【インタビュー】小笠原海「超特急と
いう存在も引き上げたい」作品に向き
合うことでより強まったグループ愛

本人も大ファンだという『東京喰種 トーキョーグール』という作品に関われること、魅力的なキャラクターを演じることへの嬉しさを隠さずテンション高く取材に応じてくれた超特急のカイこと小笠原海。役者として、大きな作品に関わるのは初めてということで、「個人での活動をグループにも還元したい」と、超特急愛も強く滲ませていた。何度も「自分があの世界にいられることが、たまらなく楽しかった!」と、場を和ませる素直さとポジティブで健やかな姿勢は、まさに“ヒデ”そのもの。7月29日の映画公開がますます楽しみになってきた…!
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■超特急メンバーも祝福!大作に関われた率直な想いを直撃!!
――以前から原作のファンだったということですが、最初に話を聞いたシチュエーションとリアクションはどんな感じでしたか?
小笠原 事務所でマネージャーさんから聞いたのですが、リアルに飛び跳ねました。実際に、こんなにジャンプするのか!?ってくらい喜んで、その場にいたスタッフさんたちとハイタッチです(笑)。最初、「人間の役らしいよ」みたいな感じで伝えられたんですよ。いや、どの人間!?ってなるじゃないですか(笑)。その場で画像を見せられたのが、ヒデだったので“嘘だろ!?”と。そんな大事な役を頂けて、またもやハイタッチ&ハグです。本当に嬉しかった!
――超特急のメンバーに伝えたときは、どんな反応でしたか?
小笠原 ビジュアルが解禁になったときは、ユーキが「すげぇ!ヒデじゃん!」って言ってくれて。メンバーにそう言われるのは、やっぱり嬉しかったです。
――原作を知ったキッカケと、どんなところにハマッたのかを教えてください。
小笠原 ユーキに、設定とかがすごくおもしろいからと薦められて読みました。『東京喰種 トーキョーグール』のキャラクターって、それぞれに深く掘り下げられていて考えさせられることが多いんです。どれだけ歪んでいるんだ!?って思いながら、物語に引き込まれてしまう。わかりやすくないこその人間らしさというか。いろんな感情を刺激されるので、すぐに夢中になりました。
――主人公・カネキ(金木研/窪田正孝)の親友であるヒデ(永近英良)を演じるにあたって、特に強く意識したのはどのような点でした?
小笠原 一番重視したのは、何があってもカネキの味方として、ずっと側にいたいという気持ちです。なぜ、ヒデはカネキと仲が良いのかとか。作中では彼の背景は描かれてはいないので、そういう部分も自分なりに深く考えました。本ばかり読んでいる地味な子だったカネキと、明るくて社交的なヒデって、対照的だし同じクラスでも普通は交わらないタイプだと思うんですね。ヒデは太陽のような子なので、カネキを照らせる存在でありたいと思いました。監督からも、自分なりのヒデを見せてほしいというお手紙をいただきまして。嬉しく思うと同時に、作品に懸ける気持ちが伝わってきて、僕も精一杯応えたいと改めて思いました。自分の仕事を通して、超特急というグループの存在も引き上げたいという想いも強くなりましたね。
――ビジュアル作りの面でこだわったのは?
小笠原 まず、絶妙な髪色ですね。ちょっとオレンジがかった金髪にして、日々、ちゃんとキープするように写真を撮って、マネージャーさんに送っていました。お風呂上がりに“今日の髪の毛”みたいな感じで。少し変わってきたかなと思ったら、マメに色を調整していましたね。
■現場は楽しいことだらけ!親友役の窪田正孝とのエピソードも告白
――窪田さんとの絡みが多かったと思うのですが、撮影現場ではどのようなコミュニケーションを取っていました?
小笠原 初対面だったのですが、物語の中では小学校の頃からの友人なので、たくさん話をさせていただきました。他愛もない話から、作品に対する想い、アイディアやアドバイスまで本当にお世話になりました!そのおかげで、テンポの良いやりとりができたんじゃないかなと思います。役へのアプローチも非常にストイックで、仲良くさせていただきつつ、憧れの気持ちがさらに強くなりましたね。
――撮影で壁に当たるなど、大変だなと感じたことはありましたか?
小笠原 僕はあまり大変だとか、キツいとかって捉え方をしないんですよ。むしろ、新しい経験ができて楽しいっていう感じでした。本格的な長編映画で大事な役を頂いたということで、もちろん緊張もしましたけど、どういう風にすればヒデとして成立させられるのかをひたすら考えていました。自分の出番がなくても撮影現場に見学に行ったり、窪田くんとお話をさせていただいたりして、なるべく『東京喰種 トーキョーグール』の世界に浸るようにして。むしろ、現場では楽しいことばかりでしたね。スタッフ、キャストのみなさんとの交流も刺激的でしたし。あっ、あと別でテンションが上がったことも話していいですか!?(笑)。昨年、映画の撮影をしていた頃に、『MEN’S NON-NO』(集英社)に1話のリメイクが描き下ろされていたんです。それを読んだ映画のスタッフさんから、「ヒデがマジで海くんだったね」と言われたのは、すっごく嬉しかったです!
――(笑)。ヒデと海くんとの共通点って、どんなところでしょう!?
小笠原 空気を読んでいないようで、実は読んでいるところ!(笑)。僕もヒデほどではないですが、その場の空気の違いにすぐ気付けるほうなので。全然違うのは、女の子への積極的なアプローチかなぁ。あの行動力、フットワークの軽さはすごいですよね。僕にはない部分だし、絶対にマネできない!
文/根岸聖子

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