星野源も聞いていた細野晴臣の歌って?

星野源も聞いていた細野晴臣の歌って?

星野源も聞いていた細野晴臣の歌って

あの人がいいって言ってたから聞いてみようかなって時ありますよね。今や時の人「星野源」の歌をよく聞くんですが、元々星野源さんインストゥルメンタルバンド「SAKE ROKE」で活動されていたんですが、細野晴臣さんの勧めでソロデビューをされたそうなんです。星野源を動かした細野晴臣さんてどんな人なんだろう、そこから始まりある一曲の音楽に辿りつきました。

細野晴臣さん1969年にロックバンド「エイプリルフール」のベーシストでデビューされます。その後「はっぴいえんど」を結成。メンバーには今は亡き大瀧詠一さんもいらっしゃいました。ゆっくり歌詞を眺めてみる。あれ?なんだろうこのやわらかい歌詞。男性の歌なのでこの歌詞の主人公は男の人なんだろうなっていうのは、雰囲気でわかる。「土の香りこのペンキのにおい」外を歩いている誰かの目線。これって年配の男性?いや20代前後の若い男の子が歌詞の通り、どうでもいいさと、でも未来を夢見て歩いている青年も思い浮かぶ。こちらの歌1973年にリリースされてるんですが、70年代といえばアランセーターにベルボトムジーンズ、裾を翻して歩く姿を想像してしまう。規律や価値観から離れ自由を求める時代が背景にある。

この歌で気になるのが、色の描写。1つ前のフレーズの「壁は象牙色 空は硝子の色」の所。象牙色っていうのはアイボリーともいって、黄色がかった白色のこと。硝子の色ってどんな色だろう。透明なのか、硝子を通した全ての景色の事かもしれない。どちらにしても柔らかい色の表現。次には歌詞のタイトルにもなっている「恋は桃色」を発見。恋といえば真っ赤をイメージしがちだし、赤のように燃えるような恋を求める人が多いけど、「おまえの中で雨がふれば 僕は傘を閉じて濡れていけるかな」っていうのは、あなたが困難に立ち向かう時には自分も一緒に戦うよ、もしくは側にいるよという意味のはずだから、相手を思いやる優しい気持ちにはやっぱり桃色が合っているのかも。

全体的に分かりやすい単語と表現で綴られているこちらの歌。英語なんぞももちろんなく、「トゥートゥートゥー」と、なんともレトロな感じもとても良い。以前星野源さんがくも膜下出血で倒れ療養中の時に、自分と接する時間が多すぎて嫌になり目の前の景色を歌いたくなったとテレビで言われてた。もしかしたら療養中にこの歌を聴いていたかもしれないな。本当に癒しを求める時って誰からの言葉ではなく景色であったりする。
また「愛している」とう言葉を使わずにラブソングを作りたいという星野源さんの想いも、もしかしたらこの歌からきているのではないだろうか。

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