マイケル・ジャクソン「スリラー」3
D版が完成、ベネチア映画祭で初公開

マイケル・ジャクソンの「スリラー3D」が、現地時間8月30日から9月9日まで開催される<第74回ベネチア国際映画祭2017>にて世界初公開されることが明らかになっている。7日(日本時間8日)、マイケル・ジャクソン・エステートが発表した。
ジョン・ランディスが監督を務め、マイケルとランディスが脚本を共同執筆した「スリラー」は、1983年にロサンゼルスのAVCO劇場で初上映され3週間連続満員御礼を記録。2009年にはショートフィルムとして史上初のアメリカ国立フィルム登録簿入りを果たし、アメリカ議会図書館でフィルムが永久保存されることになった唯一のミュージックビデオでもある。
「スリラー3D」ではランディス監督が再びメガホンを取り、マイケル・ジャクソンのアーカイブに保存されていたオリジナルの35mmフィルムのネガをもとに、伝説の映像を最新技術で3D化。マイケルの楽曲はもちろん、エルマー・バーンスタインのスコア、サウンドエフェクトなど、すべてのオーディオが5.1ch、7.1ch、ドルビーアトモス対応にアップデートされ、生まれ変わった画像に迫力を添える。
ランディス監督とマイケル・ジャクソン・エステートの特別管財人であるジョン・ブランカ&ジョン・マクレインは、この発表に際して次のようにコメントしている。
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「マイケル・ジャクソンのスリラーを、復元どころかさらに素晴らしい形に生まれ変わらせることができるなんて、本当に嬉しいよ!素晴らしい技術の進歩を存分に活かして、ビジュアルだけじゃなく、オーディオも3D化し、まったく新しいレベルに引き上げることができた。「スリラー」はとてもトラッドな撮り方をした映像だと思うんだけど、3Dを使ってクリエイティブな爆発を起こすことができたよ。警告しておくけど、かなり衝撃的な驚きがあるよ!」──ジョン・ランディス
「マイケル・ジャクソンは、スリラーを、楽しくて、面白くて、怖い、最高にリッチなエンターテインメント作品として誕生させました。後にも先にも、こんな作品を作ったアーティストは他にはいません。マイケルとランディスがあの頃まさに思い描いた夢の完成形が、現代の技術を得て実現したこの「スリラー3D」なんです。ファンは驚喜すること間違いなしです」──ジョン・ブランカ、ジョン・マクレイン(マイケル・ジャクソン・エステート 特別管財人)
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「スリラー」はマイケルが好きだったランディス作品『狼男アメリカン』(1981)がモチーフとなった作品で、キャストの特殊メイクはアカデミー賞受賞のメイクアップアーティスト、リック・ベイカーが担当。マイケル・ピーターズとマイケル本人が振り付けにあたった。また、当時マイケルの弁護士だったジョン・ブランカが本作の制作費を捻出するため米MTVとShowtimeに売り込んだというメイキングドキュメンタリーは『メイキング・オブ・マイケル・ジャクソンズ・スリラー』としてテレビ放送され、1983年から1990年にかけてはVHSで販売されていた。
ベネチア国際映画祭では今回、「スリラー3D」の初公開と合わせて『メイキング・オブ・マイケル・ジャクソンズ・スリラー』が併映されるという。同ドキュメンタリーの劇場上映は、これが初めてとなる。

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