Power Push of SUMMER SONIC 2017 サ
マソニ開催直前! ラインナップの予
習は既にお済みですか? Spincoaste
r的目線でピックアップしたオススメ
・アクト&渾身の一曲をご紹介!

いよいよ今週末に開催が迫った”SUMMER SONIC 2017″(以下:サマソニ)!

先日公開したブッキング担当者へのインタビューに続いて、本日は今年のサマソニのオススメ・アクト、そしてオススメの一曲をSpincoaster的目線でピックアップしました!

今年は新作でまさかの大々的な路線変更を見せたCalvin Harris、そしてロック・シーンの王者として君臨するFoo Fightersをヘッドライナーに据え、相変わらずポップ〜ロック、ダンス・ミュージック、ヒップホップなど、国籍もジャンルもバラエティに富んだ実にサマソニらしいラインナップとなっています。

そんな今年のサマソニのライナップを見返して、注目アクトの見逃しがないようにこの機会に是非とも最後の予習を!

Text by Spincoaster


 Sundara Karma 「She Said

東京19日 11:00 at MOUNTAIN STAGE / 大阪20日 11:00 at MOUNTAIN STAGE

英レディング発の期待の4人組、Sundara Karma(サンダラ・カルマ)。既にWolf AliceやSwim Deep、Nothing But Thievesらと共演を果たし、英大型フェス”Reading Festival”への出演も果たすなど、UKロックの正道を突き進むかのような活躍ぶりをみせる新人だ。その道のりと同様に、サウンドの方もどこまでも直球。アンセミックかつキャッチーなメロディと風通しのいいバンド・サウンドを武器に、MOUNTAIN STAGEに爽やかな風を届けてくれることだろう。もちろんその麗しいルックスにも注目を!


 High Tyde 「Do What You Want」

東京19日 11:55 at MOUNTAIN STAGE / 大阪20日 11:55 at MOUNTAIN STAGE

今年も多発したリーク問題。その最も大きな火種を起こした張本人とも言えるのがこの英ブライトン発の4人組。彼らがFacebookにUPしてしまったラインナップには、まだ交渉中だったChance The Rapperの名前がクレジットされており、「つ、ついにチャンスが……!」と胸躍らされた方も多いことでしょう……。
と、それはさておき、このHigh Tyde。リークの罪を(?)、最高のライブで償ってもらいましょう。初期のTwo Door Cinema Clubなどを想起させるダンサブルなビートにリヴァーヴィーな単音ギター・リフを主体としたサウンドは、早めの時間帯ながらも会場を熱いグルーヴで踊らせてくれるはず。


 LANY 「Good Girls」

東京19日 12:10 at SONIC STAGE / 大阪20日 11:15 at SONIC STAGE

LAを拠点に活動するシンセ・ポップ・トリオ。昨年7月に発表されたデータでは、SpotifyのDiscover機能を使って最も多くストリーミングされたアーティストに輝き、今最も注目を集めている新人バンドの一組だと言えるだろう。なんとオンライン上に音源を公開してからわずか6日でメジャー・デビューが決まったとのこと。彼らのノスタルジックでドリーミーなサウンドとキャッチーなメロディを聴けば、その事実も納得。SONIC STAGEらしいアーティストとも言えるLANY、インディ好きはマスト・チェックだろう。


 Declan McKenna 「Brazil」

東京19日 13:10 at SONIC STAGE / 大阪20日 12:50 at SONIC STAGE

未だ18歳という若さながら、確かなソングライティングと知性的なリリック、そして独特の存在感を放つその歌声で、英国の新しき「世代の声」とも称されるDeclan McKenna(デクラン・マッケンナ)。
先日デビュー・アルバム『What Do You Think About the Car?』のリリースに際してプロモーション来日を果たし、アコースティック・ライブも披露していたが、正式なステージとしては今回のサマソニが初。本人もインタビューで語っていた通り、どこかテムズ・ビート(2000年代中盤〜後半にかけてテムズ河畔イール・パイ・アイランドを中心に巻き起こった潮流。代表的アクトはMystery JetsThe HollowaysLarrikin Loveなど)周辺の遺伝子を受け継いでいるかのような、トラディショナルなメロディ・ラインや歌い回しを今日的にアップデートさせたそのサウンドは、数々の海外メディアからも絶賛されている。ライブでは綺羅びやかな衣装を纏うこともあるそうなので、視覚的な面でも英国の伝統を体現してくれるかもしれない。


