【加藤ミリヤ】『KAWI JAMELE prese
nts 加藤ミリヤ M BEST TOUR 2011』
2011年12月8日 at 横浜アリーナ

撮影:三吉ツカサ/取材:ジャガー

自分自身がもっと踏み出すために、一度振り返っておく必要があった…いち表現者として、貪欲なまでの向上心から誕生したベストアルバム『M BEST』。そして、CDというかたちだけでなく、同じ空間で最高の仲間とともに思いを共有すべく行なわれたツアーが今日である。
 2004年のデビューから“強くなりたい”“会いたい”“愛してる”などといった初期衝動をありのまま大切に詰め込んだ楽曲の数々を躍動的に披露。ファッション、ダンス、歌、映像、サウンド、全方位抜かりなく血の通ったパフォーマンスで観る者を虜にした。改めてこれまでに作ってきた曲を聴いて、“私たちの曲”だと感じることができたと語ったミリヤ。ここで指す“私たち”というのは、この会場に駆け付けた観客たちであり、ファンであり、支えてくれた仲間のこと。ステージの中心でメッセージを放つのは彼女だが、常にリスナーの感情に耳を傾け、同じように悩んだり、苦しんだりして、一緒に答えを見つけようともがく。本人の努力あってこそだが、これまでの道のりはたったひとりで挑戦し続けてきたわけではない。加藤ミリヤ自身、いろいろな人の愛を受けてここまで駆け上がってこれたのだ。そして、“私はみんなにとって力強い存在でありたい”と固い決意を胸に歌われた「Me」が、私たちオーディエンスの胸にしっかりと刻み込まれたことは言うまでもない。
 ステージの端から端まで全速力で駆け抜け、伝えきれない感謝をありったけの笑顔で返すミリヤ。“毎日頑張っていきましょう。自分を愛して!”、観客へ向けられたこの最後の言葉こそが根源であり、日々成長していく上で欠かせない彼女の思いなのではないだろうか。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
加藤ミリヤ プロフィール

1988年6月22日生まれ、愛知県豊田市出身。ハスキーなクリスタルボイスを持ったシンガー・ソングライター加藤ミリヤ。13歳で「ソニーミュージック・オーディション」オーディションに合格し、作詞・作曲を本格的にスタート。03年9月、Reggae Disco Rockersが発売したアルバム『Reggae Magic』の1曲にゲスト・ヴォーカルとして参加、04年5月には童子-Tのシングル「勝利の女神 feat. 加藤ミリヤ」にフィーチャリング参加するなど、デビュー前からクラブシーンを騒がす存在に。

04年9月8日、<Sony Music Records/MASTERSIX FOUNDATION>から1stシングル「Never let go/夜空」でメジャー・デビュー。BUDDHA BRANDの名曲「人間発電所」を大胆サンプリングした「夜空」は話題を呼び、先行アナログ・シングルは即日完売。追加プレスのオーダーも殺到し、現在も入手困難な伝説の一枚となる。メジャー・シーンで活躍を続けつつ、コアなクラブ・シーンからの支持も厚いのが彼女の特徴だ。05年3月に発売した3rdシングル「ディア ロンリーガール」は、現役女子高生だったからこそ生まれたリアルなメッセージが同年代に共感を呼び、スマッシュ・ヒットを記録。9月に発売した4thシングル「ジョウネツ」でUA「情熱」(96年)を大胆にサンプリングして話題を呼ぶと、10月にリリースされた1stアルバム『Rose』が、オリコン週間チャート初登場2位を獲得した。

06年9月に発売した7thシングル「I WILL」では、初の本格派バラードに挑戦し、沢尻エリカ主演の映画『オトシモノ』主題歌に起用される。恒例となったc/wでのサンプリング楽曲には、RIP SLYME「One」をサンプリングした「So gooood」を収録。07年2月には、映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』の主題歌に大抜擢された「Eyes on you」をリリース。ポップなメロディに恋する女の子のストレートでポジティヴなメッセージを綴ったディスコ・チューンが話題に。先行アナログも限定発売され、クラブ・シーンで大ヒットとなり、現在もロング・セールスを記録中。3月には、4枚のシングルを含む2ndアルバム『Diamond Princess』をリリースし、初の全国ワンマンツアーも大成功を収める。

07年10月、若旦那(湘南乃風)トータル・プロデュース、MINMIトラック・メイキングによる「LALALA feat. 若旦那(湘南乃風)/FUTURECHECKA feat. SIMON、COMA-CHI&TARO SOUL」をリリース。初のオリコン週間シングルチャートTOP10入りを果たし、5日後には、若旦那と共に二人の母校である明治学院高等学校で凱旋ライヴを開催した。08年2月には、「19歳の今だから歌いたい」とあの名曲をモチーフに「19 Memories」をリリース。19歳のリアルを歌った意欲作となり、11月に発表した自身初のベスト・アルバム『BEST DESTINY』では、オリコン週間ランキングで堂々1位を記録。20歳4ヶ月26日での1位獲得は、シンガー・ソングライターのベスト・アルバムとしては宇多田ヒカルのもっていた21歳3ヶ月を抜く最年少記録を打ち立てた。オフィシャルHP
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OKMusic編集部

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