『仮面ライダーエグゼイド』小野塚勇
人インタビュー 九条貴利矢のルーツ
と「楽しんでもらえる商品」としての
俳優像を語る

テレビ朝日系にて放送中の『仮面ライダーエグゼイド』は、平成仮面ライダーシリーズの第18作目にして、仮面ライダーシリーズの生誕45周年記念作品。仮面ライダーのデザインにゲームの要素を取り入れ、病院を舞台に展開する異色の作品だ。そんな同作に登場するキャラクターの中でも異例の人気を獲得しているのが、小野塚勇人(劇団EXILE)演じる九条貴利矢/仮面ライダーレイザーである。アロハシャツとサングラス姿の軽薄な監察医として登場した貴利矢だったが、徐々に熱い内面を見せるようになり、やがて主人公・宝生永夢/仮面ライダーエグゼイド(飯島寛騎)のかけがえのない相棒に。12話でゲームオーバーになり消滅した際には、「貴利矢ロス」なる言葉が生まれるほどファンに愛されることとなった。
そんな貴利矢が、35話でまさかの敵役として復活。さらには、8月5日公開の映画『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング/宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』にも正式に登場するという。今回のインタビューでは、貴利矢を作り上げた小野塚に、役者としてのルーツや演技についての方法論、目指す俳優像までじっくりと語ってもらい、その魅力の根源に迫った。
どうやったら自分が復活できるかな、とすごく考えていました(笑)
撮影=岩間辰徳
――小野塚さんのルーツにも触れたいので、俳優を志すきっかけから聞かせて下さい。
もともとボーカル志望で、『VOCAL BATTLE AUDITION 2』(編注:LDH主催のボーカルオーディション)とか、歌のオーディションを受けていました。最初は歌手を目指して、「この世界に入りたいな」と思っていたんです。そこから舞台に触れさせていただく機会がありまして、劇団EXILE公演とかに脇役で出させてもらったりするようになりました。そこでお芝居に興味を持ち始めて、5年前の『あたっくNo.1』(脚本・演出=樫田正剛)という舞台をきっかけに、劇団EXILEに加入させていただいて。そこから俳優の勉強をし始めて今に至る、という感じです。
――劇団EXILE加入前から俳優志望だったんですね。
そうですね。『あたっくNo.1』で俳優の魅力に気づいたというか……本気で俳優をやる覚悟を決めた作品なので、本当にあの舞台が自分の始まりだと思います。
――その後、テレビや映画にもたくさん出演されてらっしゃいます。中でも大きな注目を集めたのが『仮面ライダーエグゼイド』の九条貴利矢役だと思います。12話で消滅した際には、「貴利矢ロス」という言葉が生まれるほどの人気キャラになりました。
「五代ロス」みたいですよね(笑)。
――何が支持されたんだと思いますか?
ぼく自身は、貴利矢という役を純粋に考えて、自分の中のオリジナルなものを作ろうという気持ちでやっていただけなので。これだけ作品や貴利矢というキャラクターを愛していただいて、本当に感謝しかないというか……逆にぼくも「なぜだろう?」と思いました。ぼくは、九条貴利矢という役を『仮面ライダーエグゼイド』の起爆材にしたかったんです。途中で消滅することはわかっていたんですが、復活するとは思っていなかったので、「どれだけ太く短く生きられるか」ということをメインに考えていました。「貴利矢ロス」という言葉を聞いて、その自分の気持ちが報われたなのかな、と思います。
――仮面ライダーレーザー以上に、貴利矢本人のキャラクターの人気が高いことにも驚きました。服装も話し方も個性的ですが、脚本どおりのキャラなんでしょうか?
最初はもっと違うキャラクターだったみたいです。もともと、もっと体育会系だったのを、ぼくに寄せて書いていただいたと聞いています。ぼくは、自分の中に持っているものしか出していないので、全くないものに寄せていったというよりも、自分の中から出るものをどんどん貴利矢という想像で美化していったんです。自然体というか、意外と自分に近しいものなんです。
――ちょっと特殊な役作りですよね。
『仮面ライダー』を見返しても、いないようなオリジナルなキャラクターでいきたいと思ったので。EXILE TRIBEから仮面ライダーが出るのは初めてだったので、特撮の世界に来たことを、EXILE TRIBEにも繋げていけるような、そんな役割を果たさないといけないな、と思っていました。
撮影=岩間辰徳

