ココロオークション それぞれの夏と僕たちの音楽がリンクする…アルバム「夏の夜の夢」リリースインタビュー

ココロオークション それぞれの夏と僕たちの音楽がリンクする…アルバム「夏の夜の夢」リリースインタビュー

ココロオークション それぞれの夏と
僕たちの音楽がリンクする…アルバム
「夏の夜の夢」リリースインタビュー

今年の夏は暑い。これから夏本番となっていく中、ココロオークションは「夏の夜の夢」という夏の終わりを感じさせるアルバムを届けてくれた。粟子真行(Vo.&Gt.)、大野裕司(Ba.)、井川聡(Dr.)、テンメイ(Gt.)のメンバー勢揃いでのインタビューの模様をどうぞ。
3rd mini Album「夏の夜の夢」をリリース
――3rd mini Album「夏の夜の夢」のリリースおめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか?

夏の夜の夢 特設サイト
大野:今回はつくる過程で、たくさん時間をかけて制作しました。そして形になってから1か月以上たっているので、やっとみんなに聴いてもらえるなっていう(笑)、満を持してっていう感じなので「やっとか!」っていう感じですね。
――では、この時期にリリースをするという照準があったと?
井川:はい、そうですね。
大野:「普通の夏」をコンセプトにしたmini Albumなので、夏のこの時期に出したいっていうのは決まってました。
井川:意外にギターとかが早く終わったね。
テンメイ:そうですね。1日で結構シュッと(笑)
大野:今回はすごいレコーディング内でもスケジュールがゆったりしてた。例えばリード曲の『線香花火』。これは『線香花火』の歌を録るだけの日というのを準備していて、完全に歌をコンディションのいい状況で入れるために、演奏を前倒しで作業進めてました。そういう風に、よりいいテイクをCDに入れられるようにしてました。
いいコンディションを待つ余裕があるから、待ち時間が多かったです。僕らのエンジニアさんが福山雅治さんをずっと担当している方なんですけど、「こんな時間にゆったり余裕があるのは、スタジオの使い方が福山君レベルだね」って言ってました(笑)。
――それは完成度の高い作品と、ココロオークションの自信になりますよね。そして今回『線香花火』が「夏の短編小説MVシリーズ」の第4話として公開されました。このシリーズはどうして始められたのでしょうか?
粟子:最初は『蝉時雨』っていう曲がまずあって、その曲をよりたくさんの人に届けるためにって考えたときに、インディーズだったので当時プロモーションツールがあまりなかったんですよね。やっぱりYouTubeとSNSをうまく使わないとっていうところから、『蝉時雨』の楽曲が田舎の原風景を思い浮かぶような曲だなって言ってくださることが多かったんです。
僕らもそう思ってましたし、きっとそういうきれいな映像と景色と一緒に合わせて届けたら、より多くの人の心に刺さるんじゃないかなっていうところから、まず『蝉時雨』の映画を撮るっていうアイデアが浮かんできて、その『蝉時雨』の短編映画を撮ったものを短く編集してできたものが『蝉時雨』っていうMusic Videoだったんです。
――なるほど。そのプランはバッチリ決まったわけですね。そして、最初撮った『蝉時雨』の映画というのが、「夏の夜の夢」の初回限定盤に入ってるものですね。
大野:そうですね。
粟子:最初はこんなに続くとも思ってませんでしたし、映画撮るつもりで始めたことなので。それがすごく沢山の人に見てもらえて、すごいいい作品だねって言ってもらうことが増えてきました。フェスとか出ても、いろんなライブハウスの街へ行っても、『蝉時雨』とか「夏の短編小説MVシリーズ」で知りましたって言ってくださる方がすごく沢山いて、今では僕らの転機となった大切な作品。僕らを知ってくれるきっかけの1つになってるなと思ってます。
――YouTubeのコメント欄とかでもそういう人いっぱいいますね。もう1つ多かったのが、映像がすごすぎて詞が入ってこない。
大野:あるあるですよね(笑)。
粟子:よく言われます。
――私もそうだったので、2回観ちゃいました。Music Videoのことをもう少し聞かせてください。『線香花火』のMusic Videoで、片山友希さんの成長をショットで見せてからの「綺麗だ 綺麗だ」っていう歌詞に入るところとか、シーンと単語がはまっているところが結構多いと感じたのですが、意識して作られているのでしょうか。
大野:基本的には曲が先に完成してからMusic Videoをつくってもらうので、これは逆に馬杉雅喜監督のほうが意識してくれてるっていうか、わりと僕らはストーリーとかも気にせず曲をつくって、まず曲としていいものをつくろうとしてます。
『線香花火』はこうして生まれた
――何作も担当している同じ監督さんなのでそこは綺麗にマッチしているんですね。今回リード曲になってる『線香花火』は、どういった作られ方をしたのでしょうか?
粟子:そうですね、まずこのCDは夏にだすっていうところで、4作目の夏の短編小説MVシリーズをつくりますっていうところから曲はつくり始めました。最初に『線香花火』っていうタイトルがまず決まって、より夏っぽいというか、『蝉時雨』『夏の幻』『雨音』っていうこのシリーズの世界観にぴったりでいいなと思いましたね。
今回この『線香花火』で伝えたかったのは、歌詞にもあるんですけど「消えない花火って無いのかな 考えてみたけど いつか終わりが来るから 今が愛しいんだよな」っていう部分ですね。夏の切なさみたいなものをココロオークションにしか表現できない言い方で表したいなっていう気持ちを込めました。
――そしてこの「線香花火」は、「王様のブランチ」のエンディングテーマにも決まりましたね。この番組がきっかけで、ココロオークションを知る人が増えていくと思います。
粟子&井川:ありがとうございます。
大野:この曲聴いてMusic Videoがあるって知って、ぜひ見ていただきたいです。例えば音楽好きの方じゃなくても、バンドとか全然聴いたことないっていう人でも、なんか引っかかるものが必ずあると思うし、そういう方がMusic Videoを観たきっかけや、曲を聴いたきっかけでココロオークションのライブに来てくれたりとかするとすごい! それを期待しています。