 Kero Kero Bonito 「Forever Summer Holiday」

東京19日 13:10 at RAINBOW STAGE

KKBことKero Kero Bonitoはロンドンを拠点とする日英ハーフと英国人2人による3人組。英詩と日本語詩が入り交じるSarahによるちょっと不思議なボーカルに、キュートな音使いながらも先鋭的なダンス・ミュージックともリンクするビートが組み合わさるそのサウンドは、まさしく「International楽しいSound」。今回ピックアップしたこの「Forever Summer Holiday」は、今年7月にリリースされた1stアルバム『Bonito Generation』(本国では昨年10月にリリース)の日本盤のために書き下ろされた新曲。本格的に日本への侵攻を始めたこのタイミングでのKKBをお見逃しなく!


 Charli XCX 「Boys」

東京19日 14:25 at MARINE STAGE / 大阪20日 14:25 at OCEAN STAGE

今最もその動向が読めない歌姫といっても過言ではないCharli XCX。近年ではSophieやA. G. Cookといった〈PC Music〉周辺と密な繋がり持ちつつも、Mura Masaとのコラボ曲を発表したり、果ては中田ヤスタカの楽曲にきゃりーぱみゅぱみゅと共にフィーチャー。先月公開された新曲「Boys」のMVには、世界中のミュージシャンやモデルなどが集結し、大きな話題となっていたことも記憶に新しい。
Charli XCXは待望の3rdアルバムのレコーディングが既に終わっているとの情報もあるので、もしかしたら今回のサマソニでも新曲が披露される可能性もあるかも……? そして、同日にサマソニへ出演する中田ヤスタカ × きゃりーぱみゅぱみゅとのコラボはあるのか……!?


 HYUKOH 「Leather Jacket」

東京19日 15:10 at RAINBOW STAGE

昨年、サマソニへの出演を果たし、東京・大阪でワンマン公演を開催するなど、既に日本でも確かな認知と指示を獲得している韓国発の4ピース・バンド、HYUKOH(ヒョゴ)。
今年は待望の1stアルバム『23』のリリース後ということで、絶好のタイミングでの来日と言えるだろう。そのソリッドかつプリミティヴなロックンロールは、2017年の今日、非常に新鮮に鳴り響くのと同時に、抜群の説得力を持ってしてオーディエンスへと届くことだろう。なお、8月22日(火)に開催される”SUMMER SONIC EXTRA”ではnever young beachとの2マン公演を行うので、サマソニ本編で観れなかった方はコチラをチェックするのもいいだろう。


 HONNE 「Just Dance」

東京19日 15:30 at BEACH STAGE / 大阪20日 17:15 at WHITE MASSIVE

その名の通り、日本在住経験もあるなど日本への愛情も深いUKのデュオが再びサマソニにて来日を果たす。都会の夏の夜を想起させるようなアーバンかつメロウ、そしてスウィートなサウンドで人気を博してきた彼らだが、先月リリースされた新曲「Just Dance」はアグレッシヴなファンク〜ディスコ・チューンとなっていただけに、最新モードのライブでは存分に踊らせてくれるかも? 彼らの都会的なサウンドがビーチ(東京)の開放的なステージでどのように響くのか、期待したい。


