【ライヴレポ】超特急、5日間連続『
超フェス』がついに開幕!WEAVERを迎
えてユースケが愛ある歌唱を披露!!

7人組ダンス&ボーカルグループ・超特急が、初の主催イベント「HMV presents BULLET TRAIN 5th Anniversary Special『超フェス』」を、東京・豊洲PITにて5日間連続で開催。WEAVERをゲストに招いた初日の28日は『超バンドフェス』と銘打って、それぞれの“音楽”に対する熱いリスペクトで満員のオーディエンスを楽しませた。
8月8日に終了した史上最大規模のワンマンツアーに続き、CDデビュー5周年を記念して行われることとなった今回の5Days。バンド、お笑い、アイドルなど、各日異なるジャンルからスペシャルなゲストを迎えて競演するという対バン形式でのイベントだが、そこは史上初のメインダンサー&バックボーカルグループとして、世間をあっと言わせてきた彼らのこと。フタを開けてみると、その中身は出演者が順にライヴを行う一般の対バンスタイルとは、かなり異なるものだった。
まずは、それぞれメンバーカラーのシャツにサスペンダー付きジーンズというロックな出で立ちで主催の超特急が登場し、代表曲「バッタマン」でド頭から盛り上げるという幕開けから予想外。ユースケの一発目の叫びも今日はもちろん「WEAVER~!」&曲中にはメンバー名もコールし、曲が終わるとリョウガが「この夏、最後の思い出を作っていきたい」とWEAVERの3人をステージに呼び込む。ピアノ&ボーカルにベース、ドラムという珍しい構成の3ピースバンドであるWEAVERだが、実はユースケは彼らの熱烈なファン。ユーキと共にボーカル・杉本雄治のラジオにゲスト出演したこともあるという縁から実現した対バンで、「ステージに超特急として立っているのか、ファンとして立っているのか複雑」とソワソワする彼が見られたのも、この日ならではだろう。WEAVERの3人がハケると、「WEAVERのファンも超特急のファンも、このライヴでひとつになれたらなと思います」(タクヤ)と7月に発売された最新シングル「My Buddy」を披露。キュートな曲と振りで会場を優しく包んだかと思いきや、トリッキーな「ライオンライフ」を終えて「まだまだ行くぞ!」と叫んだコーイチをリョウガがジャンプで跨ぎ、「超えてアバンチュール」へと繋げるハイパーな展開も見事だ。そこでもユースケは「WEAVERのファン!」とキメ台詞を言い換え、ファン魂をアピールする。
ここで超特急パートの前半戦は終了。続いて「初めまして、WEAVERです!『超フェス』一緒に盛り上がっていきましょう」(杉本)と、昨秋リリースされた最新シングル「S.O.S.」から、WEAVERのライヴがスタートする。華麗なピアノプレイと透き通った歌声、そしてタイトなリズム隊で創り上げる晴れやかでどこかロマンティックな世界観は、WEAVER初見の8号車をも魅了。特に「Hard to say I love you~言い出せなくて~」で激情を叩きつける杉本のピアノソロには、場内から大きな拍手が湧き起こる。MCではベースの奥野翔太も「普段一緒にやるのはバンドばかりで、ダンスグループと共演するのは初めてだから、どんな空気になるのか緊張していたんですけど、みんなメチャクチャ優しい!」と、温かく迎えてくれた8号車へ感謝。また、ドラムの河邉徹もかなりの細身ということで、ガリガリ担当のリョウガと楽屋でガリガリ対決をしたらしく、「結果、僕が勝ったので、今度から僕がガリガリ担当させていただきます!」と宣言して8号車を笑わせた。
