【midnightPumpkin】midnightPumpki
n Shibuya O-WEST 2007年6月25日

text:石田博嗣

midnightPumpkinとAll Japan Goithによるカップリングツアー 『15の夜TOUR』の最終日。オープニングアクトで登場したthe do-nutsのステージから、すでに客席のテンションは高く、女の子のツインMCが元気いっぱいに歌うキュートなポップチューンによって、場内いっぱいにピースフルな空気が満ちあふれた。 まず、ステージに現れたのはAll Japan Goith。1音1音にハッピーなエッセンスや元気の素が詰まったサウンドが観客の表情を笑顔に変え、その笑顔が今度はメンバーの高揚感を煽り、相乗効果によって両者のボルテージが上昇していく。また、ホーンとスカビートが絡むアッパーなサウンドとメロディックな楽曲が彼らの最大の魅力でもあるが、個性が強いメンバーが揃っているだけにエンターテインメント性も持ち合わせており、「恋せよ乙女」の導入で学園ものの寸劇(コント?)も披露。そして、美空ひばりの名曲「お祭りマンボ」で文字通り客席と一緒になってお祭り騒ぎすると、パンキッシュなスカサウンドに沖縄音楽を取り入れた「でいごの花」や「オジー自慢のオリオンビール」で、この場にいる全ての者を楽しませた。 トリを務めたのは midnightPumpkin。力強いバンドサウンドとホーン、女の子ツインヴォーカルというスタイルで、ポップでキャッチー、それでいて少しパンクな楽曲を畳み掛け、the do-nutsやAll Japan Goithとはまた違ったロックバンド的なグルーヴで、客席の熱を高めていく。そして、今回のツアーでは初の試みというアコースティックセットで「VEGA」を奏で、しっとりと歌、ハーモニー、歌詞を聴かせると、コール&レスポンスで場内をひとつにする「Shang-High-SKA」から一気にラストスパート! ポジティブなメッセージがスカビートに乗って届く「TimeLimit」、8人が一丸となって放つポップチューン「BOYS&GIRLS」が矢継ぎ早に繰り出され、アンコールの「JUICY-GO-ROUND」では客席も一緒になって、手に持ったタオルが振り回された。そして迎えたオーラス。出演者総出でツアータイトルにもなっている尾崎 豊の「15の夜」をカバー。ホーンやスカビートを取り入れたこの面子だかこそのサウンドで演奏され、ステージ上でも、客席でも満面の笑顔が咲き乱れる中、『15の夜TOUR』は締めくくられたのだった。

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