「まおゆう魔王勇者」EDテーマを担当する新居昭乃

「まおゆう魔王勇者」EDテーマを担当する新居昭乃

「まおゆう魔王勇者」EDテーマを歌う
新居昭乃さんの公式インタ到着!

ネット上の掲示板から発信され100万人以上が熱狂したといわれる小説“まおゆう”のTVアニメ化作品「まおゆう魔王勇者」のEDテーマ「Unknown Vision」を歌う新居昭乃さんのオフィシャルインタビューが到着しました!

同曲は1月30日にシングルリリース。カップリングには、透明感あるボーカルとエッジの効いたギターサウンドが印象的な新曲「一切へ」と、2012年春リリースアルバム『Red Planet』からのリカット曲「Magic Garden」が収録されます。また、新居昭乃の弾き語り LIVE TOUR 2013“Little Piano vol.4”のチケットが好評販売中となっています。詳細についてはコチラ(araiakino.com/live.html)をご参照ください。

なお既報の通り、YOHKO(ヨーコ)さんが担当する同アニメのOPテーマ「向かい風」も1月30日にシングルリリース。こちらも併せてチェックしよう!

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■新居昭乃さん「Unknown Vision」オフィシャルインタビュー

──『まおゆう魔王勇者』ED「Unknown Vision」は、どのようにして出来上がったのでしょうか?

新居 最初にディレクターから、音楽的にも内容的にも自由に作ってほしいと言われたので、原作の世界に身を投じて何を感じるか、という所からはじめました。魔王を倒すためにやって来た勇者が、自分を倒しても戦争は終わらないと魔王に説得されて仲間になって、戦争を終わらせるために何をすればいいのか、経済の面から考える魔王を助けていくんですね。お勉強の話でありながら、押しつけがましくなく柔軟で、とても面白かったです。

──まずは原作を読んで、イメージを固めていったんですね。

新居 はい。自分がここ何年か考えていたこととすごくリンクしていて、共感を覚えました。震災以降、この先どう生きていくかということを立ち止まって考えるにあたって、今まで積み上げてきたやり方や常識を一旦取り払わなければならないと思ったんです。でも、シンプルに考えたいのに、そんなに簡単なことじゃないよ、と言われるような状況が多くて。そんな時、『まおゆう魔王勇者』はファンタジーという形でそれをうまく表現している作品だと感じたんです。「Unknown Vision」は、『まおゆう魔王勇者』という作品ありきで作った曲ですが、自分の思いを込めることができました。
──まずはメロディから作っていかれたと思いますが、メロディ作りで意識したことはなんですか?

新居 メロディは、いつものように保刈(久明)くんと一緒に(スタジオに入って/カット)作り始めました。(最初に/カット)私が口頭で『まおゆう魔王勇者』についてと、自分のイメージを説明して、保刈くんがギター、私が鍵盤で、(一緒に/カット)作曲していったんです。でも、最初はあまりうまくいかなかったんですね。

──それはなぜでしょうか?

新居 ギターや鍵盤の音色は、『まおゆう魔王勇者』という作品と合わなかったんだと思います。曲のイメージを掴む時は、音の世界がすごく重要なんです。その日、うまくいかなくて休憩していた時に保刈くんが何気なく遊びで打ち込みのループを作ったんですが、これが一番近いと感じて。拍子が定まらないループだったんですけど、それが面白くて、メロディを当てはめていったらすぐに出来上がりました。

──きっかけを掴んだら、あとはスッと。

新居 そうですね。曲の最初のほうで流れているのが、そのループです。逆にサビははっきりさせたくて、そこから開ける感じにしました。もともと自分の世界と近い曲だったので、メロディが出来上がると詞はすぐに書けました。

──詞にはどのような思いをこめましたか?

新居 何かを目指して歩いていくというイメージです。「丘の向こう(の景色/カット)」という言葉が『まおゆう魔王勇者』には何度も出てくるんですが、それに象徴される、到達していないところに行こうという思いが、一番書きたかったことです。「丘の向こう」(という言葉/カット)は、直接歌詞にも使いました。

──タイトルの「Unknown Vision」も、まだ見ぬ景色というイメージに繋がっていますね。

新居 そうですね。道しるべとしての光のイメージ。人間にとっては希望の光ですが、たとえ人間がいなくなってしまっても、光はそこにあるんだとは思いますが…。
──保刈さんによるアレンジは、どう感じていますか?

新居 この曲の保刈くんのアレンジは、自分で言うのも変ですけど「極み」。ものすごく美味しいお米が炊けるお釜みたいです(笑)。ベースは渡辺等さん、ドラムは佐野康夫さん、それに藤堂昌彦君のストリングス。保刈くんのアレンジとともに、演奏という視点からも私の音楽の一つの到達点を見た感じがします。自分の歌が入って、完成した松林さんのミックスを聴いた時に、「極まった(な/カット)」と思いました(笑)。長年一緒にやってきた仲間だからこそ、出来た曲だと思います。

──カップリングの2曲についても教えていただけますか?

新居 2曲目の「一切へ」は、ギターの音色を活かしたシンプルな曲にしたくて、保刈くんに弾いてもらいながら作っていきました。今まで自分にはなかったタイプの曲ですが、ストレートな8ビートの曲も聞く分には好きなので、作ってみたくて。そのメロディに「一切へ」という言葉がスッとハマって、この言葉ありきで詞を書いていきました。

──不思議な言葉ですよね。

新居 (文法的には正しくない使い方だと思うんですけど、/カット)世界の全て、人間の思いや歴史、自然や宇宙全部をひっくるめた一切へと向かっていく感じ、そこへ光がバーッと降り注いでくる感じをイメージしました。(私が自由に作った曲ですが/カット)『まおゆう魔王勇者』の世界からも離れないようにと考えて作りました。


──3曲目はアルバム『Red Planet』に収録されていた「Magic Garden」ですね。

新居 前の2曲と違和感がない曲ということで、これを選びました。「Magic Garden」はぬくぬくとした天国とか安心感をイメージして作った曲なので、3曲目ではホッとしていただけるんじゃないかと思います。

──今回のシングルは、この世界全体のことを考えながら作られたように思いました。

新居 今はどうしてもそういう感じになっちゃいますね。個人的なことよりも、「この先どうなるんだ、人類」みたいなことに気持ちが向かってしまいます。

OKMusic編集部

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