 Nulbarich 「It’s Who We Are」

東京19日 15:40 at GARDEN STAGE / 大阪20日 16:15 at WHITE MASSIVE

昨年6月にデビュー・シングルをリリースし、その後急速的な成長を遂げることとなったSSWのJQを中心としたNulbarich。デビュー時はSuchmosと比較されることも多かったが、彼らがよりタフなロック的アプローチへ傾向する一方、Nulbarichはアシッド・ジャズやファンク、ソウルといった黒いグルーヴをより強め、洒脱な都会のポップスへと進化/深化を遂げている。今年に入ってからは”GREENROOM FESTIVAL ’17″や”CORONA SUNSETS FESTIVAL 2017″といった大型フェスへの出演も果たしているだけに、サマソニはこの1年ちょいでの彼らの成長ぶりを確かめるのに絶好の機会となりそうだ。


 Kehlani 「Undercover」

東京19日 16:50 at BEACH STAGE / 大阪20日 18:30 at WHITE MASSIVE

1stアルバム『SweetSexySavage』のリリースこそ今年となってしまったが、それ以前からオンライン上でリリースされたミックステープで大きな注目を集めていた歌姫=Kehlani(ケラーニ)。中でも2ndミックステープの『You Should Be Here』は、2016年の第58回グラミー賞にて最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム部門にノミネートされるなど、大きな注目を浴びることに。既に映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』(原題:The Fate of the Furious)のサントラに収録された、同じくサマソニ出演を果たすG-Eazyとのコラボ曲「Good Life」が世界中でヒットするなど、確固たる地位を築いている彼女だが、今回のサマソニはなんと初来日。海外での人気を考えるとそうそう頻繁には来日できなさそうなので、今回のステージをお見逃しなく!


 Mr Jukes 「Grant Green ft. Charles Bradley」

東京19日 16:55 at GARDEN STAGE

Bombay Bicycle Clubのフロントマン、Jack Steadmanによる新プロジェクトがこのMr Jukes(ミスター・ジュークス)。膨大なレコード・コレクションからサンプリングしたビートなども採用されているというデビュー・アルバム『God First』は、これまでのBombay Bicycle Clubとのイメージを大きく覆す、ソウルやファンク、ジャズといったブラック・ミュージックの意匠をまとった一枚に。なお、先日公開された サマソニのブッキング担当者へのインタビュー(http://spincoaster.com/interview-nagashima-seiji-hirayama-yoshinari-creativeman) によると、上記のライブ映像のように大編成でのステージを披露してくれるとのことなので、華やかかつグルーヴィーなパフォーマンスが期待できそうだ。


 Blood Orange 「Augustine」

東京19日 17:05 at SONIC STAGE / 大阪20日 17:50 at SONIC STAGE

昨年リリースのBlood Orange名義での3rdアルバム『Freetown Sound』でも高い評価を受け、その後の来日公演も盛況だったBlood Orangeが遂に夏フェスに登場! Frank Oceanにも通ずるアンビエンス感とトロけるような甘いメロディに酔いしれるのはもちろん、ライブでは彼の妖艶なダンスにも是非注目を。
また、つい先日、早くも4作目となる新作へ向けて制作がスタートしているとの ニュース(http://pitchfork.com/news/blood-orange-working-on-new-album/?mbid=social_facebook) もあっただけに、もしかしたら新曲もいち早く聴けてしまうかも?


 Phoenix 「Ti Amo」

東京19日 18:45 at MOUNTAIN STAGE / 大阪20日 18:30 at MOUNTAIN STAGE

およそ4年ぶり通算6作目となる新作『Ti Amo』を引っさげPhoenixがサマソニにカムバック! 前回はSONIC STAGEのトリとして登場し、文句なしのショウを披露してくれただけに、今回も大きな期待が寄せられることだろう。ロマンチックでリラックスしたムードが漂う新作の楽曲たちが、毎回エネルギッシュなステージが繰り広げられる彼らのライブでどのように化けるのかにも注目したい。また、毎度サービス精神旺盛な彼らのことだから、きっと過去の名曲も出し惜しみなく披露してくれることだろう。縦ノリでも横ノリでも踊れるライブになることは間違いなさそうだ。


