メッセ担当者インタビュー

メッセ担当者インタビュー

進化するサマソニ、昨年より会場内が
すごいことに!幕張メッセ担当者イン
タビュー

サマーソニック内で3つのステージを展開する幕張メッセではステージだけでなく様々なアトラクションが年々進化していることをご存知ですか?

今年のさらなる進化について幕張メッセの担当であるクリエイティブマンプロダクション制作部の原 拓也さんにお話を伺いました。
フェスで重要な要素となったデコレーション
ーーー原さんはサマーソニックに携わってどれくらいになるんですか?
原 僕はサマーソニックに入って9年目ですね。最初1、2年の頃はまだ会場のデコレーションとかに関してはそこまで力は入ってなかった時代でした。でも、いろんなフェスが生まれる中でどのフェスも空間やちょっとしたスペースのにぎやかし、それこそインスタ映えじゃないけど写真撮ったりするスポットが生まれてきて、デコレーションに関してどんどん重きを置かないといけないようになってきて。
幕張メッセって来年で30周年になる結構古い建物で、どこに行っても同じホールなんですよ。無機質な展示場でやるからこそ、やらなきゃいけないものであったり、めりはりをつけなきゃいけない部分がありますね。空間のデザインだと、うちは海外のアーティストや日本の道具屋さんと一緒にやらせてもらっていて、他のフェスとの差別化や特別感を図れるようにしています。
ーーー幕張メッセのデコレーションと行ったらまずは入り口のオブジェですよね。
原 実は今年これなんですね。まさに「パイナポー」な。
原 実際これを置くための打ち合わせもすごい多いし、あそこエレベーターがないので全部手上げだし結構大変だったりするんですけど、ここはお客さんの玄関口になるので、そこはやっぱり記念撮影してもらったり、「来たぞ」というテンションを一回上げてもらうところだと思うと手は抜けないですね。
ーーーここでの記念写真はみなさんマストな感じですもんね。「パイナポー」はやっぱり…
原 あの人の影響も若干あるのかなと(笑)。
今年のキッズエリアはサーカス!
ーーーでは今年のメッセで昨年から変わったスポットについてお伺いできますか?
原 今年注目してもらいたいのは、レインボウステージの隣のエリアなんです。ここでは毎年キッズエリアに関しては力を入れていて。ちょうど僕も子どもができたというタイミングもあったんですけど、それだけじゃなくて、僕らの世代でライブに行くときに子ども連れで行きたいという人のニーズが上がってきているのを肌で感じてるんですね。そこで行きやすい環境かどうかで、フェスに行く、行かないのジャッジをするところがあると思うんです。
ーーー確かに親子でフェスを楽しむ人って増えたと思います。
原 サマソニは幕張メッセという空調も効いてて行きやすい環境なんですけど、例えば僕が嫁と子どもを連れてライブに行く場合、パパとしてはいつも疲れてる嫁に楽しんでもらいたい、とか思うわけです。そのときに、パパが子どもとキッズエリアにいる。2時間ぐらいそこで過ごすのに子どももパパも楽しめるような環境があって、夫婦で交代で回れるというのがみんなのニーズに応えられるようなスペースなんじゃないかなと思って。
ーーーサマソニのキッズエリアはステージでのライブもあるし親子でも楽しめますよね。
原 今年はさらにパワーアップして、サーカステントの中にキッズエリアを作るんです。そして、その隣でクロワッサン・サーカスというサーカス団がパフォーマンスをやってくれることになりました。空中ブランコ的なショーであったり、エアリアルティシューというシルクドゥソレイユのようなアクロバティックなショーや空中パフォーマンスを展開します。自立式の空中ブランコセットの横には超ミニステージを組むんですよ。彼らは楽器を弾く人が4、5人いて、自分たちの音にのせながらサーカスのショーをつくっていくのでサマーソニックにすごく合うコンテンツになるんじゃないかなと思ってます。
クロワッサンサーカス
ーーーサーカスは子どもが見て喜びそうですね。
原 子どもたちもおお!ってなると思うんですよね。ぜひそこはうまく融合してほしいところで。一応一発目はソニックマニアからやっていただくことをお願いしたので、そこは僕も見に行こうと思ってます。
ーーーテントの中にお子さんの遊具とかもあるんですか?
原 もちろんあります。ほぼ例年並みにしっかり入れてますし、下の床はクッション材を一面敷きつめてますので、子どもが靴を脱いで楽しんでもらえます。子どもって走り回ってなんぼというか、解き放たれるというか…。会場内は人も多いのでなかなか走り回ったりはできないですからね。さらにそこでEXILEのÜSAさんがダンスレッスンもやって、入り口はCandle JUNEさんにお願いしてるのでいい空間になるんじゃないかと思います。
