【レミオロメン】『レミオロメン SP
ECIAL CONCERT “Your Songs” with
Strings』2011年3月9日 at 横浜アリ
ーナ

取材:ジャガー

レミオロメンにとって特別な日となった“3月9日”。その特別な日を最高の一夜にすべく、スペシャルな編成で行なわれた本公演。レミオロメンの3人と皆川真人(Key)、新たに加わったサポートメンバーである田中義人(Gt)に加え、初の試みとしてストリングス、そしてブラスを迎えるというから期待に胸が高鳴る。彼ら自身、この日を迎えるまで緊張していたようだが、いざ開演してみると普段のライヴとは違った緊張感に高揚し、想像以上の壮大なスケールに楽しくて仕方がないらしい。そうMCで語る表情が輝いていたのが何よりもの証拠である。
 バンドの熱のこもったプレイとストリングス、さらにブラスの掛け合いは圧巻で、音の厚みが増しただけでなく、演奏者の情熱が加わることで情感豊かに楽曲の世界観が広がっていく。また、音楽性を引き立たせる視覚的な仕掛けも特筆すべきところ。3人で始まった世界にひとり増え、またひとり増え…と新しい息吹が吹き込まれ、良い循環が繰り返されているのだった。しかし、そうして大きくなっていく中で母体であるバンドに意志がなければ意味がない。心地良さを求めた音楽だけでなく、ロックスピリット全開の痛快ロックをかき鳴らす。胸が熱くなるバラードから会場が一体となって大きく揺れるアッパーチューンまで、全力で振り切れる感じがレミオロメンらしい。
 小さな幸せを育むことの大切さを改めて実感した結成10年目。そして、ますます勢いに乗る11年目は、その感動を丁寧に発信していくことになるのだろう。素晴らしい光景と彼らの誠実な思いに触れ、筆者も優しい気持ちを誰かに伝えたくなった。こうして、人から人へ、レミオロメンの輪は強い結び付きで広まっていくに違いない。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
レミオロメン プロフィール

00年12月に、小・中・高と同級生だった藤巻亮太(vo&g)、前田啓介(b)、神宮司治(dr)によって結成。バンド名に特別な意味はなく、ジャンケンで勝った順に1文字、2文字、3文字出してゆき言葉をつないだものだという。03年3月にリリースした1stミニ・アルバム『フェスタ』がレコード店のインディーズ・チャートで軒並み上位を記録し、その名を広く轟かせる。8月にはシングル「電話」でメジャー・デビューを果たし、以後1stフル・アルバム『朝顔』、シングル「3月9日」、アルバム『ether [エーテル] 』などをリリースし、05年3月9日に新人バンドとしては異例の日本武道館公演を成功させた。そして、彼らの代表曲として国民的ヒットを記録した「粉雪」を05年11月にリリース。
彼らの持ち味は、日本語の感触に重きをおいた詞作と、3ピースによるシンプルでありながらダイナミックなバンド・アンサンブル、そして、ノスタルジックなメロディだろう。「粉雪」の後も「太陽の下」「蛍/RUN」「夢の蕾」などスケールの大きい楽曲を次々と生み出し、トップ・アーティストとして活躍を続けている。レミオロメン オフィシャルHP(アーティスト)
レミオロメン オフィシャルHP(レーベル)
レミオロメン オフィシャルYouTube
Wikipedia
藤巻亮太 オフィシャルTwitter

OKMusic編集部

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