【家入レオ】『家入レオ4thワンマン
Tour ~20 twenty~』2015年5月4日
at 日比谷野外大音楽堂

撮影:田中聖太郎/取材:竹内美保

 心地良い初夏の風が流れる日比谷野音。敬愛する尾崎豊も立った、本当に深い思い入れのあるそのステージから、新たな旅を始めることを選んだ家入レオ。アーティストとして生きていく証を刻み込むため、心には相当強い意思(意志)を抱いていたと思われるが、パフォーマンスは伸び伸びとしていて、そこにある時空間を目一杯楽しんでいるようだった。

 オープニングの3曲は、まだ陽が明るい野音にぴったりのしなやかなナンバーで開放的な雰囲気をより豊かなものに。リラックスしたムードだからこそ、時おり訪れる程良い緊張感がいいスパイスにもなる。あたりが夕景となる頃に披露された「little blue」ではシンプルな奏でに広がりが生まれたり、ジャジーなテイスト漂う「love&hate」はシャープかつディープな世界観が意外にも野外の空気に溶け込んでいたりと、彼女がよく口にする“ライヴが最先端”の表れに野外ならではのマジックも加わって思わずハッとさせられる瞬間が何度も。また、アコースティックギターの弾き語りでは渋いカバー曲を聴かせ、その音楽的バックグラウンドの奥行きも感じさせてくれた。

 後半からラストに向かっていく流れでは、“私の十代を象徴する曲。今日で十代と決着する”と前置きを添えたあとに歌われた「Bless You」の気迫に満ちたヴォーカルが、とりわけ素晴らしい響きを放つ。ライヴ中盤のMCでの“20代初日、スタート”という言葉の意味も内包しての歌声。そう、この日、彼女は新たに始まったのだ。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
家入レオ プロフィール

イエイリレオ:1994年12月13日生まれ、福岡県出身。13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、15歳の時に完成させた「サブリナ」で12年2月にメジャーデビューを果たす。光と影、希望と不安や葛藤など、精神面での深淵を綴った歌詞と表情豊かなヴォーカルで幅広い支持層を獲得。17年2月にデビュー5周年記念で初のベストアルバム『5th Anniversary Best』を発売し、4月には初の日本武道館公演を大成功に収めた。19年2月にはデビュー7周年記念で“Premium Symphonic Night”と題した大阪城ホール公演を成功させた。家入レオ オフィシャルHP

OKMusic編集部

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