ーーーぜひお子さん連れには足を運んでいただきたいですね。
原 キッズエリアに関しては、ベビーカーも置けて、子ども連れ専用の机・椅子エリアとか、授乳室とかも設けてるので、子ども連れで出掛けるのをためらってる人たちにとっては、かなりハードルを下げてくれるんじゃないかな。そこで夫婦で交代交代でライブを見るというのもいいし、メインステージのマリンに関してはスタンド席には屋根があるのでそちらに行って座って親子で見るというのもできる。ぜひ、一歩踏み出せない人たちに、実際こういうことになってるんだよという状況が、うまく伝わってくれるといいなと思いますが、やっぱり目の前にいるお客さんの口コミだと思ってるので、来た人が実際に発信して、サマーソニックこんなことになってたよって言ってもらえるのが一番ですね。
ソニックベガスはより本場ベガスの雰囲気に!
ーーーキッズエリアの他にもここにはソニックベガスがありましたよね。こちらはのゲーム内容などは変わりありますか?
原 ゲームの内容は変わりませんが、今年はダンサーのスペースができます。さらにいつもマウンテンステージの隣にあったサイレントディスコを持ってきたんです。ソニックベガスは本格的にラスベガスみたいな雰囲気をつくりたいということで、カジノの延長上に、サイレントディスコのサイバーな空間であったり、シルクドソレイユのようなサーカスの雰囲気があって、装飾もカジノ感のあるものにしたいと思ってます。
▲サイレントディスコ
ーーーよりエンターテイメントが詰まった空間になりそうですね。
原 今年はホステス・クラブ・オールナイターが別チケットになっていていますが、サマーソニックのチケットを持ってる人はその時間もメッセのステージ以外には入場できることになってるので、ゆっくりできるような場所として楽しんでもらえればいいなと思います。サイレントディスコも2時までやれるようアーティスト側と話をしてます。
▲幕張メッセ 5、6ホール
ーーーステージが終わった後にゆっくり遊びに行くのもいいですね。
原 実際レインボーステージの隣のエリアってなかなか難しい場所だったんです。配置的な問題もあって、マウンテンとソニックで完結しちゃうお客さんが多い。なので、長年幕張メッセをやってる担当としては、なんとかここを打破したいというの思いがあって。今まではキッズエリアだけに特化して力を入れてたんですけど、今年は全体で大きいつながるコンテンツを作ろうと思ったんです。
マウンテンステージの入り口は中央へ
ーーーあと今年新しいコンテンツとしてはSPACE ODDステージですね。
原 ここはマウンテンステージの隣にあって、一番人目のつく所に置かれてるんですよ。今まで、マウンテンステージに入るところは南側の動線しか作ってなかったですが、それを今年中央にするんです。それによって、お客さんがみんなSPACE ODDステージや周りの飲食店、プラチナラウンジの雰囲気に触れつつマウンテンステージに入っていくようになります。マウンテンステージに入ったときのアートは、こんなイメージをしてるんですけど。
ーーーこれまでマウンテンステージって入り口側はいっぱいだけど、奥が空いていたりしてましたよね。
原 ここの動線が少し変わることによって、うまく分散したりすんじゃないかと思って。本当に些細なことなんですけどね。あと、SPACE ODDステージは目の前にオフィシャルバーがあるんで風営法的に24時で音を止めなきゃいけないんです。なのでソニックマニアでは24時にステージが終わったあとは「ソニックマニアに来たぞ」とお客さんがステージにあがって記念撮影できるようなものにしようと思っていて。ちょっとでも来たお客さん一人一人に、スペシャルな何かを持って帰ってもらいたい。それがやっぱりライブだけではない何かにつながっていくし、ちょっとした思い出にもなると思うんです。
ーーー当日は会場を見て回られたりするんですか?
原 本番の空気感とか自分の肌で感じないと、来年またサマソニの準備が始まったときに、自分で改善できる限界もあったりするんです。ステージ制作も担当してるので限られた時間ですが少しは練り歩いて、空気感に触れて、お客さんが感じる歓声であったり、どういうところで写真を撮って、どういうところを見てるとか確かめたいですね。実際にそういうポイントで物事を考えていかないと、よりよいものもできないんじゃないかなとか思っています。
SUMMER SONIC 2017
2017年8月19日(土)・20日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
大阪会場:舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)
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