【OLDCODEX】『OLDCODEX Tour 2015
「ONE PLEDGES」』2015年7月18日 at
Zepp DiverCity Tokyo

撮影:小松陽祐/取材:榑林史章

 80年代後期のニューヨークの地下鉄構内をイメージしたようなステージセットにサイレンが鳴り響き、颯爽とメンバーが登場すると、会場は割れんばかりの歓声で包まれた。OLDCODEXにとって最長となる全18本を駆け抜けた全国ツアーから追加公演での東京凱旋となった18日、 “東京、帰って来たぞ〜! 遊び尽くして暴れ回って、Zepp DiverCityをぶっ壊してやろうぜ!(笑)”と、観客をはやし立てたTa_2(Vo)。YORKE.(Painter)はメンバー紹介の時、“今からライヴハウスの楽しみ方を教えてやるぜ!”と言ってマイクを鷲掴み、ニルヴァーナのナンバーを披露した。その間YORKE.に取って代わり、キャンバスにOLDCODEXの文字を書きなぐったTa_2。MCではバンドメンバーを交えてのくだけたトークを展開し、リラックスしたノリと勢いが全編に貫かれ、そんなライヴ感が、いっそう観客の気持ちを煽り立てた。聴きどころとなったのは11曲目「Lost before」から「seequret」までのミディアムスローの4曲だ。深い哀しみに全身を貫かれたように、観客は静まりかえり、ただステージを見つめた。一転、「garden gate」ではキャッチーなメロディーと英語と日本語を織り交ぜた歌詞が、凍った心を溶かすようにジワジワと広がり、気が付けば全員の大合唱で一体化する。アンコールでは、最新シングル曲「Lantana」をライヴ初披露。ラウドなロックサウンド、ファンの心を掴んで離さないふたりの人柄、そしてステージへと注がれるファンの熱気…その全てがひとつになり、とてつもなくアツイ夜になった。

※掲載写真は翌日7/19公演

セットリスト

  1. physical
  2. Swamp
  3. Ignite
  4. Backed out
  5. Cold hands
  6. mono frontier
  7. painter
  8. night flight
  9. Landscape
  10. Now I am
  11. Lost before
  12. Achromatic habit
  13. bird
  14. seequret
  15. garden gate
  16. Rage on
  17. kick out
  18. reel
  19. Bitter Aspiration
  20. Eyes in chase
  21. <ENCORE>
  22. スクリプト
  23. Lantana
  24. WALK
  25. sick of it
OLDCODEX プロフィール

オルドコデックス:2009年、発足。VocalとPainterという異色の組合せの特性を生かし、ロックを基盤にしながらラウド、ダンス、パンク、メタル、プログレ、R&Bなどの要素を混ぜ込んだミクスチャーサウンドを主としつつ、ライヴアートを織り交ぜた視覚をも楽しませる作品群をパッケージ物、ライブ、グッズ等、メンバーが関わる全ての場所で打ち出している。2021年12月に、『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編 メインテーマをもって解散となることを発表。22年4月27日発売の『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編オリジナルサウンドトラック「Never Ending Blue」にOLDCODEXが担当する同タイトル メインテーマが収録。『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編オリジナルサウンドトラック 商品情報
OLDCODEX オフィシャルHP

OKMusic編集部

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