OLDCODEX Painter YORKE. 『WHY I P
AINT
~なぜボクがえをかくのか~』
- 第23回 Golden Slumbers / The Be
atles -
仲間が身を投げ出し、自ら船を飛び降りた。
俺たちは必死にロープを海に投げて手探りで引き揚げ続けた。俺も、その船に乗っている皆も最後まで信じていたよね。一瞬のパニックを抱えて、俺は眠りが浅くなった。真夜中ふと、揺れるベッドの上で重たい身体を起こす。いま目の前に広がる暗闇を抜けて朝にはもっと美しい光景に出逢えるだろう。月は綺麗に輝いてるし、波はそんなに高くはないんだ。ノスタルジックな日常が夜に溶けて行く。起き抜けに淹れたコーヒーがとっても苦くて、それは涙の味みたいだった。左手に持った本が5kgの鉄アレイみたいに重たい気がする。
“かつてそこには故郷に続く道があった”
子守唄で眠れない夜はどうしたらいいんだろう?
そしてぼくは今日も絵を描く。
街には素敵な音楽が溢れているから
子守唄で眠れない夜はどうしたらいいんだろう?
そしてぼくは今日も絵を描く。
街には素敵な音楽が溢れているから