【インタビュー】フランスからの新鋭
アークオンジュ、1980年代メタルを今

メロディックな1980年代メタルの香りを携えたアークオンジュがアルバム『フラッシュバック』でデビューを果たす。アークオンジュは2013年に結成されたフランスのハード・ロック・バンドで、ドラムにはフランスを代表するパワー・メタル・バンド、ナイトメアの元メンバーであるデイヴィッド・アモアが参加している。
ラットやドッケン、スコーピオンズに影響を受けたという彼らは、4枚のEPをリリースした後に『フラッシュバック』の制作に着手、プロデューサーにパット・リオタードを迎えている。ボーカルのダンはクラウス・マイネ、ドン・ドッケンにインスパイアされ、ドラのデイヴィッドはアイアン・メイデンの初期ドラマー、クライヴ・バーを敬愛、ベースのJCはニッキー・シックスとジェフ・ピルソンを目標に掲げ、ギターのローレントはリンチ・モブ、ヴァン・ヘイレン、ジョン・サイクス、マイケル・シェンカー、ジェフ・コールマンに影響を受けているという。


──アークオンジュの結成について教えてください。
ローレント:2013年にバンドはスタートした。お互いそれぞれの活動をおこなっていたけど、もともと知り合いだったんだ。メンバー全員がラットやドッケン等1980年代のUSメタルからインスパイアされているんだ。メロディック度がとても高いよね?その他にも素晴らしいバンドがたくさんいたよね。
──それまではどのような活動を?
ローレント:ボーカルのダンはカバー・バンドでセミプロとして活動し、SHININGなんかともツアーも行っていた。デイヴィッドはナイトメアでドラマーとして活動していた。ベースのJCはREST IN PEACEというプログレ系のバンドでオレと一緒に活動していたんだ。4枚のアルバムをリリースすることができたし、かなりのツアーも経験したよ。
──デビュー・アルバム『フラッシュバック』はどんなアルバムになりましたか?
ローレント:バンドとパット・リオタードの仕事が満足できるアルバムに仕上げてくれたと思う。事前に準備することができたからレコーディングは自然にスムーズに進行することができた。手直ししたい箇所もないよ。1年後に聴き直したらわからないけどね(笑)。
──プロデューサーのパット・リオタードとはどういう人物ですか?
ローレント:彼は才能溢れる人物だよ。南フランスに彼所有のとても大きなスタジオがあるんだ。彼は1980年代にギタリスト/シンガーとして活動していたから、1980年代のサウンドとそのスピリットを現在に反映させることに適任だったんだ。
──アートワークも当時の感じですね。
ローレント:ホワイトスネイクやモトリー・クルーといったMTV時代のイメージを表現したかった。その女性はセクシーであるけども、あまり下品にならない程度のイメージかな。オレ達はROCK OF AGESという映画が好きだったから、そのスピリットも反映させたかったんだ。
──アルバムのセールス・ポイントは?
ローレント:ポジティヴなアルバムで、みんなとシェアしたいアルバムに仕上がったと思う。メロディックだしコーラスもいい感じで、メロディが頭の中に残って次第に口ざすむようになる…そんなアルバムだよ。
──おすすめの曲を選ぶとすれば?
ローレント:絶対に「The Ride」だね。イントロがカッコイイしキャッチー、力強いリズムとコーラスがいいと思う。バンドが目指す要素が一番注ぎ込まれている曲がこれなんだ。
──ライブも楽しみですね。
ローレント:夏にはパリと様々な場所でライブを行う予定になっている。前に向かって突き進んでいくのみだからね、もう次のアルバムに向けて曲を作り始めているよ。既に5曲が準備完了さ(笑)。
──日本のロック/メタル・ファンにメッセージをいただけますか?
ローレント:アークオンジュは日本初登場となるけど、オレ達の音楽を楽しんでくれることが一番。オレは個人的にLOUDNESS高崎晃が大好きなんだ。『Thunder In The East』と共に成長してきたといっても過言ではないよ。とにかく好きな音楽を聴き続けて、その中からいいものを見つけ出して自身のものとして欲しいと思う。いつか日本でみんなに会えることを楽しみにしているよ。ありがとう。

アークオンジュ『フラッシュバック』

2017年8月23日発売

BKMY-1053 2,222円(税抜価格) 

※日本盤仕様(帯、プロフィール、インタビュー付)

※CD:ジュエルケース仕様

1.Walk All Over You

2.Live Forever

3.Gimme Your Love Tonight

4.Rock Don't Stop

5.She's Electric

6.Machine Gun

7.Don't Turn You Back

8.The Ride

9.Flash Back

10.Around The World
Produced by Archange and Pat Liotard
Line-up ;

・Dan Pallas(vo)

・Laurent Rabatel(g)

・JC Di Bravo(b)

・David Amore(ds)

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