アコースティックの魅力
――そうですね。ぜひ生で聴いて欲しいですね。この今回のMini Albumには、カバー曲でMenozの『僕らのナツ。』が入っているんですが、これを締めくくりで持ってきた狙いはなんでしょう?
大野:これはアコースティックライブの音源を入れました。ココロオークションはアコースティック形式でワンマンツアーをするぐらい、アコースティックライブをすごい力を入れてやってるんですね。
そのアコースティックライブではカヴァーをいっぱいやってて、言うなればあんまり知られてないっていうか、隠れた名曲や僕らが音楽バンド活動する中で出会った本当に素晴らしい曲をみんなに紹介したい。そういう気持ちを持って演奏してます。
その中で僕ら4人がダントツに好きな曲で、尊敬してるバンドでもあるMenozの『僕らのナツ。』を選びました。CDをリリースするにあたって、もちろんこの曲を知ってもらいたいっていうのもあって、ボーナストラックとかじゃなく、ちゃんとこう1枚分として最後に入れました。

ライブツアー? いろいろ考えてます!
――ありがとうございます。いろいろと思いが詰まったそんな3rd mini Album「夏の夜の夢」のインストアイベントが8月から全国6カ所でありますね。ツアーとはまた違う楽しみがあるのかなと思ってるんですけど、いかがでしょう?
粟子:そうですね、インストアイベントはアコースティックが多いので、バンドの時と結構雰囲気が違うので、緩めというか(笑)、僕は楽しんでやってます。アコースティックでやるのはすごく好きなので、楽しいですし、やっぱり歌詞がよく聴こえるんですよね。アコースティックだと。それを楽しんでもらえてるなっていうお客さんの表情がすごくよく分かるし、曲が伝わってるなっていう感覚があるので、それも味わいに行ってるというかそこが楽しみにしてます。
――そして9月から、全国11カ所の『夏の終わりを探しに行こう』ツアーが始まりますね。タイトルにも沿っていて、秋からのツアーになると思うんですけど、これはテーマにもあるような"夏の終わり"を意識した演出とか曲順とか、そういったものを考えられているんでしょうか?
大野:バリバリ考えてます(笑)。前回mini Album「CINEMA」を出して、その映像とか景色とか曲の中の物語とか、曲と曲をつなぐことによって新しく見える物語とかを、音楽だけじゃなく感じられるっていうのがココロオークションの楽曲の1つの魅力だと思ってます。ワンマンライブだからこそ、ワンマンライブでしか出来ないことがたくさんあるので、それをいっぱい詰め込んで、"夏の終わり"だから「夏の夜の夢」ですよね、まさに、そうなればいいなと思います。それぞれ1日1日が、普通のライブとは違う感じにしたいっていうのは思ってます。
――ツアーも今回のmini Albumのように、いろいろ仕込まれていくのが楽しみですね。それでは最後にUtaTenをご覧の方にメッセージをお一人ずつお願いします。
大野:今回は夏をコンセプトにしたmini Albumということで普通のロックバンドような、バンドバンドしてる曲もあるし、Music Videoがドラマ仕立てになってるのがあるし、すごいいろんな人に受け入れてもらいやすいっていうか、いろんな人に聴いてもらいたいと思ってつくった作品です。隠れた良さというかいろんな良さよさがあるので、それをそれぞれに受け取ってもらいたいなと思ってます。
テンメイ:夏をコンセプトにしたmini Albumで、この1枚はココロオークションが表現したい夏です。みんなそれぞれの夏があると思うんですけど、このmini Albumを聴いて夏を過ごして、そして夏の終わりを探しに来てくださいという意味のツアーです。是非いろいろ感じてください。Music Videoも観て、CDも聴いて、そしてライブ見てください。お願いします。
井川:本当に僕ららしさを出した夏にぴったりな作品ができたと思います。早く手に取って聴いてほしいです。あと、今回インストアもワンマンライブも、前回やらなかった場所でもいろんな各地に新しく行かせていただくので、そこで僕らのことを好きになっていただけば嬉しいです。また新しい出会いがたくさんあると思うし、僕らも出会いを楽しみにしてるので、早くお会いしたいです。よろしくお願いします。
粟子:すごく素敵な作品ができたと思っていて、それぞれの皆さんの夏にこのCDを届けたい。本当にぴったりだと思うのでこの季節に。皆さんのそれぞれの夏と、この音楽たちがリンクするような思い出にきっとなります。何年か経ってこのCDを聴いたときに、2017年の夏の思い出と重なると思うので、大事に聴いてほしいなと思います。今をもっと大切にできるような曲がたくさん詰まってるので、それ聴いてまたライブにも足を運んでもらえたらうれしいです。お待ちしております。

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