『バレエ・アステラス 2017』モスク
ワ国際バレエコンクール金賞の大川航
矢&銅賞の寺田 翠にA.Y.ワガノワ記
念・ロシア・バレエアカデミーも参加

海外で活躍する日本人の若手ダンサーを応援する趣旨で始まった『バレエ・アステラス 2017』が7月22日(土)に開催される。この公演はバレエファンにとって、プロのダンサーとして、海外に活躍の場を求めて飛び立った若手ダンサー達の踊りや、新国立劇場バレエ研修所のダンサー達の成長ぶりを目にできる絶好の機会だ。8回目を迎えた今年はタタールスタン国立ロシアカザン歌劇場で踊る寺田 翠と大川航矢が、去る6月に行われたモスクワ国際バレエコンクールで大川が金賞、寺田が銅賞をそれぞれ受賞したことで一躍注目が高まっている。
■寺田&大川は受賞演目を披露
大川航矢、寺田翠の『ダイアナとアクテイオン』
今回は世界各国で活躍するダンサー7組が参加する。なかでも最も話題となっているのはモスクワ国際バレエコンクールで栄誉に輝いた大川航矢と寺田翠のペアだろう。この2人は2013年にも本公演に参加しており今回2度目の出演となるが、今年は"凱旋公演"としての意味合いも加わる。演目も当初の予定から、受賞演目の『ダイアナとアクティオン』のグラン・パ・ド・ドゥとなり、非常に楽しみだ。
このほか影山茉以(ポーランド国立歌劇場バレエ団)、上草吉子(カナダ ロイヤル ウィニペグ バレエ)、菅野茉里奈(ベルリン国立バレエ)はそれぞれ所属バレエ団のメンバーをパートナーとして参加する。影山は『眠れる森の美女』3幕のグラン・パ・ド・ドゥを、上草は『エスメラルダ』のグラン・パ・ド・ドゥを踊る。菅野の演目はナチョ・ドゥアトの『Multiplicity』よりチェロのパ・ド・ドゥと、日本では見る機会の極めて少ない演目だけに興味深い。
桑原万奈と金指承太郎(ロシア国立クラスヤルスクオペラバレエ劇場)は『ドン・キホーテ』3幕のグラン・パ・ド・ドゥを、中島麻美と大巻雄矢(スロヴェニア国立マリボル劇場)は『海賊』2幕のグラン・パ・ド・ドゥと、盛り上がる演目で会場を沸かせそうだ。高野陽年(ジョージア国立バレエ)の披露するコンテンポラリー作品『Still of King』はフィンランドの振付家ヨルマ・エロがマルセロ・ゴメス(アメリカン・バレエ・シアター)のために振り付けたもので、こちらもダンサーの踊りはもとより、演目としても目にすることのできる非常に貴重な機会となるだろう。
A.Y.ワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミー生
また今回はロシアの名門バレエ学校、A.Y.ワガノワ記念・ロシア・バレエアカデミーの生徒も参加し『人形の精』を披露するなど、非常に見応えのあるプログラムとなっている。
バレエファンはもちろん、また先のモスクワ国際バレエコンクールのニュースを見て、バレエに興味を持った人も足を運んでみてはどうだろう。
(本文中敬称略)
公演情報

バレエ・アステラス 2017
~海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて~

■日時:7月22日(土)15:00~
■会場:新国立劇場オペラパレス
■出演:
影山茉以 with ダヴィッド・チェンツェミエック(ポーランド国立歌劇場バレエ団)
上草吉子 with ルーゼンバーグ・サンタナ(カナダ ロイヤル ウィニペグ バレエ)
菅野茉里奈 with リシャト・ユルバリゾフ(ベルリン国立バレエ)
桑原万奈&金指承太郎(ロシア国立クラスノヤルスクオペラバレエ劇場)
高野陽年(ジョージア国立バレエ)
寺田 翠&大川航矢(タタールスタン国立ロシアカザン歌劇場)
中島麻美&大巻雄矢(スロヴェニア国立マリボル歌劇場)
池田理沙子&井澤 駿(新国立劇場バレエ団)
A. Y. ワガノワ記念ロシア・バレエ・アカデミー生
新国立劇場バレエ研修所 第13期・ 14期研修生、予科生、渡邊 拓朗(新国立劇場バレエ団)

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