――これだけ長い期間同じ役を演じるのも、初めてだったのでは?
1年間同じ役を演じられて、これだけゆっくり自分の役に向き合って掘り下げられることはなかなかないですね。停滞せずに挑戦していきたいと思っているので、どんどん九条貴利矢の深みを増していけるよう、復活してからも「どういう人間だろうか?」ということを考えています。でも、自分が自然体でやっていることが一番だと思っています。もはや、「九条貴利矢がどんな役なのか?」と考えなくても、自分に染み込んでいるので。一つの役をやり続けることで、自分でどれだけ掘り下げられるか。観ている人を飽きさせないように、「九条貴利矢がまた新しいことをやっている。飽きないなあ、コイツ」と思われるようにしたいと思っています。
――最初から消滅することを意識しながら演技プランを立てられたんでしょうか?
最初は1クールで出番が終わると聞いていたので、嘘つきで薄っぺらく見えるのが、実は違う落差というか……本当は心の中に熱いものを持っている、純粋なものをちゃんと秘めているという人間性は見せたいと思っていました。「嘘はついているけど、純粋で真っ直ぐなものを持っている憎めない男」という印象を残していかないと損かな、と思ったんです。つまり、愛されるキャラクターでいなきゃいけない。あとは、永夢(仮面ライダーエグゼイド/飯島寛騎)との関係性です。永夢を認めてから消滅まで2話しかなかったんですが、その間でどれだけ信頼関係や、相棒・コンビ感みたいなものを出せるかが勝負だと思いました。例えば、永夢をかばう動作を入れたり、細かいところで一つひとつ関係性を詰めていく作業を意識して、繊細にやろうとは考えていました。
――23歳の若さでそこまで考えてらっしゃる方はそういないとは思いますが……そういうアプローチは何をヒントにされたんでしょうか?
いや、同世代で上手い俳優さんはたくさんいらっしゃいますよ。負けたくない、という気持ちはありますけど、自分は自分なので。ぼくはあまり無理して役を作るというよりは、自分の内面から出る・感じるものを大事にする、というのを一番に考えています。「どうやろう?」と考える技術よりは、気持ちが大事ということを、『あたっくNo1』で樫田さんから学ばせていただいたので。すごく厳しい方ですが、自分が役者をやる上での礎を叩き込んでいただきました。「こういう気持ちだから、目の動きはこう」と頭で考えるのではなくて、貴利矢としてそこに立って、感じたままを大事にして演じています。
――『仮面ライダー』シリーズは、回によって監督が変わるのも普通のドラマと違うところですよね。
そうですね。4、5人くらいで(監督が)ローテーションしている感じです。一人ひとりクセみたいなものも違うので、どう向き合うかもそれぞれの監督さんで違います。細かい方もいれば、「好きにやってみて」とおっしゃる方もいますし、全部のカメラワークをばっちり決めて撮る方もいれば、そうじゃない方もいる。そこで自分のやることは、なるべく監督の演出に応えることだと思いました。それと、プラスアルファでできることとして、1年間ずっと演じているので、自分の中で役をもっと美化して、そのシーンがもう一段レベルアップする、深みを与えられるような存在になれるように、「こういうことをやりたいんですけど、大丈夫ですか?」とか、「こう感じたので、こういうことを言ってもいいですか?」とか、一つひとつ聞くようにしています。あまり“足す”というのはよくないとは思うんですけど、臨機応変に演じるというか。
――芝居を掘り下げていくということですか。
掘り下げていく役割が自分の役にはあるんじゃないかな、と思います。大我(仮面ライダースナイプ/松本享恭)や飛彩(仮面ライダーブレイブ/瀬戸利樹)みたいなクールなキャラがいるので、自分が復活することでそこも動かせるんじゃないか、と。それこそ、セリフを乗せるというか、周りを乗せていけるような芝居のプランニングは意識しています。やっぱり、自分にしか出来ない動きとか、自分にしか(役に)与えられないものがあると思うので、ただただ与えられたものをやるというよりは、1年間掘り下げたことを活かしてどんどん調整していく、という感じですね。
――貴利矢が消滅している間に世界観もお話もかなり広がりましたが、復活してもう一度作品に溶け込んでいくのは難しくなかったですか?
話の内容も仮面ライダーもレベルアップして様変りしているんですが、貴利矢は敵側として復活したのが良かったのかな、と思います。入り易かったというか、やることは変わらないと思っていて。自分が敵側として登場することで、今までと違う貴利矢を出せればいいな、と思っています。今までとは服装も変わって黒になっていますし、そういう違いも見せていければと思います。
撮影=岩間辰徳

