L→R リンリン、セントチヒロ・チッチ、アユニ・D、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ

L→R リンリン、セントチヒロ・チッチ、アユニ・D、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ

【BiSH】
表現の幅が増えて
新しいBiSHが見える作品になった

アグレッシブなライヴパフォーマンスでも話題を呼ぶ、人気上昇中のBiSHがミニアルバム『GiANT KiLLERS』を完成! メンバー6人の歌声はもちろん、作詞面でもより一層、強烈な個性を放つ今作について語ってもらった。

「GiANT KiLLERS」のMV撮影は
初めての感覚が多かった

現在(5月末)は、20カ所21公演の『BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED』真っ最中ですよね?

モモコ
行ったことがない場所もあるので、初めましての人も多くて。
アツコ
前回埋まらなかったところも今回はソールドアウトしているので、ちょっと驚いてます。
アユニ
前回のツアーではダンスを間違えたりしていて…今回は21公演あるけど、体力も付いたし、お客さんのことを考えながらできるようになったんですよ。だから、自分自身でも成長したなと思います。
チッチ
全国のライヴハウスでやることは大事だなと思いました。お客さんと近い距離でぶつかり合うのも好きだから。それでツアーファイナルの幕張メッセを楽しみに待ってもらえたらいいな。

リンリンさんはどうですか?

リンリン
数が多いので、初めての場所に行けて嬉しいです。あまり人の顔を見てないので反応は分からなくて…。

(笑)。分かりました。アイナさんは?

アイナ
今回のツアーはBiSHのチーム感がひとつにまとまってきたなと。メジャーデビュー以降、渡辺さん(渡辺淳之介:所属事務所WACK代表取締役)と仲良くする機会が減っていたけど、アユニも仲良くなってきてイジられるようになりましたからね(笑)。

では、今作の楽曲を聴いた時はどのような印象を?

アツコ
リード曲の「GiANT KiLLERS」はお客さんと一緒に楽しめる曲だなと思いました。「オーケストラ」「プロミスザスター」は聴かせる系だったので、ガラッと変わりましたね。
モモコ
「GiANT KiLLERS」のMVは、メンバーみんなが銃を持って発砲しているから、BiSHの“やってやるぞ感”が出ている曲だなと思いました。勢いのある曲だし、ライヴで盛り上がれそうだなって。

MVはバイオハザード感もありますよね(笑)。この曲は何かに対して闘ってる感じが出てますね。

チッチ
このMVは関わってくれた監督やスタッフの方がすごくて構えちゃってたんですよ。だから、今までのMVよりも覚悟を決めて撮影に挑みました。目をつぶってるメイクだから、途中で寝ちゃったんですけどね。

えっ、そうなんですか!?(笑)

チッチ
(笑)。休憩中ですよ。あと、撮影中には泣いちゃったり、初めての感覚が多くて。アユニが結構頑張ってるんですけど、ビンタされるシーンなんて本当に辛そうで…。
アユニ
うまく演技できなかったんですよ。
チッチ
演技できなくて泣いているのか、本当に恐くて泣いているのか分からなかったけど、その姿を見て私は反骨精神を感じました。

MV撮影を通して得るものが多かった?

チッチ
そうですね、精神的に追い詰められたから。
アツコ
台本をもらって、説明された時に内容が重いなぁと思って。こんなに酷い人(お父さん)がいるんだって、モヤモヤしちゃいました。監督が細かく説明してくれたおかげで、感情が入りました。それもMVに出てると思います。

MVはお父さんに自由を奪われて、それに立ち向かっていく内容ですよね。

チッチ
お母さんが3年前に亡くなってから虐待するお父さんになってしまったんですよ。私たちは6姉妹という設定なんですけど、“音楽をやってはいけない”と言われていたのに、アユニが歌詞を考えていたから、お仕置き部屋でビンタされているシーンがあるんです。そのアユニを見て、私たちがやり返すぞって、執事を殺しまくって、最後はお父さんを銃で撃つという。
モモコ
いろいろと深読みしてほしいですね。
チッチ
目を閉じてる私たちの演技も不思議な感じがすると思うし。短編映画を撮ってるような感覚だったので、ずっと緊張してましたね(笑)。
アツコ
自分たちでもこんなMVを観たことないから。
アユニ
私だけ拉致される役だったんですけど、お父さん役の方の演技がすごかったので、泣いてしまったんです。連れ去られた経験もないので、どう連れ去られていいか分からなくて…。
全員
ははははは。

曲調もどこかミステリアスな雰囲気がありますよね。

アイナ
キーが低いんですよ。サビ前のコーラスは清掃員(BiSHのファンの愛称)の男性たちもライヴで歌えるキーにしているので、必然的に私たちのキーも下がりました。1回目のレコーディングでのっぺりした歌い方になっちゃったんですけど、2回目に録った時はハシヤスメだけ癖が強すぎちゃって…この人は求められたことの斜め上を行くんですよ(笑)。それがめっちゃ面白くて。
アツコ
エレベーターガールみたいな歌い方だったり。
アイナ
昔のロックバンドみたいな歌い方とかね。
アツコ
癖が強いから使われないだろうなと思ってたところも使われていたので、この曲はライヴで再現するのは大変ですね(笑)。今までやったことがない歌い方なので、ファンの方にも喜んでもらえると思います。

1曲の中でメンバー6人の個性がより際立ってきた?

アイナ
今作はかなりそうですね。今まではサビで私とチッチが歌うことが多かったけど、今回はアユニとリンリンが歌うところもあって、表現の幅が増えたから。6人でマイクリレーするかたちになったので、新しいBiSHが見える作品になりました。その代表が「GiANT KiLLERS」なのかなと。アユニも成長しましたよ。
アユニ
ボイトレにも通っていたので、レコーディングでもサウンドプロデューサーの松隈ケンタさんから、表現力が豊かになったと言われました。
アイナ
今は振り付けをどうしようかなと考えてます。歌割りが変わったから、新しい振り付けをしたら面白いんじゃないかと。リンリン、モモコが本番ではテンションが上がって全然違うことをやってるんですけど、それがめっちゃ面白くて。リンリンに“変顔して”と言ったら、120パーセントやってくれますし(笑)。6人が集まって虹になるような振り付けをしたいですね。

OKMusic編集部

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