子どもを潰す「呪縛の言葉」、子ども
が伸びる「魔法の言葉」

“子どもを伸ばす魔法の言葉”という大ベストセラーがあります。そんな魔法の言葉をいつも口にすることが出来るママになりたいのだけど、ついつい…。少なくとも“子どもを潰す呪縛の言葉”を言わない親になりたいものですね。

こんにちは。『1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ』の立石美津子です。
子連れでの新幹線、怒られたらどうしよう?「絶対に言ってはならないNGワード」
子どもにかける言葉を3つのステージに分けてみました。
○ 子どもを伸ばす魔法の言葉
△ 子どもを追い込む呪縛の言葉(呪縛・・・まじないをかけて動けなくすること。心理的な強制によって、人の自由を束縛すること)
× 子どもを反発させる言葉
魔法の言葉・呪縛の言葉・反発する言葉失敗したとき
(魔法の言葉)
「でも、よく頑張っていたよね」「結果が出なくても身になっているよ。」
運動会で一等賞になれなかった、テストで良い点が取れなかった。けれども、結果が伴わなくとも練習したことで体力は向上していますし、勉強したことで学力はアップしいてるはずです。
失敗したことについてなじったり、責める言葉ではありません。
(呪縛の言葉)
「今度は絶対うまく行くよ」
今度成功するかしないかはどこにも保証はないわけです。
失敗した直後からこんな言葉をかけられたら、子どもはきっと心の中で「もし、今度うまく行かなかったらどうしよう、ママを悲しませることになる」と自分を追い詰めます。更に期待をかけられてしんどいです。
(反発する言葉)
「ほら言わんこっちゃない。だから言ったでしょ。最初からうまく行くわけないって!」
「ママの言う通りしていれば間違いないんだから!」
こんな風に言われたら「もう二度とやるもんか!」と思ってしまいます。自分の意思を無視してコントロールする親に対して反発します。
「親を見返してやる」なんて奮起すればいいのですが、自分からは動こうとはしなくなります。
更に「親の言う通りしていれば間違いない」と考える挑戦意欲のない、行動力のない子どもに育ちます。
食事を残したとき
(魔法の言葉)
「あら、残しちゃったのね。でも、食べたものもあるね。今度は残さず食べられるようになるといいね」
お皿に残ったものではなく、胃に入ったものに注目しているプラスの言葉です。
補足ですが、残すということはママが苦手なものを多く出し過ぎたり、盛る量が多かったのかもしれません。
今度の食事からは嫌いなものは一割程度にし、完食できるように適量を盛りましょう。
(呪縛の言葉)
「残すんだったら、もうママはご飯を作ってあげないからね!」
食事を食べさせてもらえなかったら子どもは死んでしまいます。言葉の虐待です。
(反発する言葉)
「全部、食べなかったら今日のデザートはなしよ!」
完全な脅しです。親はまるで「今度、営業成績あげなかったらボーナスカットだぞ!」と暴言を吐く“力の強いボス猿”のようです。そして子どもは心で抵抗している部下のようです。
こう言われてしまったら子どもは従わざるを得なくなり不快な気持ちになり渋々、従います。更に自分より立場の弱い相手をやり込めるには「権威をかざして脅せばよい」と学習してしまいます。
「全部食べてからデザートにしよう」の言いかたの方がまだマシです。
毎日毎日ケンカばっかり…そんな時は?
兄弟、姉妹のケンカ
(魔法の言葉)
「なぜケンカしているのかな」・・・両者の言い分を聞いてやる。
親は悪者を決める裁判官になってはなりません。ケンカするときはどちらも“自分が正しい、相手が悪い”と思っています。
親がどちらかの方を持つと片方は必ず不満を持ちます。中立の立場を貫いで両者の言い分を聞いてやっている言葉です。
(呪縛の言葉)
「仲良く出来ないんだったら弟をよその家にあげちゃうわよ!」
仲が良いぶん、身近過ぎてケンカもするのです。
“どちらかをよそにやる”と脅すと不安になるだけです。兄の躾のために“よそにやられる”と言われた弟も気の毒です。
(反発する言葉)
「たった二人だけの兄弟なのにどうしてケンカばかりするの!」
子どもの選択で兄弟姉妹ができた訳ではありません。また二人だからこそぶつかることもあるのです。
こんなこと言われたって子どもはどうしようもなくなるのです。
「一人っ子だったら玩具を独り占めできたのに・・・」なんて心では反発しているかもしれません。
片付けない
(魔法の言葉)
「使ったものは元に戻して綺麗にしようね」
「玩具を指定席に戻してあげようね」
(呪縛の言葉)
「散らかしてばかりいるんだったら、もう、おもちゃ二度と買わないからね」
(反発する言葉)
「幼稚園に行っている間に捨てちゃうからね」
「寝ている間に捨てちゃうからね」
園でもずっと家のことがきになってハラハラしています。また夜も気になって寝つけません。
「だったら幼稚園をお休みして、玩具を捨てられないように見張っている!」「朝まで起きている!」と反逆してくるかもしれません。
急いでいるときに限ってノロノロ…そんな時は?
グズグズしている
(魔法の言葉)
「早く靴を履くと公園で長く遊べるよ」
それをしたら楽しいことが待っていると導いています。
(呪縛の言葉)
「置いて行っちゃうからね、バイバイ」
置き去りにされたら一人で公園には行けません。子どもは恐怖を感じます。
置いていくわけがないのに、子どもを騙している言葉でもあります。
(反発する言葉)
「早くしなさい!早くしなさい!」「どうしてそんなにグズグズしているの。どうしてサッサと準備できないの」
せっかち母さんとのんびりしている子どもの気質の違い、更に時間に追われている親のペースと子どものペースが噛み合っていないのです。早くしようと思っても出来ないこともあるんです。
100点をとったとき
(魔法の言葉)
「努力していたものね。良かったね。おめでとう」
(呪縛の言葉)
「100点とったからお利口だね」
裏を返せば「満点でなければいい子ではない」ことを表しています。「満点取らなくては絶対にいけない、一等賞にならなくてはならない」と思ってしまいます。
(反発する言葉)
「絶対に落とすんじゃないよ。二番手になったらママは許さないよ」
親の願いのために自分が利用されているように感じてしまいます。「僕は二番手、三番手だっていいのに」と心では思っているかもしれません。
まとめ“魔法の言葉”以外の“呪縛の言葉”も“反発する言葉”も結果的には親の思う通りには子どもは行動しなくなります。
“魔法の言葉”は「ちょっとまどろっこしいなあ」と感じてしまうかもしれませんが“急がば回れ”で結局はいい方向に向かうのです。
少しずつ出来る言葉から取り入れてみませんか?

アーティスト

ウレぴあ総研

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