――本編への復活は貴利矢人気を受けて決まったのでしょうか?
どうなんでしょうね。「もしかしたら本編に戻れるかも」「とりあえず映画には出られるよ」とは聞いていました。ただ、本編に戻れたのは視聴者の皆さんの声援のおかげ、ということも絶対にあったと思います。一つひとつの積み重ねで……ぼくは感謝しかないですね。
――貴利矢役をお休みされている間、番組をどうご覧になってらっしゃったんでしょう?
どうやったら自分が復活できるかな、とすごく考えていました(笑)。どこの隙間をぬっていけるかな、と。
――やっぱり戻りたかったんですね(笑)。
「え、この展開は終わっちゃうんじゃないの?」みたいなこともあったので。
――「もしかしたら生き返ることが出来るかも?」と思ったり?
ここで生き返ったら、「エグゼイドの勢いを止めちゃうんじゃないか?」とも思ったり。
――檀黎斗(仮面ライダーゲンム/岩永徹也)は生き返ってますしね。
(黎斗が)土管から出て来るのを観て、「すごいことになってるな!」と思いました(笑)。
―― この後、「こうなったらいいな」というイメージはありますか?
ぼくたちの想像している遥か上の展開をいくので、どう終わるのか全くわからないですね。メンバーで、「どう終わると思う?」「こう終わるんじゃないかな」とか話したりするんですけど、それだけで1時間くらい経ちますから(笑)。視聴者の方から、「1週間が長い」なんて聞きますけど、本当にその通りだと思います。
――積み重ねられた伏線が、どんどん回収されているのも面白いですよね。
伏線は細かいですよね。回収の仕方も面白いですし。毎回、脚本を貰うのがすごく楽しみで、自分たちも「ええ!?こんな風になるんだ?」とか思いながら、楽しんでやっているので。活字が映像化されると、それがさらに気持ちいいんですよ。
――劇場版には「真のエンディングを先行公開」なんて意味ありげなキャッチコピーがありますからね(笑)。
ぼくも、知っているのにオンエアでその予告を観て「おお~!?」っとなりました(笑)。
自分を「楽しんでもらえる商品の一つ」だと考える
撮影=岩間辰徳
――貴利矢と対照的な『HiGH&LOW』家村会のキリンジも人気のキャラクターです。二つの役の撮影時期は重なっていたんでしょうか?
重なっていました。貴利矢が消滅していた期間に映画(『HiGH&LOW THE MOVIE』)は撮影させていただいたので。
――キリンジは小悪党で、貴利矢と真逆のキャラクターです。切り替えが難しかったのでは?
でも、キリンジも2年ぐらい前から演じているので、自分に染み込んだ役なんです。なかなか忘れることはないので、そこはスッと切り替えられました。
――貴利矢と同じく、キリンジも小野塚さんの内面から出て来たキャラクターなんでしょうか?
そうです。キリンジの場合は、HIROさんがぼくの出ている舞台を観に来られた時に、「小野塚はキレ方が面白いよね」とおっしゃったのが始まりですね。「キリンジはこういう風にしたら?」とおっしゃったので、ぼくも「ああ、なるほど!」と。
――そんなところから始まっていたんですね。
そこから、自分の汚いところとか、心の穢れみたいなものをどんどん広げて作ったのがキリンジです。喧嘩が強いのか弱いのかはわからないですが、とにかく憎まれる、小物感が満載のキャラクター。ぼくは、大御所(中村達也、西岡德馬、松澤一之ら家村会メンバー)の方たちの中で“本物の裏の世界の人間”感を出すのは、荷が重いと思ったんです。それで、「自分に出来ることは何だろう?」と考えて、小物感だったり、憎たらしい顔だったりを出して、「いちいち言うことがムカつく」と思われようと思って、キリンジの役づくりをしました。それで、「キリンジ、ムカつく」みたいな感想が来たりしたので、ぼくとしては「ありがとうございます!」という感じです(笑)。
――『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』でも、小悪党ぶりがさく裂しているそうなので、期待しています(笑)。
はい、ガンガンやっています(笑)。でも、面白かったですね。ヒーローをやっているのに、一方で小悪党をやっている、という時期だったので。小悪党に戻ったときにすごく悪いことをしている気になりました(笑)。
――キリンジって、凄くいい名前なんですけどね。「将来大成すると期待がもてる、すぐれた若者」という意味なので。
そうなんですよ。役はそんな感じじゃないのに(笑)。
撮影=岩間辰徳

