【くるり】『くるりワンマンライブツ
アー2012/13特別公演~国民の成長が
第一~』2013年1月17日 at 日本武道

撮影:久保憲司/取材:田山雄士

 くるりの本気を見た。曲目だけを見ても、彼らがこのライヴに全力で臨んだことは伝わるはずだ。全27曲で3時間弱。ゲストも豪華で、BOBO、高田 漣、堀江博久、権藤知彦、ザ・サスペンダーズが全面参加するという異例の気合! くるりにとっては通算5回目、初の武道館となるギターの吉田省念は“感無量です!”と話す。思えば、前回は2011年3月。その直後の震災以来の武道館なので、何かと感慨深い。そういう流れで披露される「soma」には大きな意味があったが、高ぶる気持ちを抑え、淡々と落ち着き払った演奏を聴かせてくれた。もちろん、和やかムードもある。例えば、「赤い電車」「argentina」前のMCでは、お馴染みの鉄道トークがあったり、トランペットのファンファンによるナレーションが挟み込まれたり。彼女とサポートドラマーのあらきゆうこの活躍は、本当に素晴らしかった。
 だが、この日のくるりはやはり特別だった。岸田 繁(Vo&Gu)と佐藤征史(Ba&Vo)はやけに感傷的な会話を交わしていたし、いい意味で岸田は取り乱していた。“本編はもう終わりですが…アカン! 変なこと言ってもうた”なんていうひと幕もあったし。本編後半では、名曲を惜しみなく放出。客席が明るく照らされる中での「ワンダーフォーゲル」、“魂の演奏をします”という岸田の言葉で始まった「東京」がとりわけ凄まじかった。アンコールでは前日に配信リリースされiTunesでも1位を獲得した新曲「Remember Me」も聴けて、渾身の「glory days」で多幸感に満ちた公演は幕を閉じた。何度も彼らのライヴを観てきたけど、間違いなくベストアクト。

セットリスト

  1. everybody feels the same
  2. ロックンロール
  3. Morning Paper
  4. 赤い電車
  5. WORLD'S END SUPERNOVA
  6. 惑星づくり
  7. pluto
  8. crab,reactor,future
  9. falling
  10. dancing shoes
  11. argentina
  12. soma
  13. マーチ
  14. ハローグッバイ
  15. ばらの花
  16. 太陽のブルース
  17. Baby I Love You
  18. ワンダーフォーゲル
  19. 東京
  20. <ENCORE1>
  21. Remember me
  22. リバー
  23. <ENCORE2>
  24. white out(heavy metal)
  25. シャツを洗えば
  26. 春風
  27. 地下鉄
  28. glory days
くるり プロフィール

1996年9月頃、立命館大学(京都市北区)の音楽サークル『ロック・コミューン』にて結成。98年10月にシングル「東京」でメジャー・デビューし、99年4月にメジャー1stアルバム『さよならストレンジャー』をリリース。以降、コンスタントに作品リリースを続け、03年には映画『ジョゼと虎と魚たち』の全編に渡る音楽監修を務め、10月にテーマ曲「ハイウェイ」を収録したオリジナル・サウンドトラック『ジョゼと虎と魚たち』を発表。05年9月、京浜急行電鉄テーマソングとしてTVCMで使用された16thシングル「赤い電車」を発売。また、同し年には岸田繁(Vo)、佐藤征史(Ba)がCocco、堀江博久、臺太郎とともにSINGER SONGERを結成。デビューシングル「初花凛々」やアルバム『ばらいろポップ』を発売するなど話題を集めた。06年7月、初のベストアルバム『ベスト オブ くるり/TOWER OF MUSIC LOVER』を発表。さらに07年6月には、邦楽ロックバンドとしては史上初の試みとなったウィーンレコーディングを敢行し、パリでMix作業を行なった7thアルバム『ワルツを踊れ Tanz Walzer』を発表。同年より、くるり主催の野外フェス『京都音楽博覧会』をスタートさせる。翌年には第2回目が開催され、今や夏に欠かせない人気の野外イベントとなっている。09年2月リリースのシングル「三日月」が初のドラマ主題歌に起用され、6月にアルバム『魂のゆくえ』を発表。10年5月にキャリア初となる歌詞集『くるり詩集』を上梓し、9月に全曲国内レコーディングで制作されたアルバム『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』をリリース。11年には映画『まほろ駅前多田便利軒』や『奇跡』に楽曲を提供し、6月に自身2作目となるベストアルバム『ベスト オブ くるり -TOWER OF MUSIC LOVER 2-』を発表した。12年3月に石川さゆりのオファーを受け、「石巻復興節」を制作。同年7月にはアルバム『坩堝の電圧』(12年9月発売)の先行シングル「everybody feels the same」(12年8月発売)のリリースを記念し、8年ぶりとなるフリーライヴ『QURULI FREE LIVE at YOYOGI 2012~everybody feels the same~』を行なった。13年10月に「Remember me」、12月に「最後のメリークリスマス」とシングルを発表。そして、デビュー15周年となる14年は、全47都道府県のライヴハウスを巡るツアー『DISCOVERY Q』を実施。また、同年10月公開の映画『まほろ駅前狂騒曲』の主題歌に新曲「There is (always light)」が起用されることが発表し、同曲も収録したアルバム『THE PIER』を9月にリリース。くるり オフィシャルHP
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