【Ken Yokoyama】『I Won’t Turn O
ff My Radio Tour』2015年8月4日 at
TSUTAYA O-EAST

撮影:Teppei Kishida/取材:フジジュン

 『I Won't Turn Off My Radio Tour』ファイナルとなる、TSUTAYA O-EAST。対バンを務めたのはHEY-SMITH。メンバーの脱退で一度は活動休止を考えるも、“Kenさんが有無も言わさず、絶対続けたほうがいいと言ってくれたから、現在がある”と語り、渾身のライヴで会場を熱くさせたところで、Ken Bandの登場。“新曲もやるけど、昔の曲もたっぷりやるから”と笑顔で語る横山に歓声が上がる中、白のグレッチを搔き鳴らし「Summer Of '99」で幕が開く。序盤戦、新曲「Dance, Sing, Then Think」を叩き付けると、フロアーはモッシュとダイブの嵐。“ライヴハウスにルールはないけど、マナーやモラルはある。周りの人が見れるセンス見せて”と横山が声をかけ、新曲「Smile」から「We Are Fuckin' One」と続くと、自由にライヴを楽しむ観客の中に不思議と一体感が見えてくる。全身全霊の歌と演奏を聴かせ、縦横無尽にステージを駆け回り、観客同様ライヴを思い切り楽しんでいた横山。“今、日本で鳴らすのに一番相応しい曲やるわ”と「You And I, Against The World」で熱いメッセージを届けたと思えば下ネタで大興奮したり、観客のリクエストに即興で応えたりと、観客とともに作り上げていくルール無用のライヴスタイルは唯一無二。ライヴ後半、“2015年7月、日本で一番のパンクラジオヒットやるわ”と始まった、「I Won't Turn Off My Radio」に起きた会場中の大合唱はこの日のクライマックスを生む。ラスト「Believer」では、フロアーに投げたマイクを観客が回して大合唱。生のライヴの興奮や醍醐味を思い切り体感させてくれた夜だった。

セットリスト

  1. セットリストの公表を控えさせていただきます。
Ken Yokoyama プロフィール

ケン・ヨコヤマ:1969年生まれ、東京出身のロック・ミュージシャン。1991年にバンド、Hi-STANDARDを結成し、ギタリストとして活躍。日本のメロディック・パンク・シーンの創生と黎明、勃興を先陣を切って駆け抜ける。1999年に自身のレーベル<PIZZA OF DEATH RECORDS>を設立し、社長を務める。2004年2月にはアルバム『The Cost Of My Freedom』でKen Yokoyamaとしてソロ活動を開始。その後、ソロ・バンドの通称“Ken Band”を率いてライヴを行ないつつ、2005年11月に2ndアルバム『Nothin' But Sausage』、2007年9月に3rdアルバム『Third Time's A Charm』をリリース。ハイスタを彷彿させる疾走チューンから、アコースティック・ギターによる歌心あふれるナンバーまで、卓越したメロディー・センスを感じさせる。2008年1月、日本武道館でのライヴを『DEAD AT BUDOKAN』と称して行なう。2013年3月には、WOWOWで震災後の彼の活動を追った『ノンフィクションW 物言うパンクス!横山健~311、ハイスタ、その先に~』が放送。同年11月、自身の生い立ちから現在までを追ったドキュメンタリー映画『横山健-疾風勁草編-』が全国60館で劇場公開。Hi-STANDARDはもちろん、BBQ CHICKENSとしても活躍し、さらにレーベルはHAWAIIAN6、WANIMA、DRADNATS、GARLICBOYS、MEANING、SLANG、SNUFFら国内外のバンドを輩出している。2015年9月、6thアルバム『SENTIMENTAL TRASH』を発表。Ken Yokoyama オフィシャルHP

OKMusic編集部

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