【VANIRU】『LOVE AGAIN - REALM OF
TIMELESS』2015年4月3日 at 六本木
morph Tokyo

撮影:タカハシアキラ/取材:桂泉晴名

 人間の業や、感情の源といった深い部分をえぐり出していくVANIRU。漆黒の衣装を身にまとったLEONEIL(Vo)がステージに現れ、その艶めくヴォーカルによって会場の空気が妖しく変わっていく。そんな彼を切なさと強さを織り交ぜた多彩な音で支えるYUTO(Gu)。「柘榴」ではダークでエロティックな世界を展開する一方、「月詠ミ」では地から響く荘厳なLEONEILの声が会場を制圧し、アウトロのYUTOの激しいギターでオーディエンスの意識をさらに高みまで押し上げる。“バっと波動が渦巻いているのを感じるんです。魂の交換をしているというか”。ライヴについて、以前YUTOが語っていた言葉が思い出される。日常生活で覆った自分自身の鎧を外し、素直に感じることの大切さに気が付かせてくれるのがVANIRUのライヴなのだと実感した。

セットリスト

  1. LOVE AGAIN
  2. L'Abime -dizzy disco-
  3. Harlequin
  4. Who am I, Picture of Ghost…
  5. 狂乱の夢
  6. Stardust Waltz
  7. Memory of Mayfly
  8. 柘榴
  9. 深海マリア -fall asleep,fall awaken-
  10. 月詠ミ
  11. 千の夜-Pallidus-
  12. JUST YOUR DREAM
  13. コズミック・ナイト
  14. <ENCORE>
  15. BLUE MONDAY
  16. High FANTASY
VANIRU プロフィール

ヴァニル:天性の妖艶、近年稀なるカリスマ性を放つLEONEIL、エッジィなポップセンスを持つYUTO。洗練されたエレクトロ・サウンドに、ニューウェイヴ、ポストパンク、インダストリアル、ゴス…時代を超え、さまざまな要素の絡み合う“神秘的ダンスロック”を発信。彼らが世界に問いかける精神宇宙は、ミステリアスなビジュアルとは対照的に生々しく魂を揺さぶる。テーマは、エロス、生死観、華美・陰影なるロマンス。心の深淵から湧き出る美と毒を、まるで魔導師のように操り、幻想的でドラマチックな“VANIRU FANTASY”へ人々を吸い込む。ドイツで結成され、EU各地でのフェスに突如出現、崇拝者を増やし続けている。VANIRU オフィシャルHP

OKMusic編集部

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