【SHAKALABBITS】『サラペのBUS TOU
R』2010年5月23日 at 日比谷野外大音
楽堂

撮影:タカハシケイ/取材:高木智史

 ツアー初日。開演前、観客からは“シャカーラビッツ!”という声が会場に響き渡る。TAKE-C(Gu)がギターを掻き鳴らし、UKI(Vo)が登場すると一気にして高いボルテージが生まれ、1曲目「Roller Coaster」へ。重心の低いサウンドながらもキャッチーな楽曲にオーディエンスは徐々に揺れ、続く「GO」ではスカのビートが雨の鬱陶しさを晴らすかのように疾走。雨足が強くなるも、カッパ姿のファンはおかまいなしにオイコールを挙げ、踊り、足下は揺れる。そして、UKIは“今日は天気良いね!”と第一声。カラッと晴れたように弾けて踊り、ギラギラとした太陽のように熱い興奮を見せるオーディエンスの心意気を汲み取った彼女の粋なひと言にオーディエンスはまた心を掴まれ、歓声を挙げる。衝動的でグルービーな最新シングル「NACHO ROLL」で観客は跳ね、“もっともっともっともっと興奮しよう”というUKIのアジテートの下、「SO EXCITED!」では踊り狂う。“サラペのBUS TOUR”と銘打ったバスツアーはどんどん荒々しくローリングしていくのだった。だが、シャカのライヴは荒々しいだけではない。UKIを中心としたファンとのコミュニケーション…“この雨と同じでモヤモヤしたもんを吹き飛ばしてあげよう”と語って披露された「Ladybug」。“何があっても最後は笑おうね”と語って一緒に歌った「MONSTER TREE」。ただ魅せるだけでなく、心を通わせ、ファンと思いを共有する。“このライヴが伝説かどうかは分からんけど、思い出にはなるね”というUKIのひと言が、温かく熱い、最高のライヴだったことを物語っているだろう。

セットリスト

  1. Roller Coaster
  2. GO
  3. THAT THING YOU DO!
  4. Walk Over the Rainbow
  5. NACHO ROLL
  6. マッシュルームキャットナンバープレート
  7. 88 ROYAL SKA
  8. sheep glide carnival
  9. 少年と白い犬
  10. SO EXCITED!
  11. SADISTIC AURORA SHOW
  12. グルーチョマルクス公園
  13. JAILHOUSE inn
  14. ダズリングスープ
  15. SPICE!
  16. シルク
  17. Recovery
  18. Ladybug
  19. COMEBACK ANYTIME
  20. Pivot
  21. ROLLIE
  22. MONSTER TREE
  23. head-scissors
  24. <ENCORE>
  25. Soda
  26. 星空の下で
  27. 手ノヒラ宝石
  28. 「ポビーとディンガン」
  29. <ENCORE2>
  30. MONSTER TREE(Acoustic)
SHAKALABBITS プロフィール

シャカラビッツ:1999年5月に結成。強靭なロックサウンドと、UKIのキュートで力強いヴォーカルが唯一無二の世界観を生む。また、ライヴハウスから日本武道館まで、全国各地へと精力的にツアーを敢行しながら、海外公演も実施。そのステージにおける躍動感のあるパフォーマンスも人気の秘密だ。SHAKALABBITS Official Website

OKMusic編集部

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