触れたファンによるレビューなども、近いうちに皆さんの目に届くことになりそうだ。
また、この新作リリースの2日後にあたる4月5日には『TOUR2013 TABULA RASA』と題された新規ツアーも開幕を迎えるが、ここにきて国外での新たなライヴ情報が到着した。すでにイギリスで開催される「DOWNLOAD」(6月14日)、オーストリアでの「NOVA ROCK」(6月16日)といった大型フェスへの参加決定が報じられてきたが、これらに加えて6月11日にはドイツのケルン、同13日にはフランスのパリでの単独公演が決定に至った。欧州ツアーは2011年の夏以来となるだけに、同地のファンにとってはまさに待ち焦がれていたニュースということになるだろう。

さて、ここで改めて『THE UNRAVELING』という作品について触れておくと、このタイトルに用いられている“unraveling"という英単語には、“織物(もしくは複雑に絡み合ったもの)を解いて糸に戻す"といった意味合いがあり、より実際的な言い方をするならば、要するに“解明する"ということでもある。そしてこの作品の冒頭に収められているのが、まさに「Unraveling」と命名された最新曲。「輪郭」が誕生する以前に原案が生まれ、同作の完成後に完全体へと構築されたというこの楽曲についてメンバーたちが異口同音に語るのは、「輪郭」と同様にバンドの“今"の温度感に限りなく近いものだということだ。

この「Unraveling」という楽曲自体は、すでにオフィシャル・サイトでの15秒試聴が開始されている。もちろんそのわずかな断片のみからこの楽曲の全貌について推察するには無理があるが、現在のこのバンドならではの刺激と、彼らが生来持ち合わせてきた本質を同時に感じさせるものだと解釈できそうだ。あくまでアグレッシヴでありながらメロディが豊富に盛り込まれている点、具体的に喩えようのない無国籍感めいた印象というのも、そうした成り立ちを象徴している。

そしてこの象徴的な最新曲以外に収められているのは、いずれも過去の楽曲を再構築したもの。選曲理由やアレンジへの取り組み方などについては楽曲単位で異なる部分もあるようだが、いくつかの楽曲についてメンバーたちの共通した意見として述べられているのは、“オリジナル発表当時に到達できなかった理想の、現在なりの体現"を目的や動機としているということ。また、これらの楽曲を再構築するうえでの基準となっているのが“今、ライヴでやるならばこうした形であるべきだ"というメンバーたちの視点だ。つまり当然ながら、「TOUR2013 TABULA RASA」でも、こうして生まれ変わった楽曲たちのいくつかが披露されることになるはずなのだ。

この『THE UNRAVELING』は、あくまでオリジナル・アルバムの流れとは別のところに位置する作品ではある。が、たとえばかつて、やはりミニアルバムという形態で発表された『six Ugly』(2002年)がこのバンドの進化の過程において大切な役割を果たしたことにも通ずる何かが、ふたたびここで起きるのではないかという想像も頭をもたげてくる。果たしてDIR EN GREYはこの作品を通じて何を“解明"し、どこに向かおうとしているのか? まずはそのリリースと、ツアー開幕を待ちたいところだ。(文/増田勇一)

TOUR2013 TABULA RASA

4月05日(金) 東京 TOKYO DOME CITY HALL
4月11日(木) 大阪 なんばHatch
4月12日(金) 大阪 なんばHatch
4月14日(日) 高知 高知BAY5 SQUARE
4月18日(木) 愛知 Zepp Nagoya
4月20日(土) 京都 京都KBSホール
4月21日(日) 京都 京都KBSホール
4月27日(土) 兵庫 神戸国際会館
4月28日(日) 兵庫 神戸国際会館
5月03日(金・祝) 神奈川 横浜BLITZ -「a knot」&ONLINE only-
5月04日(土・祝) 神奈川 横浜BLITZ -「a knot」 only-
5月15日(水) 東京 新木場STUDIO COAST
5月16日(木) 東京 新木場STUDIO COAST

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OKMusic編集部

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