Lil Peep / Awful Things ft. Lil T
racy これが噂のエモ × トラップ。
新世代ラッパーによる待望のデビュー
作より、ティーンエイジャーの暗鬱な
感情を描き出したMVが公開

当初は9月1日(月)リリースを予定していたLil Peepによる1stアルバム『Come Over When You’re Sober, Pt. 1』が、先週8月15日にサプライズ・リリースされました。さらに、同作収録曲である「Awful Things ft. Lil Tracy」のMVも公開されています。

Lil Peepはエモやグランジ/オルタナ的なギター・サウンド、そしてボーカル・スタイルとトラップを融合させた、その独自のスタイルでも大きな注目を集めていたNY出身の弱冠20歳の若きラッパー。
ロック的なアプローチを色濃くヒップホップに反映させるスタイルは、今年に入ってから大きな注目を集めるXXXTentacionを筆頭に、全米のあちこちで同時多発的にトレンド化しているように思われます。日本で言えばゆるふわギャングや近年のKOHHにも通ずるものを感じさせますが、Lil Peepの場合はラップというよりももはや歌に近いメロディアスなフロウが印象的です。

また、今回公開されたこの「Awful Things ft. Lil Tracy」のMVの冒頭で彼がかけているサングラスからも伺える通り、NirvanaのKurt Cobainを始めとしたグランジの退廃的な世界観も上手く表現していますね。

本楽曲にフィーチャリング・アーティストとしてクレジットされているLil Tracyは、Lil Peepと同じくアングラなヒップホップ・コレクティヴ、GOTHBOICLIQUE‏にも所属するラッパー。以前から何度も楽曲上でコラボを果たしており、 Lil Peepと共に「cobain」(https://soundcloud.com/lil_peep/cobain-w-lil-tracy-prod-smokeasac) というそのまんま(?)な楽曲も発表しています。
どこか90年代〜2000年代の青春映画のような雰囲気もある本MVは、Lil Peepのクリエイティブ・ディレクターを務めるSus Boyと、NYを拠点とするプロデューサー、Nick Koenig a.k.a. Hot Sugarがディレクション。アンニュイかつ退廃的な楽曲の世界観、そして思春期特有の繊細な感情と、それが故の暗鬱さを上手く描き出しています。ちなみに、盟友Lil Tracyも本MVに登場していますね。


【リリース情報】

Lil Peep 『Come Over When You’re Sober, Pt. 1』

Release Date:2017.08.15 (Tue.)
Label:Self Release
Tracklist:
1. Benz Truck (гелик)
2. Save That S**t
3. Awful Things
4. U Said
5. Better Off (Dying)
6. The Brightside
7. Problems

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