【レポート】eastern youth、<RISI
NG SUN ROCK FESTIVAL>で「もう一回
、雪のテレビ塔の下で逢おうぜ」

<RISING SUN ROCK FESTIVAL 2017 in EZO>が8月11日および12日の2日間にわたり、石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージにて開催された。19回目にして初の連休開催となった同フェスは9年ぶりに入場券が全てSOLD OUTし、2日間計72,000人のEZO ROCKERが全国各地から集結。8月13日昼12時をもって2泊3日全50時間の開催期間を終了した。
eastern youthの出演は8月12日18時50分よりよりdef garageにて。吉野 寿はステージに現れると「マツリスタジオからやってきました!」と、直前に同じステージに出ていた向井秀徳(ZAZEN BOYS)の決め台詞を吐いた。笑いとともに少し緩んだ客席の空気は、1曲目の「砂塵の彼方へ」で一転、ヒリヒリとした感情に包まれる。
曲が進むごとにそれは加速し、「生憎の曇り空ですが、その上には青空が広がってる。大事なもんは見えねえもんなんだよ!」の言葉とともに始まった「青すぎる空」、「ロックでひとつになる必要なんてねえんだ。むしろロックでバラバラになって自分を取り戻す!」と言い放った「裸足で行かざるを得ない」と、儚い人間が懸命に生きようとする力に満ちた、圧巻のパフォーマンスが続いていった。
そして終盤、「俺たちもう一回、雪のテレビ塔の下で逢おうぜ」と、誰かに話しかけるような吉野の言葉に続いて披露されたのは「テレビ塔」だ。これまでインタビューで聞かれても吉野は明言してはいなかったが、この日、ここで歌われた「テレビ塔」は、2013年に亡くなった盟友、吉村秀樹(bloodthirsty butchers)に向けられたものだった。彼らの故郷でもある北海道の空に響き渡った渾身の熱演。出演者それぞれの、ひとつひとつのシーンに様々なドラマがある──そんな人間臭さに溢れた、このフェスの魅力をも感じさせる象徴的なステージとなった。
なお、20回目となる<RISING SUN ROCK FESTIVAL>は2018年8月10日(金)および11日(土・祝)に開催されることがすでに発表となっている。
(c)RISING SUN ROCK FESTIVAL

撮影◎西槇太一
■<RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO>


2018年8月10日(金)、11日(土・祝)開催決定

【RSR2017入場者数】

2017/8/11(金) 36,000人

2017/8/12(土) 36,000人

TOTAL 72,000人

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