【Naifu】
取材:石田博嗣
予想外のワクワク感を求めてサウンドを
組み立てた
「今までのNaifuのロックサウンドとはまた違った、新たなロックサウンドを誕生させることができた気がします」(志音)
…とコンポーザーの森下志音(Gu&Vo)が語る、2ndシングル「Mysterious」。まず、彼がどんな曲を作ろうとしたのかを訊いてみた。
「“Mysterious”という言葉をテーマにして作業に入ったので、その言葉に引けをとらないミステリアス感というのをサウンドに取り入れようと試行錯誤しました。その結果、複雑な展開の見られる楽曲になったという感じです」(志音)
同期やギミックを取り入れ、予想外の展開を見せるアレンジ。冒頭の志音の言葉通り、斬新なロックサウンドが構築されているところが最大のポイントだろう。
「遊園地の乗り物に例えて話しますが、ジェットコースターあるじゃないですか。予想外な方向と重力が自分の体に襲ってきて、次に何が起こるか分からない。予想が付くようなジェットコースターはつまらないし。この楽曲も同じで、その予想外のワクワク感というか、そういうのを常に求めて組み立てましたね。結果的になかなか面白いコースターになったと思います」(志音)
同曲はサビで転調するなど、メロディーの起伏も激しい。この曲でリードヴォーカルをとる荒神直規がどんな気持ちで歌入れに臨んだのかも気になった。
「ただ勢いよく歌えばいいというわけではなく、抑えるところは抑え、激しいところはとにかく激しくと、テンションの起伏をとても意識しましたね。自分の中で完璧になるまで何十回も録り直して、かなり時間をかけました」(荒神)
また、サウンドがミステリアスなものだったということで、今までとは違う新しい手法で歌詞作成にトライしたという。
「原曲を聴いた時にかなりミステリアスな印象を受けたので、歌詞も“謎”“秘密”“時計仕掛け”などキーワードをたくさん入れて、歌詞を見ながら謎解きしてもらえるようなものにしました」(荒神)
Naifuの新たなる一面が見られる新曲「Mysterious」。それはバンドの可能性がさらに高まったことも実感させる。
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