【DUDE TONE】
『DUDE TONE LIVE 2017 "Walkin' Bl
ues" #2』
2017年6月24日 at 新横浜strage

 1曲目のイントロを弾き始めたとたん、手を止めて“あのね”とひと言。“ひとりで大変だからコーラスして手伝ってください。酔っぱらった上での下手くそな手拍子は丁寧にお断りします(笑)”。若干、緊張が漂っていた会場の空気は、その言葉に一瞬で砕けた。精力的なバンド活動の傍ら、DUDE TONE名義でソロ活動を行なっているTHE MODSのギタリスト、苣木寛之が今年4月に始めた弾き語りライヴ。デビューから数えて36年のキャリアを誇るベテランによる挑戦はアットホームな雰囲気の中、進んでいった。

 “(弾き語りライヴに)まだ慣れない”と言いながら、どうしてどうして、洒脱な人柄を印象付ける軽妙なトークを交えながら、DUDE TONE名義のオリジナルに加え、ローリング・ストーンズ、ビートルズ、キャロル、くるりのカバー、そして新旧のTHE MODSナンバーも演奏した。ロッキンだったり、フォーキーだったり、ブルージーだったり、さまざまな曲調を楽しませながら、真摯に歌に取り組む姿からは誠実さとともに演奏することを心底楽しむ無邪気ささえ感じられた。THE MODSの「ONE MORE TRY」に声が上がると、“心地良すぎて、みんなが寝てしまうライヴが夢”と語った苣木は“結局、こうなるか”と微苦笑。

 アンコールでは“次回、みんなで歌う宿題”と言いながら歌ったロッド・スチュワートの「Reason to Believe」に加え、THE MODSの「GANG IN BLUE」も披露。後者では盟友・森山達也が曲に込めた想いに感極まって声を詰まらせたが、観客の合唱に支えられ、最後まで歌い切った。その光景に思わず胸が熱くなった。

撮影:-朋-/取材:山口智男


セットリスト

  1. 1.ダンダン
  2. 2.Time is on my side
  3. 3. Long Shadow Way
  4. 4. Doctor Robert
  5. 5. I Will
  6. 6. Back Room
  7. 7. LITTLE BLUE
  8. 8.コーヒーショップの女の娘
  9. 9.ハイウェイ
  10. 10.HEY! GIRL
  11. 11. Coimbra
  12. 12. ONE MORE TRY
  13. 13. HELL TO HEAVEN
  14. 14. Wish You Were Here
  15. <ENCORE1>
  16. 1. Reason to Believe
  17. 2.明日への切符
  18. <ENCORE2>
  19. GANG IN BLUE

OKMusic編集部

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