「恋と嘘」で禁断の恋仲を演じる花澤
香菜&逢坂良太 キャスト陣がオーラ
を消すように言われた理由

 今秋に実写映画の公開も控えている、ムサヲ氏の人気コミックをテレビアニメ化した「恋と嘘」。16歳になると政府に結婚相手を決められてしまう世界を舞台に、人を好きになった少年少女たちの禁断の恋を赤裸々に描いている。高崎美咲役の花澤香菜、根島由佳吏役の逢坂良太に、自身が演じるキャラクターへの向きあい方を聞いた。
――第1話の台本を初めて読んだときの感想を聞かせてください。
花澤:引き込む力がすごくある作品だなと感じました。原作の漫画を読んだときから、知りたいことが沢山ありました。タイトルにもあるように、誰が誰に恋をしているのか、みんなが抱えている嘘とはなんだろうと知りたくて読み進めるのですが、なかなか分からなくて。アニメでも、1話を観たら2話を見ずにはいられない構成になっていて、さすがだなと思いました。
逢坂:台本を読んだときは、キラキラしていて少女漫画チックなところがあるなと思いましたが、収録で演じてみるとだいぶ印象が違いました。特に1話後半の告白のところは、やっているときは真剣だからなんともないんですが、終わったら、めちゃくちゃ恥ずかしくなってしまって。
花澤:マイクの後ろで聞いている共演者の方々も照れくさいのか、なんだか「んー」って顔をされているようでした。
逢坂:後ろのスタッフさんの顔を見ることができないぐらいでした。すごく甘酸っぱい雰囲気だなと恥ずかしく感じながらも、「まだ自分もこういうものがやれるんだ」という妙な感慨もあって、本番のあとに色々な思いがめぐった記憶があります。
(c) ムサヲ・講談社/政府通知普及委員会――本作では、キャストの方々の演技が、一般的な深夜アニメと比べてナチュラルな印象を受けました。そうした狙いはあったのでしょうか?
花澤:スタッフ陣から、「みんな、オーラを消しなさい」という指令が出ていました。この作品ならではの繊細な恋愛模様を演じるうえで、見ているほうもむずがゆくなってしまう素朴さや純粋さのようなものが出せたらいいのではないかという方向づけで、そう言ってくださったのだと思います。ナチュラルな感じは、皆さん意識されていると思います。
逢坂:檜山(修之)さんですら、普通のお父さんを演じられていますからね。あえてオーラを消していて、すごいです。
――「オーラを消す」とは、具体的にどういうことなのでしょうか。
逢坂:その辺にいそうな感じ、と言えばいいんですかね。
――なるほど。等身大のキャラクターを演じるという。
花澤:逢坂君でいうと、他の作品では地球を守って戦うような役をわりと沢山演じられていて、そういうキラキラした感じが、たぶん普通におしゃべりしていても自然とにじみ出てくると思うんです。「オーラ」というのは、そういう部分なんじゃないかと思います。
逢坂:作品で世界を救っていると(オーラが)出てくるんですか(笑)。
花澤:そういうことなんだと思います(笑)。
逢坂:でも、ほんとにそんな感じで、この作品をきっかけに自分が新人だった頃を振り返ることができたように思います。あの頃は何をするにも必死で、自分の個性を出すとか、そういうことを考える余裕がなかった時期でした。新人の時、自分はどうやっていたかを思い返しながら、皆さんの芝居も聞きつつ演じています。

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