【チャットモンチー】『顔 to 顔 ツ
アー』2010年6月2日 at 新木場STUDI
O COAST

撮影:古溪 一道/取材:高木智史

3月にリリースしたカップリングアルバム『表情<Coupling Collection>』を引っ提げた今ツアー。詰めかけたファンは開演を告げるアナウンスが鳴ると歓声を挙げながらグイ~っとステージに寄り、凄まじい熱気の中、スタート。オープニングナンバーは「RPG」だ。リズミカルな高橋久美子(Dr&Cho)のドラムと橋本絵莉子(Gu&Vo)の伸びやかなヴォーカルが乗ったポップな楽曲にオーディエンスはクラップを送る。2曲目は先程の絵莉子のふわっとした声が嘘のようにキリッと冴え渡るゴリゴリの疾走ナンバー「湯気」。観客は跳ね、グッとステージとフロアの距離が近くなったところで、今度はオルタナ感満載の「リアル」を投下。カップリングということでより自然体で挑戦的なアレンジになっているのかもしれない。頭3曲ですごい振りきれようだ。普段のライヴにはないスペシャルなセットリストにファンはさまざまな反応を見せる。また、中盤にはファンからのご当地ワードをもらい、そこから即興で1曲作り上げるという“ご当地ソングを作りませんか”のコーナーへ突入。“東村山音頭”“ナンジャタウン”…などから晃子と久美子が歌詞を作り、それに絵莉子が“♪フンフン…”とメロディーを当てていく。これまた普段は見られないチャットの曲作りの現場にファンはワクワクザワザワ。かくして出来上がった「なんじゃらモンチー」は歌えや踊れのチャットモ音頭。コール&レスポンスが会場中に響き渡っていた。アンコールでは晃子から10月に新譜の発表があり、シングル「風吹けば恋」「シャングリラ」で大爆発。カップリングライヴでも普段と変わらない盛り上がりを作り上げたチャットモンチー。あらゆる面を見せ、彼女たちはまた新たなステージへと登っていくのだろう。

セットリスト

  1. RPG
  2. 湯気
  3. リアル
  4. 小さなキラキラ
  5. 推進力
  6. 迷迷ひつじ
  7. three sheep
  8. Good luck my sister!!
  9. 10片道切符
  10. 決まらないTURN
  11. 春夏秋
  12. 手の中の残り日
  13. 意気地アリ
  14. コスモタウン
  15. 愛捨てた
  16. 風吹けば恋
  17. シャングリラ
  18. バスロマンス
チャットモンチー プロフィール

2000年徳島で結成。2005年メジャーデビュー。2006年リリースのSG.「シャングリラ」がヒット。2007年リリースの2nd AL.『生命力』に続き、09年リリースの 3rd AL.『告白』は、オリコン初登場 2位を記録。2008年には、初の日本武道館公演を開催。メジャーデビューから2年4か月での日本武道館2days公演は、女性ロックバンドとしては史上最短(※当時)で、現在のロックシーンを 代表するバンドへと成長を遂げる。2011年にDr.高橋久美子の脱退により、橋本、福岡の2ピース体制となる。2014年には、サポートメンバーを迎えた体制での活動を発表し、6th AL.『共鳴』を15年にリリース。そしてデビュー10周年の日本武道館公演を行い、2016年には郷里徳島で主催フェスを2daysで初開催。大成功を収めた。最新作は、シングル『Magical Fiction』(2017年4月リリース)。デュオ“橋本絵莉子波多野裕文”(橋本)やユニット“くもゆき”(福岡)での活動、CM歌唱(橋本)や徳島での多目的スペースOLUYOの運営(福岡)など、それぞれ多彩な活動を行っている。2017年11月23日、2018年7月をもって活動を「完結」させる事を発表した。チャットモンチー オフィシャルHP

OKMusic編集部

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