 Calvin Harris 「Heatstroke ft. Young Thug, Ariana Grande, Pharrell Williams」

東京19日 19:40 at MARINE STAGE / 大阪20日 19:40 at OCEAN STAGE

エレクトロ〜EDMを経て、まさかの生音回帰のファンク〜ソウルな大傑作『Funk Wav Bounces Vol. 1』を届けてくれたCalvin Harris。ヘッドライナーとして発表された時は「正直微妙……」って思っていた方も、新作がリリースされてからは心の中で土下座して謝っていたことでしょう。もちろんAriana GrandeやPharrell Williams、Frank Oceanを筆頭とした超豪華なゲスト・ボーカル陣は流石に連れてこれないだろうが、果たしてどのようなセットを披露してくれるのか。ジャンルを横断しつつも常に世界中のミュージック・シーンのトップを走っていた彼だけに、きっとエンターテイメントに富んだ素晴らしいパフォーマンスとなるのでは。なお、新作をリリースした後のライブはサマソニが初とのことで、今回のステージは世界中からも注目を浴びているはず……!


 WONK 「Gather Round feat. Matzuda Hiromu」

東京20日 13:00 at GARDEN STAGE

Robert Glasper以降、世界中で台頭してきた他ジャンルと柔軟に繋がる新世代ジャズ・シーンともリンクしたサウンドを響かせながら、クラブやライブ・ハウス・シーン、果てはフェスなど、活躍のフィールドを加速度的に拡大させ続けてきているWONK。
様々なジャンルのアーティストが混じり合うサマソニだが、この日のGARDEN STAGEはWONKとも親交の深い石若駿らも在籍するCRCK/LCKS、WONK、そしてfox capture planと、広義でのジャズを感じさせる流れが組まれているので、思い切ってお昼の時間帯はここに腰を据え、この3組の贅沢な流れを堪能するのも大いにアリではないだろうか。
また、WONKは先日9月に新作を2枚同時にリリースすることも発表されているだけに、いち早く新曲を聴くことができるかもしれない。


 POND 「Paint Me Silver

東京20日 15:30 at GARDEN STAGE

Tame Impalaのメンバーが在籍しているバンドとして注目を集めたPONDは実に多作なバンドだ。2008年にそのキャリアをスタートさせ、今年リリースの最新作『The Weather』は通算7作目。しかも本作は、Tame Impalaのフロントマンにして首謀者、Kevin Parkerがプロデュースを手掛けたという話題作。これまでの荒削りなサイケ〜グラム・ロックまでを想起させる音像から、シンセを前面に押し出したメロディアスかつノスタルジックなサウンドへと変貌を遂げた。先述した通り、この日のGARDEN STAGEのジャズな流れを、彼らの極彩色のサイケデリアでガラッと変えてしまいそうな予感がするが、そういったこれまでの流れを変える/ぶった切るようなアーティストの配置も、これまたフェスの醍醐味のひとつではないだろうか。


 Whitney 「No Matter Where We Go」

東京20日 16:50 at GARDEN STAGE

そしてPONDが変えた流れをそのまま引き継ぐのが、元Smith Westernsのギタリスト・Max Karacekと、ドラマー・Julien Ehrilich率いるシカゴのインディ・ロック・バンド、Whitney。今年1月に東京・大阪にて開催された来日公演も大きな話題となっていただけでなく、昨年リリースされたデビュー・アルバム『Light Upon the Lake』はその年の年間ベストに挙げる人も少なくなかった傑作。ライブ時は基本6人編成で、開放感溢れるアメリカーナ〜ちょっと捻くれたUSインディまでをも結びつけるそのライブ・パフォーマンスも高く評価されているので、是非ともお見逃しなく!


【イベント情報】

“SUMMER SONIC 2017”

日程:2017年8月19日(土)・20日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
大阪会場:舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)

■オフィシャル・サイト:http://www.summersonic.com/2017/

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