SECHSKIES 左からキム・ジェドク、チャン・スウォン、ウン・ジウォン、カン・ソンフン、イ・ジェジン

SECHSKIES 左からキム・ジェドク、チャン・スウォン、ウン・ジウォン、カン・ソンフン、イ・ジェジン

【SECHSKIES】ついにキター! 伝説
のグループ、日本初ファンイベントに
興奮【イベントレポート】

伝説のグループ、SECHSKIES(ジェクスキス)の日本初ファンイベント昼公演をレポート!

SECHSKIES 左からキム・ジェドク、チャン・スウォン、ウン・ジウォン、カン・ソンフン、イ・ジェジン近年、日本の音楽市場は“90年代ブーム”と呼ぶべき状況だった。昨年はTHE YELLOW MONKEY小沢健二Hi-STANDARD等が復活を遂げたが、時を同じくして、韓国でも90年代の音楽を取り巻く、あるムーブメントが起きていた。
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90年代後半に爆発的な人気を獲得して、韓国のアイドル文化の礎を築いた“第一世代”と呼ばれる元祖アイドルの再結成ブームだ。
その中でも一番大きなニュースとなったのが、BIGBANG、PSY、WINNER、iKONらが所属する大手事務所YG ENTERTAINMENTへ移籍し、16年ぶりに公式活動を再開したSECHSKIES(ジェクスキス)。
1997年にデビュー、当時のSM ENTERTAINMENTのトップグループH.O.T.(エイチオーティー)とライバル構図を形成しながら、人気絶頂の最中にあった2000年に、わずか3年という短い活動を経て解散を発表。ファンのみならず多くの人々に衝撃を与えた伝説のグループが、新たな歴史を刻むべく、ついに戻ってきた。ドイツ語で“6つの水晶”を意味するSECHSKIESという名前でデビューしたが、現在は5人での電撃復活となっている。
そして韓国デビュー20周年を迎えた今年、20年前には成し得なかった日本デビューを果たして本格始動。7月19日に『THE 20TH ANNIVERSARY –Japan Edition-』をリリースし、7月23日に初の日本ファンミーティングをYOKOHAMA BAY HALLで開催した。
新人の気持ちで
メンバー構成は、多数のバラエティでも活躍してきたリーダー、ウン・ジウォン(ラップ、ボーカル)、日本語が一番得意な筋肉担当イ・ジェジン(ダンス、ボーカル、ラップ)、解散後にJ-Walkとして2人組で活動していたこともあるキム・ジェドク(ダンス、ボーカル、ラップ)とチャン・スウォン(ボーカル)、ピンクのヘアカラーがお似合いの愛嬌担当カン・ソンフン(メインボーカル)。
5人はチームの応援カラーである黄色いペンライトを振り、黄色い声援を送るYELLOW KIES(SECHSKIESのファンの呼称)で埋め尽くされた会場を眺めながら、「ついに日本に来ました! 新人の気持ちで頑張ります」と興奮気味に挨拶。iTunes K-POPチャートで、前述のアルバムが2位獲得の報告を受けると、韓国に続く日本での好成績に「本当ですか?」と驚きを隠せない様子だった。
日本デビュー後、初のイベント前半の内容は、自分以外のメンバーを3つの単語で紹介するトークコーナー「THREE WORDS」と、2つのユニットに分かれてどちらがメンバーのことを知っているかを競い合うゲームコーナー「BLACK KIES VS WHITE KIES」。
ジェッキ チャン!
SECHSKIES(ジェクスキス)再結成後初のシングルのタイトルがコーナー名となった「THREE WORDS」を通して明らかになったメンバーの特徴をまとめると、ジウォンは「ア」「ニ」「キ」(ジェジンが、一番年上のリーダーを3文字の日本語で表現)、ジェドクはアヒル似のオーバーさん(オーバーリアクションだから)、スウォンはイケメンロボット(韓国で”ロボットみたいな演技”をネタにされることが多い最年少メンバー)、ソンフンはどんな時も笑顔を絶やさない人(色気でファンを誘惑するのも得意)、ジェジンは生ビール好きの露出狂(鍛えた体を見せるために脱ぎたがるから)というオリジナルプロフィールが完成。「日本語の勉強は頑張ったけど、振り返ったら忘れている」(ソンフン)といっていたが、知っている単語を駆使しての爆笑のトークコーナーとなった。
続く「BLACK KIES VS WHITE KIES」は、10個の質問に事前回答したメンバー1名の答えを当てていくゲーム。BLACK KIESの代表ジウォンの、“チャームポイントは?”「正直さ」、“弱点は?”「女性(笑)」という回答には会場からブーイングが上がり、WHITE KIESの代表ソンフンの、“初恋は?”「昔すぎて覚えていない」の回答には、「あまりにもアイドルすぎる!」(ジウォン)とメンバーからブーイングが上がっていた。
後半のライブに突入すると、会場中がさらにアツい熱気に包まれた。パフォーマンスを待ちわびていた客席から、「ジェッキ(ジェクスキスの略称)、チャン(最高)!」という気合の入った掛け声が飛び交う中、『THE 20TH ANNIVERSARY –Japan Edition-』の収録曲を含む全9曲を披露。EPIK HIGHのTABLOと、iKONの『DUMB & DUMBER』やBLACKPINKの『WHISTLE』の制作に参加したFUTURE BOUNCEが共同で手がけた新曲『BE WELL』『SAD SONG』『THREE WORDS』はいずれも日本語バージョンで歌われた。
ベテランだからこそ
MCで「日本語のラップに苦戦した。一度レコーディングしたものを送ったら、何を言っているかわからないと日本側から送り返された」(ジウォン)と、苦労エピソードを話していたが、綺麗な側面ばかり見せようとしない余裕も大人の魅力だろう。
スタイリッシュな姿を見せる新曲はもちろんだが、過去のヒット曲『COUPLE』の盛り上がりといったら……それは凄まじかった。YELLOW KIESたちがメンバーに負けないくらいの大きな声でシンガロング。ファンと5人が、いま、ここで、一緒に、再び歌える喜びを、分かち合う時間となった。
全員がベテランだからこその率直なトークと、新しい経験を楽しんでいる5人のフレッシュな姿が新鮮だ。「これからもっとカッコイイ姿をお見せします!」と宣言した、大人世代の魅力を持つSECHSKIES。気になる方は、9月3日大阪なんばHATCHで開催されるファンミーティングに、ぜひ足を運んで欲しい。大阪公演でもファンによる圧巻の大合唱が予想されるので、新アルバムでの予習を忘れずに!

ウレぴあ総研

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