【Mizca】自由な発想で取り組めた
キャッチーなメロディーとちょっぴり切ないリリックが病み付きになるシングル「キラキラ☆」で、Mizcaが本格的に動き出す!
取材:ジャガー
光と闇を歌ってきた光岡昌美からエレクトロサウンドで魅了するMizcaへ。その変貌振りに驚きを隠せないのですが、そもそもの経緯を教えてください。
今回プロデュースをしてくれたpal@pop(高野健一/シンガーソングライター)に昔から憧れていたのと、スタッフの方から“エレクトロに挑戦してみないか?”って話をいただいたのとが上手く重なって“Mizca”というプロジェクトは始まりました。もともと詩集を読むのが好きで、pal@popの心の内側を繊細なタッチで描く独特の世界観が好きだったんです。そんな憧れている方にプロデュースしてもらえるなら、何か面白いことができるんじゃないかと興味が沸いたんです。
エレクトロというジャンルに関しては?
実を言うと少し抵抗がありました。エレクトロの知識がないし、自分の声が加工されてしまうことへの不安、その中でMizcaとしてどう表現すればいいのか…いろいろ悩みましたね。でも、曲ができてみて、逆に自分は無知で良かったなって思います。エレクトロはこうでなくてはいけないって基本がない分、自由な発想で取り組めたので、エレクトロというジャンルではあるけど、それまでの型にハマっていない新しいものに仕上がったんじゃないかなと。
培ってきたものを出すことで、エレクトロとしては大胆なアレンジとなり、Mizcaワールドになったというわけですね。
そうですね。あとは、独特の世界観を持っているpal@popと一緒に作業できたっていうのも大きいですね。私ひとりがMizcaワールドを作るのではなく、ふたりで積み上げていく…完全プロデュースは初めてのことだったので、気持ち的にも楽でした。それと彼の哲学的な物の捉え方であったり、ロマンチスト振りだったり、その引き出しの多さに驚いて、たくさん刺激を受けました。
初めて曲を聴いた時の印象はどういうものでした?
『キラキラ☆』は派手! 『United To The Sky 1.02』は使っている音や雰囲気から宇宙っぽいなと思って、『Truly Lovely』は危険な愛を歌った感じだなって。全体的にかわいらしいんだけど、一音一音工夫があって、どれもかわいいだけじゃなくてちゃんと耳に残るいい曲だと思いました。歌詞については、私が好きなように感じたらいいとおっしゃってくださったので、どう汲み取ろうか…そこは日々模索中だったりします(笑)。『キラキラ☆』は別れがテーマなんですけど、サウンドはタイトル通りすごくキラキラしていてキャッチーなんだけど、歌詞にはちょっと切なさもあって。別れがあれば出会いもある、悲しいことだけじゃなくて楽しいこともたくさんあるんだよっていう気持ちを込めました。これから卒業シーズンでもあるので、みなさんの出会いと別れの背景に『キラキラ☆』が鳴ってくれているとうれしいな。他の2曲に関しても、聴いた人それぞれのいろんな思い出と一緒にいられるような楽曲になっていると思います。
歌はもちろん、ビジュアル、ダンスといった面にも、Mizcaさんのこだわりは表れていますよね。見ているだけで楽しませてくれて、気分が華やぎます。
今作は特にライヴで盛り上がれる曲調だったりもするので、楽しむことを一番に考えましたね。サビでの振りも簡単なものにして、観客と踊れるようにしました。これまでは感情を込めて歌を届けようと歌ってきたんですけど、今回は楽曲の持つ雰囲気に身を任せて自分が付いていくような感じでした。
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