――これまでのお話を聞いて、やはり小野塚さんの演技は舞台経験なしには語れないと思いました。舞台で培ったことで、テレビや映画で一番役に立ったことは何でしょう?
やっぱり、役に対しての取り組み方でしょうか。舞台では毎日稽古を1ヵ月やって、役を自分のものにしていきます。それから、自分で思っている気持ちを表現としてアウトプットしていくので、舞台で色んな役をやることで、引き出しがどんどん増えていくんです。例えば、ドラマなんかで演じるときに「こういう気持ちの時に、何て言うのかな?」と考えたときに、何となく、ほんとに何となくですけど言うことがわかるから、「じゃあ、こうしてみようかな」という風になる。そういう引き出しを増やしていけるのが舞台だと思います。ぼくの基盤はやっぱりそこだし、そこからしか引っ張れない。やっぱり、自分で経験したものからしか引っ張り出せないので、そうやって引き出しを増やすようにしています。
――どちらかというと、役が憑依するタイプではないんですね。
あんまり憑依するタイプではないですね。どちらかというと、ぼくは家に帰って、「もう台本は見ない!」と思ったら、見ない人なので。すごく絞られて、頭がパンクしそうになったら普通に寝ちゃいます(笑)。だから、あんまり憑依とかはないですけど、違った視点、違った線で考えることはあります。例えば、(芝居に)お笑いのシーンがあるから、お笑いの番組を観てみたり、とか。あるいはアニメを観てみたりとか。最近のアニメはすごくリアルなんです。アニメって、客観的に観られると思うんです。(実写は)そこに人がいて役があるんですけど、アニメの場合は役だけがあるので、変な先入観なしに観られるのがすごく良い。「こういう表情って、すごくいいな」とか、「こういう表現、狂気の出し方があるんだな」とか、アニメだから美化されて出てくることがあるので、結構勉強になることが多いんです。
――独特のインプットの仕方ですね。映画やドラマ、アニメをよくご覧になるそうですが、どんなものを選ばれるんですか?
「これ、面白いよ」って言われたら、「ほんと?」ってメモして、時間があるときに観たりします。もう、気分ですね。「アニメ観たいな」とか、「なんの先入観もなく観たいな」とか、「今日は超シリアスなの観たいな」とか、「明るいコメディを観たいな」とか。最近はすごくアニメを観たいので、色んなモノを観ています。
――最近ご覧になったアニメを具体的に教えていただけますか?
『ベルセルク』なんかは昔から観てるんですが、最近また面白くて観ています。新海誠さんの作品も、人間がリアルなところが面白いな、と思いますし。あと、『ゼロから始める魔法の書』とか、ファンタジー系も観たりします。ジャンルはあんまり問わないので、パッと気になったものを観る感じですよ。勉強というよりは、普通に一般の方が映画やアニメを観るのと同じです。そうやって観ていると、意外に「こういう見せ方があるのか」と勉強になることがあるので。
――ほんとに作品のテイストがバラバラですね。
そういうところから(芝居のヒントを)引っ張ってきたりします。樫田さんは「100人のうち99人がやるような芝居はするな。100人の中で、ひとりしかしないような芝居をやらないと生き残っていけないよ」ということを、すごくおっしゃっていて。だからぼくは、「100人やったら、99人はここで笑う。じゃあ、笑う以外のやり方はないかな?」という考え方をするようにしているんです。「俺という人間だったらどうするか」という思考に変えて、例えば貴利矢を演じるなら、「みんながこうやるんだったら、俺がやるならこうする」みたいなことを、話の線からずれずに、自分のオリジナルを出していく。なるべくそう意識してやるんですけど、まあ、なかなか出来ることではないので……苦戦しながら、課題として取り組みたいな、と思っています。
撮影=岩間辰徳

