【サマソニ東京ライブリポート】Suc
hmos

偏見かもしれないけれど、「お洒落」という言葉にはどこか冷めたイメージがあって、あまり好きではない。特に音楽界隈で使われる「お洒落」は、得てしてそんな印象だ。

Suchmosはお洒落だろうか。確かに、図抜けてカッコイイ。バンドのテクニックもかなり高く、ヴォーカルを務めるYONCEは圧倒的なカリスマ性を持つ。今やどこのフェスに行っても、どのステージに立っても、そこは恐ろしい数のオーディエンスで溢れ返る。この事実にまったく異論はなく、個人的にも嬉しい。けれども、彼らのアツさも忘れないでほしい。
まず、『WIPER』のギターのリフ。イントロからして暑苦しいじゃないか。彼らは「アシッド・ジャズ」のリヴァイヴァルと共にブレイクしたが、ロックの素養も持っている。それもかなりハード寄りだ。彼らの凄みは、それらをまとめる力にあると思う。『WIPER』はその最たる例である。破綻なく、しっかり「カッコイイ」のだ。『YMM』や『Mint』のような、比較的スムースなトラックにもその要素はある。
圧巻なのは『GAGA』だ。この曲に至っては、あまり多くを語りたくない。とにかくライブで聴いて欲しい。楽器に触れたことがない人はバンドを組んでみたくなり、既にバンドを組んでいる人は自分の楽器を捨てたくなるような、破壊力抜群のパフォーマンスだ。
今年のサマーソニックはいつもより涼しかったけれど、彼らは相変わらずアツかった。

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