上川隆也さんも所属していた人気劇団「演劇集団キャラメルボックス」の魅力とは

    日本屈指の人気劇団:演劇集団キャラメルボックス

    【画像:フリー素材AC】

    コアな演劇ファンだけでなく、一般にも広く知られている演劇集団キャラメルボックス。

    日本は現在、約6000もの劇団があるといわれている演劇大国です。一方で、日頃、舞台に親しまない人たちに知っている劇団名を尋ねると、おそらく二桁も挙げられない人が多いのが実情。多くの劇団がありながら、人気劇団になり、さらに一般的な認知度上げることができるのは、ほんのひとにぎりにすぎません。

    そんな日本の演劇事情において、1985年の結成以来、根強い人気を誇っているのが演劇集団キャラメルボックスです。かつては上川隆也さんも在籍していた演劇集団キャラメルボックスは、ストーリー性豊かなヒューマンドラマを中心に多くの魅力的なエンターテイメント作品を世に送り出している日本屈指の人気劇団のひとつ。今回は、上川隆也さんを輩出し、一般的にもかなり知られた演劇集団キャラメルボックスの魅力に迫ります。演劇集団キャラメルボックスとは、一体どのような劇団なのでしょうか?

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    演劇劇団キャラメルボックスとは?

    演劇集団キャラメルボックスは、老若男女どのような人でも楽しむことができる娯楽作品を中心に上演しています。エンターテイメント性が高く、基本的には善良な人間しか出てこないのも特徴で、演劇入門としてもおすすめの劇団です。
    演劇集団キャラメルボックスは、成井豊さんや加藤昌史さんらを中心に、1985年に結成されました。もともと早稲田大学の演劇サークル「てあとろ’50」出身の彼らが、社会人になって舞台を続ける場として旗揚げしたのが演劇集団キャラメルボックスでした。
    当初はサークルのような活動で年に2回公演を行う程度でしたが、結成から3年後には年間3〜4公演上演し、プロへとシフトしていきます。学生演劇の流れをくみながらプロの商業劇団へと成長した、数ある劇団の中でも、かなり稀有な劇団だといえます。
    独自の会員制度や個人スポンサー制度を設定していたり、幅広くメディアを使った宣伝を行っているなど、作品を上演するにあたっての環境づくりに力を入れているのも特徴で、ファンとのつながりを大切にし、演劇ファンの裾野をひろげる努力を惜しまないその姿勢も高い支持を集めています。
    2015年には劇団結成30周年を迎え、ますます精力的に活動を行っています。

    所属していた劇団員には人気俳優の上川隆也さんも

    (出典:Amazonより)
    演劇集団キャラメルボックスの名前を世間へと広めたのは、上川隆也さんの存在によるところが大きいでしょう。上川隆也さんは既に退団されていますが、1989年にキャラメルボックスに入団後、看板俳優として2009年まで所属していました。
    上川隆也さんは今では誰もが知る日本を代表する俳優の一人。1995年、NHKのドラマ『大地の子』に主演し、全国に知られる存在となります。その後は朝の連続テレビ小説『ひまわり』でヒロインの相手役を熱演するなど、着実にキャリアを築いていきました。
    そして、上川隆也さんの知名度が高まるっていくのと同時に、演劇集団キャラメルボックスも、一般に広く知られるようになります。劇団在籍時代、上川隆也さんは演劇集団キャラメルボックスの数々の作品に主要な役どころで出演しました。
    2009年の退団時の状況は当時のオリコンニュースによると、以前から演劇集団キャラメルボックスの運営会社、株式会社ネビュラプロジェクトの加藤さんは、上川隆也さんに退団を勧めていたようです。
    俳優としてテレビや映画にと舞台だけでなく活躍のフィールドが広がった上川隆也さんに対し、上川さんの活動の妨げにならないよう、お互いの方向を考えての所属の解消という決断だったそう。
    そのため現在でも劇団との関係は良好で、上川隆也さんは退団後も、客演というかたちで公演に参加しています。

    演劇集団キャラメルボックスでは客演やアナザーフェイス公演も多数

    上川隆也さん以外にもキャラメルボックスでは、客演として所属団員以外の俳優を招いたり、他劇団とタッグを組むアナザーフェイス公演を行っています。いつもと違う俳優が加わることは、劇団員にとっても刺激になり、また芝居においても新しい化学反応が起きて、劇団員だけではない面白さが期待できます。
    客演参加が多い俳優の中には劇団ショーマの川原和久さんもいます。川原和久さんはテレビ朝日の人気ドラマ「相棒」の強面の刑事役で、一般にも知られている俳優。1992年の『また逢おうと竜馬は言った』をはじめ、『ヒトミ』、『TRUTH』、『容疑者Xの献身』といったキャラメルボックスの公演に参加し、2016年にはキャラメルボックスのヒット作となった『ナミヤ雑貨店の奇蹟』にも出演しました。

    演劇集団キャラメルボックスの次の作品は『光の帝国』

    演劇集団キャラメルボックスの次回作は、恩田陸さんの連作短編集『光の帝国』に収録されている『大きな引き出し』を舞台化した、舞台『光の帝国』の再演です。2009年に短編演劇として上演されたものを長編に構成し直し、若手のキャストを中心にしたカンパニーで上演されます。

    2017年10月~11月まで全国各地を回る舞台『光の帝国』は、演劇集団キャラメルボックスらしいハートフルな作品。キャラメルボックスファンはもちろん、まだキャラメルボックスの世界観に触れたことがないという方にもおすすめの舞台です。

    舞台『光の帝国』あらすじ

    小学4年生の春田光紀には、読んだものを「しまう」という特殊な能力がありました。古事記も枕草子も平家物語も、一度読んだだけで完璧に暗記できてしまう光紀でしたが、同じ力を持っている両親と姉からは、秘密にするように言われていました。しかし、秘密にしなければいけないことに内心不満を感じていた光紀。ある日、歩きながら光紀が『平家物語』を暗誦していると、一人の老人に話しかけられます。猪狩義正という名の元医師であるその老人から褒められて喜ぶ光紀でしたが、両親は「その老人に二度と会うな」と言いいます。光紀は激しく反発し……。

    演劇集団キャラメルボックスは、学生演劇から商業エンターテイメント劇団へ

    ファンだけでなく、演劇業界の人間も一目置く劇団である、演劇集団キャラメルボックス。オリコンニュースの上川隆也さんの退団エピソードによると、「劇団と劇団員は契約関係ではなく信頼関係で成り立っている」という考え方がキャラメルボックスにはあるそうです。上川隆也さんが退団後も劇団と良好な関係が築けているのも、お互いを尊敬し合い信頼し合っている証だと言えるでしょう。

    サークルのような人のつながりを持ちながら、商業エンターテイメントとして成立させた演劇集団キャラメルボックスは、学生演劇から続くひたむきな真っ直ぐさや青さを商業演劇に内包して、その熱意によって観客を引き込み、今も人気を維持し続けています。

    完全なオリジナル作品から、『光の帝国』のような文学作品を舞台化した作品、またダンスや音楽を取り入れた賑やかな作品まで、幅広い魅力的な作品に挑戦し続けている演劇集団キャラメルボックス。一貫して人間のひたむきさや、温かさを表現し続けている演劇集団キャラメルボックスは、演劇界の良心ともいえる存在。これからも、変わらぬ魅力で人気劇団として演劇界を牽引していくことでしょう!

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