6月8日@ZEPP DiverCity TOKYO

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Dragon Ash、ニューアルバムを引っ提
げた全国ツアー開幕

Dragon Ashの全国ツアー『Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC』が6月8日ZEPP DiverCity TOKYOよりスタートした。今回のツアーは、オリコンウイークリーチャート3位、Billboard Japan Top Album Sales2位、iTunes配信チャート1位を獲得するなどCDセールス、配信共に好調な滑り出しとなったニューアルバム『MAJESTIC』をひっさげた、『The Show Must Go On』ツアー以来、約3年ぶりとなるアルバムツアーである。しかもデビュー20周年のアニバーサリーイヤーに開催される全国ツアーの初日。ソールドアウトした満杯の場内は、開演前からただならぬ熱気に満ちていた。

ステージに最初に登場したのは、ターンテーブリストのBOTSだ。赤と青のライトの下、彼が鳴らすスクラッチに合わせてダンサーのATSUSHI、DRI-Vが踊り始める。やがてメンバー全員が登場すると、なんと7人全員、それぞれにカスタマイズをしたKjデザインの揃いのジャケット姿だ。Dragon Ashがツアーでユニフォームを着るのは久々のこと。RIZEのメンバーでもある強者ベーシスト、KenKenに至っては人生初のことらしい。

衣装からも感じる並々ならぬツアーへの気合いは、メンバー全員が一斉に奏で始めた最初の一音からすでに炸裂していた。場内を揺るがすラウドな音を響かせ、フロアの盛り上がりを一気に加速させていく。昨今のフェスなどでは滅多に聞けない過去の名曲も織り交ぜながら、『MAJESTIC』からのナンバーを惜しみなく披露。MVと同様に、ダンサーのDRI-Vがグラフィックポイを使って光のジャグリングを披露した「Ode to Joy」など、どの曲も音源を遥かに超える熱量で次々と歌い奏でられていく。中でも、滅多に出演しないテレビでのライブパフォーマンスも大きな反響を呼んだ「Mix it Up」の破壊力は、続々とダイバーが押し寄せるフロアの盛り上がりぶりも含め、もはや凄まじいほどに強力だ。

“ただ糧となっていられるように”。 美しく力強いドラムで始まった「Beside You」のフレーズを、マイクを通さず、自らの胸を指しながらオーディエンスに語りかけるようにKjが歌う。多くのオーディエンスにとってDragon Ashの音楽は、人生の様々な場面でいつも心の糧となってきたもの。新たに彼らの音楽に出会った人にとっては、これからの人生に寄り添うかけがえのないものとなることだろう。Dragon Ashにとっても、耐え難い喪失の時も前に進むことが出来たのは、自分たちの音楽と存在を必要としてくれる人たちがいたからこそ。とはいえ、今回はあくまでもアルバムツアーであり、懐古な空気は皆無。過去の名曲も見事に2017年版にアレンジされ、転換の合間にBOTSが奏でるアンビエントなSEからも、デビュー以来、サウンドやスタイルを進化させ続けてきたバンドのプライドが光る。それでも、至るところに20年分の思いが感じられたのも事実。予想外に披露された嬉しいサプライズも、ミクスチャーバンドとしての誇りと、20年の道のりを支え続けてくれたスタッフや仲間への思いがあればこそだろう。

「長い時間をかけてアルバムを作って、ツアーでみんなと俺たちの共通項である“音楽”を共有できるのがいちばん嬉しいこと。ありがとう」

メンバー全員で考えたというセットリストを演奏し終えたKjが、興奮冷めやらぬ観客に向かって言う。栄光の時も苦悩の時も悲しみの時も、彼らがバンドを続けてきた理由はひとえに、音楽を通してオーディエンスと時間と空間を分かち合い、さまざまな感情をぶつけ合える“ライブ”のためだった。11thアルバム『MAJESTIC』はまさに、そんなバンドの20年の誇りと感謝が詰まった一枚であり、その喜びを日本中のオーディエンスと分かち合うべく、2018年1月まで、Dragon Ashは全国31か所を駆け巡る。