さらに、8号車の振るペンライトの光とも相性抜群のバラード「こっちを向いてよ」を挟み、「Shine」では「じゃ、ここでこの人に盛り上げてもらいましょう!」と、超特急のユースケがゲストボーカルとして登場!普段は滅多に聴くことのできないメインダンサーの歌声は、意外と言っては失礼なくらい甘くて力強く、そこから杉本とふたりでハモるという夢のような光景にオーディエンスは大喜びだ。そこからフロアの全員でジャンプする「Boys&Girls」、シンフォニックに疾走する「くちづけDiamond」と軽快なリズムでオーディエンスを揺さぶり、「今日のことは絶対に忘れないでいたいなぁって思います。またぜひ会いに来てください!」と最新曲「だから僕は僕を手放す」でフィニッシュ。ピアノの美しい音色で洗われた心に、熱いビートと想いを乗せた歌声がドッと流れ込んでくる唯一無二のロックで、彼らを愛するユースケの目が確かであることを証明してみせた。
転換の後は「ひと味違う超特急をご覧ください!」というタカシの誘いで、今度は超特急ライヴの後半戦が開始。ジャジーな「DJ Dominator」からR&B色の強い「UNKNOWN…」と、前半戦とは趣の異なるアダルトな楽曲群で、WEAVERが作った良い流れを引き継いでいく。特筆すべきは前者にはダンサーのソロパートが新たに組み込まれた上に、後者は「My Buddy」の収録曲で、なんと今日が初披露であったこと。当然イントロから凄まじい歓声が湧き、フックの利いたコーイチの歌声と伸びあるタカシのファルセットが絡み合って醸し出す艶っぽいムードは絶品だ。そこにユースケ、カイ、リョウガが側転を決め、ユーキが連続でバク転するアクロバティックなパフォーマンスを織り交ぜることにより、ありがちな“カッコいい”で終わらないのが超特急らしいところ。続いて「Drive on week」ではユーキがフロアに向けて振りつけ講座を行い、メンバーがハグし合う「PAPAPAPA JUMPERS」に壮大な「fanfare」と、誰のファンであるかなど関係なく全てのオーディエンスをひとつに盛り上げていく。
だが、お楽しみはまだまだ。「浮つきWAVES」のイントロが鳴ってアンコールの始まりを告げると、これまた8号車が首を長くして待っていた「My Buddy」カップリング曲の初披露に、場内から大歓声が湧き上がる。モチーフに“だるまさんが転んだ”が使われていたり、シャツをたくし上げようとするタクヤの腹を他メンバーが隠したりと、超特急らしいコミカルな振りつけから、突然タオルを取り出して振り回す情景は圧巻!「タオルの光景は新鮮だったね。これからの必需品はペンライトとタオルで!」とカイが、「夏は終わりですけど、俺たちまだまだ浮ついています」とリョウガが宣言した通り、この先ライヴ会場を席捲するサマーチューンへと成長していきそうだ。
ここで再びWEAVERの面々が登場すると、ユースケは「Shine」を家で猛練習して、妹から「ヘタクソか!」と厳しい指導を受けたことを告白。さらにその愛情に応えるべく、杉本が「なんか一緒にやれたらおもしろいんじゃないかと超特急の曲を練習してきました」と伝え、「HOPE STEP JUMP」を7人+3人でコラボレーションするのだからたまらない。ワンマンツアーで毎回演奏されてきた曲も、オケではなく生バンドで贈られるとまた格別の響きで、特に耳馴染みのあるメロディが生ピアノでゴージャスに奏でられるスペシャル感は言葉では言い尽くせないほど。高まる場内のテンションに、続いて「WEAVER!」コールから「Burn!」へと雪崩れ込むと、お馴染みのライヴ曲はバンド演奏でよりエモーションの度合いを高め、大サビは杉本が熱唱!最後はWEAVERメンバーまでが楽器を置いて超特急メンバーと一列に並んでバッテンダンスを繰り出して、口々に「最高すぎる!」と語った初日の幕を締め括った。ステージ上ではリョウガと河邉が並んで「ほそーい!」の声を受け、どさくさに紛れてユースケは「いつか超特急に曲書いて!」と嘆願。「最高の1日です。眠れぬ夜を過ごせそうです!」と語って「明日もあるから!」と突っ込まれた彼の顔は、本当に幸せの輝きに満ちていた。
それぞれの持てる音楽力をぶつけ合って、「こんな最高の日はないくらいのスタートが切れた」とカイも断言した『超フェス』。期待が膨らむばかりの残り4日間に、乗車しない手はない。

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