【9mm Parabellum Bullet × THE BA
CK HORN】『9mm Parabellum Bullet
× THE BACK HORN 「決闘披露宴」』
2014年3月27日 at Zepp Tokyo

撮影:橋本塁(SOUND SHOOTER)/取材:石田博嗣

 5年振りに実現した“この時代に鳴らすべき音”を放っているバンド同士の好カード。しかも、タイトルには“決闘披露宴”と掲げられている。当然、開演前から会場には宴の参列者たちの熱気と期待感が立ち込めていた。そんな中、先陣を切ったのはTHE BACK HORN。いきなりキラーチューン「光の結晶」で幕を開け、「声」「バトルイマ」といった起爆剤を連続投下! ミディアムナンバーであっても下腹部にズシンと響くボディブローのような重心の低いサウンドに、観客は拳を突き上げ、クラップやオイコールで応戦。ラストの「刃」を迎える頃には、フロアーに凄まじい熱の塊が蠢いていた。

 もちろん、その熱は転換ぐらいで冷めるはずもなく、9mm Parabellum Bulletが1曲目「Answer And Answer」を鳴らすや否や爆発を引き起こす。THE BACK HORNがボディブローなら、9mmは切れ味の鋭いシャープなストレートの連打で会場を焚き付け、「Vampiregirl」のサビはもはや観客のパートとなっていた。途中「The World」などのエモーショナルの中にも叙情性のあるナンバーをはさみ、「Discommunication」から怒濤のラストスパート。床ごと揺るがすような轟音ナンバーが観客のリミッターを破壊する。
 さらにアンコールではスペシャルなメニューが! “THE BACK HORNへの最大級のリスペクトを示して”と披露されたのはTHE BACK HORNがラストでプレイした「刃」。シャープなサウンドでの「刃」が観客の高揚感をマックスにまで引き上げると、最後はTHE BACK HORNの山田将司(Vo)を招き入れての「Black Market Blues」。菅原卓郎と山田のツインヴォーカルという超レアなアクトが展開され、最高潮の盛り上がりの中、披露宴は終幕を迎えたのだった。

セットリスト

  1. 【THE BACK HORN】
  2. 光の結晶
  3. バトルイマ
  4. コワレモノ
  5. ジョーカー
  6. 世界中に花束を
  7. シンメトリー
  8. コバルトブルー
  9. シンフォニア
  10. 【9mm Parabellum Bullet】
  11. Answer And Answer
  12. The Revolutionary
  13. Vampiregirl
  14. 荒地
  15. The Lightning
  16. Termination
  17. 悪いクスリ
  18. キャンドルの灯を
  19. The World
  20. Discommunication
  21. ハートに火をつけて
  22. 新しい光
  23. 黒い森の旅人
  24. The Silence
  25. <ENCORE>
  26. 刃 (THE BACK HORN カバー)
  27. Black Market Blues(w/山田将司)
9mm Parabellum Bullet プロフィール

キューミリ パラベラム バレット:2004年3月横浜にて結成。2枚のミニアルバムをインディーズレーベルからリリースし、07年にDebut Disc「Discommunication e.p.」でメジャーデビュー。09年9月9日に初の日本武道館公演を開催し、結成10周年を迎えた14年には日本武道館2デイズ公演を成功させた。16年に自主レーベル”Sazanga Records”を立ち上げ、メジャーデビュー10周年を迎えた17年5月に7thアルバム『BABEL』リリース。18年には期間限定無料ダウンロードというバンド初の試みを行なった「キャリーオン」(映画『ニート・ニート・ニート』主題歌)と、9月に開催した『カオスの百年TOUR』会場限定シングルとして「21g/カルマの花環」を発表。バンド結成15thアニバーサリーイヤーとなった19年には、4月に東京・大阪にて野音フリーライヴ開催し、8枚目となるオリジナルアルバム『DEEP BLUE』をリリース。そして、23年に結成19周年イヤーを迎え、『9mm Parabellum Bullet 19th Anniversary』を開催。1月から12月までの9日、もしくは19日と“9”がつく日には、アコースティックライヴの合わせると15公演を実施し、9月19日には9年振りとなる日本武道館公演も開催。9mm Parabellum Bullet オフィシャルHP

THE BACK HORN プロフィール

ザ・バックホーン:1998年結成。“KYO-MEI”という言葉をテーマに、聴く人の心を震わせる音楽を届けている。01年にシングル「サニー」をメジャーリリース。17年には宇多田ヒカルとの共同プロデュース曲「あなたが待ってる」が話題に。結成20周年となる18年、3月にメジャーでは初となるミニアルバム『情景泥棒』を、10月にはインディーズ時代の楽曲を再録した新作アルバム『ALL INDIES THE BACK HORN』を発表。また、ベストセラー作家・住野よるとのコラボレーション企画も注目を集め、2021年末にはフィジカルとして約4年5カ月振りとなる待望のシングル「希望を鳴らせ」をリリース!THE BACK HORN オフィシャルHP

OKMusic編集部

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