――以前のインタビューでは「観ている人が楽しめる役者」「キャスティングする人がワクワクするような役者」を目指しているとおっしゃっていました。なぜそう考えるようになられたんでしょう? 
自分でやりたい役は、いっぱいあるんです。ひょっとしたら、これは役者あるあるなのかもしれないですけど……狂気を持った役とか、サイコパスの役をやりたいたがる人は多いと思います。でも、観ている人があっての役者ですし、観ている人がいなければ、役者と名乗る意味もないと思うんです。ぼくは、人から観られているイメージとか、求められているものを大事にして、“小野塚勇人”というのものを作っていきたいな、と思っています。その中で自分の特徴をつかんで、「あ、俺にはこういう味もあるかもな」という風に、自分の中で役を積み重ねて理解していけばいいかな、と思っていて。あんまり、「俺はこうだ」とか、「俺はこれをやりたいんで、これでお願いします」というよりは、いただいた仕事に対して自分がどの役になれるか、というのを大事にしたいな、と。そのほうが、自分の限界が広がっていくかな、と思っているので。「自分は怖い役しかやらない」とか、「自分は面白い系、三枚目でいきたい」とか、「二枚目でいきたい」とか枠を決めないで、何がきてもいけるほうが絶対にいいと思うんです。そこを固めちゃうのはもったいないと思うので、今はどんどん広げていって、自分がどういう役者になっていくかを探っていく期間だと思っています。
――なるほど。ちなみに、理想形みたいな俳優さんはいらっしゃるんでしょうか?
憧れる役者さんはいっぱいいらっしゃいます。山田孝之さんはやっぱりすごいな、と思いますし、ほかにも活躍していて魅力のある方はたくさんいらっしゃると思います。ただ、芝居が上手い・下手ということより、「この人は魅力あるな」「この人がいると面白いな」とか、ワクワク感のある人、「この人をキャスティングするとどうなるんだろう?」と思える人ですよね。ぼくは、自分を「楽しんでもらえる商品の一つ」だと考えるのが大事なんじゃないかな、と思っているので。「小野塚勇人、次はこの役をやるらしいよ。観たくない?」と、そう言っていただける人が増えていけばいいな、と思います。山田孝之さんがオネエの役をやるとなったら、見たいじゃないですか。役者の面白さって、そういうところかな、と。やっぱり、この仕事は全部娯楽だと思うので、観ている人が楽しくなる俳優になっていけるのが一番いいかな、と思っています。
――最後に、EXILE TRIBEで俳優をすることの意義を教えていただけますか?
劇団EXILEという“看板”があるのでそこに食いついていただける方が多い、ということがあります。HIROさんは無限大にアイデアが広がる方で、『HiGH&LOW』もそれがきっかけで一大プロジェクトになりました。椅子にずっと座ったりせず、常にぼくらの細かいところまで見てくださって、一人ひとりの特徴をわかってらっしゃる。それが世界規模に広がっていって、世界の色んな人とコラボし始めていますよね。『HiGH&LOW』は単なる映画じゃなく、『HiGH&LOW』というカテゴリ―のようになってきています。LDHという事務所にいられるということは、その先駆けになって、間近に触れていられるということで。これはなかなかできない経験です。逆に、EXILE TRIBEから別の現場に行くことで、色眼鏡で見られることもあります。でも、それは当然のことで、(EXILE TRIBEのメンバーは)見られているということを意識して、一人ひとりが責任を持って現場に出ていると思います。「EXILEは体育会系」みたいなイメージを持たれているところもあると思うんですけど、ぼくはぼくなりにEXILE TRIBEとして現場にいることで、「小野塚勇人って、EXILE TRIBEなのか。EXILE TRIBEって思ってたのとイメージが全然違うね」と、いい意味で言われるようにもなりたいですし、そうやってバランスをとっていきたい。それをEXILE TRIBEに還元出来て、また新しい俳優の道が開ければいいな、と。微力ながら、ぼくもその力のひとりになりたいな、と思っています。本当に、勉強になることばかりです。
撮影=岩間辰徳
映画『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング/宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』は8月5日(土)全国ロードショー。
インタビュー・文=藤本洋輔 撮影=岩間辰徳 ヘアメイク=鵜飼雄輔(TRON) 衣裳協力=CALEE、SUPRA 撮影場所協力=GOOGOL FILMS STUDIO(https://www.googolfilmsstudio.com/)
プレゼント情報

小野塚勇人サイン入りチェキ 1名様に

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2017年7月4日11:00

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作品情報
映画『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルーエンディング/宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』
公式サイト:http://ex-aid- kyuranger.jp/
(c)劇場版「エグゼイド・キュウレンジャー」製作委員会 (c)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映 (c)2017 テレビ朝日・東映AG・東映

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