アンコールの最後、KenKenがアンプの傍に飾っていた赤と青のIKÜZÖNEシャツを高々と持ち上げ、ステージ中央のお立ち台に乗せる。姿は見えなくても、今もその魂は、フロア中から突き上げられた数え切れないほどの両手と大きな歓声の中にある。

2018年1月28日、『Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC』のファイナル公演『Dragonash Live Tour MAJESTIC Final』が横浜アリーナにて開催される。Dragon Ashが横浜アリーナのステージに立つのは、1999年に行われた『Dragon Ash Tour Freedom of Expression』のファイナル以来、約18年ぶりのこと。そこには一体どんな景色が待ち構えているのか?まずは20年分のすべてを抱えて走り出したライブモンスターの“今”を、『Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC』を通してしっかりと目撃してほしい。

text by 早川加奈子
photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER)

【ライブ情報】

『Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC』
6月08日(木) Zepp DiverCity
6月16日(金) Zepp Nagoya
6月17日(土) なんばHatch
6月22日(木) いわき芸術文化交流館アリオス 中劇場
6月30日(金) 仙台 PIT
7月02日(日) 高松festhalle
7月03日(月) 松山WstudioRED
7月05日(水) 米子laughs
7月07日(金) BLUE LIVE 広島
7月15日(土) キッセイ文化ホール 中ホール
7月16日(日) クロスランドおやべ
7月20日(木) KBSホール
7月21日(金) 福井県県民ホール
7月25日(火) CLUB CITTA'
8月16日(水) チキンジョージ
8月17日(木) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
8月23日(水) 岐阜club-G
8月24日(木) Live House 浜松 窓枠
8月30日(水) 周南 RISING HALL
8月31日(木) DRUM LOGOS
9月02日(土) KUMAMoTo B.9 V1
9月03日(日) CAPARVO HALL
9月07日(木) PENNY LANE24
9月08日(金) PENNY LANE24
9月10日(日) 帯広MEGA STONE
9月12日(火) 石巻BLUE RESISTANCE
9月13日(水) 山形ミュージック昭和セッション
9月15日(金) 青森Quarter
9月18日(月・祝) 新潟LOTS
10月01日(日) 桐生市市民文化会館 小ホール
10月03日(火) Zepp Tokyo

Dragonash Live Tour MAJESTIC Final
1月28日(日) 横浜アリーナ
6月8日@ZEPP DiverCity TOKYO
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アルバム『MAJESTIC』
アルバム『MAJESTIC』2017年5月31日発売
    • 【初回完全限定盤】(CD+DVD)
    • VIZL-1172/¥3,800+税
    • ※特殊パッケージ仕様
    • 【通常盤】(CD)
    • VICL-64800/¥2,800+税 
    • <収録曲>
    • ■CD
    • 1. Majestic
    • 2. Stardust
    • 3. Mix it Up
    • 4. Ode to Joy
    • 5. Singin' in the Rain
    • 6. 光りの街
    • 7. Headbang
    • 8. Faceless
    • 9. Jump
    • 10. Beside You
    • 11. A Hundred Emotions
    • ■初回完全限定盤DVD
    • 『DRAGON ASH 20TH ANNIVERSARY LIVE SHOW 「MIX IT UP」 AT EX THEATER ROPPONGI FEB/21/2017』
    • ・天使ノロック
    • ・Mix it Up
    • ・Headbang
    • ・Walk with Dreams
    • ・Velvet Touch
    • ・TIME OF YOUR LIFE
    • ・Ivory ・few lights till night
    • ・The Live
    • 『Music Videos』
    • ・光りの街
    • ・Headbang
    • ・Mix it Up
    • ・Beside You

OKMusic編集部

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