「ジョジョ」「遊☆戯☆王 VRAINS」
「ダイバスター」で熱唱 富永TOMMY弘
明に聞く、生身で歌うことの幸せ

 テレビ東京系列で放送中の「遊☆戯☆王 VRAINS(ヴレインズ)」のオープニング「With The Wind」(マーベラスより発売中)を歌うベテランシンガー、富永TOMMY弘明。2012年にテレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第一部の主題歌「ジョジョ~その血の運命(さだめ)~」を担当してからは、アニソン歌手としても精力的に活動している。新曲やライブへの思い、深夜番組「FNS地球特捜隊ダイバスター」での仕事について聞いた。
――「ジョジョ」第一部の主題歌「ジョジョ~その血の運命~」は、どのような経緯で担当することになったのでしょうか。
富永:作曲を手がけられた田中公平先生との出会いが大きかったと思います。田中先生がいらっしゃる事務所に、僕と一緒に「BLUFF(ブラフ)」というバンドをやっている、トロンボーン奏者でレコーディングエンジニアでもある吉田俊之さんがいるのですが、「ジョジョ」のお話をいただく3年ぐらい前、田中先生のリサイタルで、女性ものの歌を違うアレンジで歌える人がいないかという話が出た時に、吉田さんに誘っていただいたことがありました。その時に田中先生は僕の声を覚えてくださったらしく、主題歌の話がもちあがったときに、声が大きな男の歌い手として僕が候補のひとりにあがり、デモ曲を歌う機会をいただきました。自分としては候補になれたらぐらいの軽い気持ちでいたら、仮歌も録ることになり、その後、「採用になりました」というお話をいただいて。今考えると、自分の声と楽曲の雰囲気があっていたのかなと思います。
――「ジョジョ~その血の運命~」をオンエアで聴いたとき、良い意味で異質な印象を受けました。昭和のアニソンをブラッシュアップしたような楽曲だったと思います。
富永:田中先生は、“ザ・アニソン”を作りたいと強調されていました。僕自身、「仮面ライダー」や「マジンガーZ」などで、水木(一郎)さんや串田(アキラ)さんを聴いてきた世代です。その頃のアニソンのイメージを現代によみがえらせたような印象を、楽曲から受けていました。作品とは直接関係のない楽曲が、タイアップでオープニングに採用されることもあるなかで、とにかく「この作品にはこの歌」というものを作りたいと田中先生はおっしゃっていて、「だから、君は歌で作品を表現しないとダメだよ」というお言葉をいただきながら、歌わせてもらいました。
――ご自身の歌った曲が、オンエアされた後の反響はいかがでしたか。
富永:当時の僕は、歌自体は凄いものだと捉えていましたが、「ジョジョ」という作品がどれだけすごい力をもっているのかまでは、よく分かっていなかったんです。自分のファンの周辺から、「『ジョジョ』の歌を歌っている人のライブに行くんだね」と言われたという話を聞いたりして、作品の影響力をじわじわと感じました。また、ステージで歌うにつれて、声援を送ってくれたり、歌を好きになってくれたりする方の熱意を感じました。こうした場を与えてもらえているのは、幸せなことだなと思いました。

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