L→R RINA(Dr&Vo)、HARUNA(Vo&Gu)、TOMOMI(Ba&Vo)、MAMI(Gu&Vo)

L→R RINA(Dr&Vo)、HARUNA(Vo&Gu)、TOMOMI(Ba&Vo)、MAMI(Gu&Vo)

【SCANDAL】曲調も歌詞も無条件で笑
顔になれる

シングル「瞬間センチメンタル」がチャート7位のヒットを記録したSCANDALが、夏のシーズン到来を目前に新曲「太陽と君が描くSTORY」をリリース。夏の爽快感とキュンと胸を締め付ける切なさが同居した、ポップナンバーである!
取材:榑林史章

「太陽と君が描くSTORY」は爽快感あふれるポップなサマーソングで、歌詞もストレートな恋心を歌っていますね。

TOMOMI
「DOLL」や「少女S」の印象から、ゆがんだ性格の持ち主と思われているようで(苦笑)。今回は回りくどいことを書いても暑苦しいやろうと思って、ストレートに書いています。
HARUNA
曲調も歌詞も無条件で笑顔になれますね。

歌詞は夏の開放感が恋を後押ししてくれるというもので。

TOMOMI
夏は気持ちが開放的になるから、恋に落ちやすいですよね。ひと夏の恋もあれば、一夜限りの恋とかもあるし(笑)。
MAMI
そういうスリルと切なさがあってこその夏。人によっていろんな恋があると思うし、要は何でもアリということ。それをもう全部夏のせいにしてしまえ!的な。
HARUNA
夏だから恋しようよ!っていう。

ちょっと気だるいヴォーカルがいい感じです。

HARUNA
イントロからAメロに入った時、サウンドがちょっと大人しくなるので、歌いかたでインパクトを付けようと思って。何パターンか試してみて、これが一番ハマりましたね。
TOMOMI
海に行きたい、恋したい…という楽しさと、夏の終わりやお祭りの後の切なさ。そのふたつを足したのが夏の良さやと思うので、その部分でツインヴォーカルの良さも活かせました。

サウンドからも、夏の雰囲気が感じられました。

MAMI
でも、演奏は結構大変で。今までのようにガツガツ弾くだけじゃダメで、曲の雰囲気に合わせなきゃいけない。例えば、サビでドカーンと盛り上がるので、逆にAメロはボリュームを下げて、Dメロはディレイをかけてリバーブは多めとか。音色もエフェクターをいろいろ踏み換えたりして、試行錯誤しましたね。

ストレートな曲調だからやりやすいのかと思いましたけど。

TOMOMI
今まではロックで同じコードの繰り返しとか多かったんですけど、今回はポップスやから難しいコードもあって(笑)。でも、それもすごく新鮮で楽しかったですよ。
RINA
ドラムは音数が多くて大変やった。今まではシンプルで、楽器やバンドをやっているファンの方がコピーしやすいものを意識していたけど、今回は音を重視しているというかね。
MAMI
確かに難しかったけど、絶対に完璧にしてやろうと思ってトライしたので、すごく良いものに仕上がったと思います。

PVも今回はチャレンジでしたね。

RINA
22時間ぶっ続けの撮影でした。高校を卒業したとたんにコレかい!って。でも、楽しかったし、カラフルな映像になりました。
HARUNA
楽器を持たずに遊んでいるシーンや、衣装が4人お揃いじゃないシーンもあるので、ぜひ観てください。

2曲目の「KOSHI-TANTAN」は正直笑いました。

HARUNA
笑ってください(笑)。2年くらい前にレコーディングしたものをそのまま入れているから、声もあどけないですし。

ラップのミクスチャーロックですよね。

HARUNA
当時は、これがラップなのかどうかも分からない状態でしたよ。歌詞は阿木曜子さんが書いてくれていて…もともと自分たちで書いていたものに阿木さんが手を加え、そこにさらに自分たちで手を加えている。だから、自分たちからは発想できないワードがたくさん入っているので、すごく面白いです。
MAMI
リアルな女子の歌詞で、当時は高校生だったから、学校で友達に意見を訊いて参考にしたりしていましたね。

肉食系の女子って感じですよね。

RINA
ここまでの女子はそうそういないと思いますよ。ただ、そう思っちゃう瞬間は、みんなあるんちゃうかなって。
TOMOMI
ライヴでは2~3回やったことがあって。しかも2年前やったから、あの時は演奏もボロボロやったな。
RINA
次のライヴで披露するのが楽しみです。

そして、3曲目の「スイッチ」は静かめで、内面的なものを書いた歌詞が秀逸でした。個人的には、一番好きです。

MAMI
「スイッチ」が一番好きです。ライヴではアコースティックでやってもいい感じになると思いますね。
HARUNA
ビートがはっきりある感じではないので、最初は難しそうだなと思いましたね。いつものように感情的に歌っては歌詞が伝わらないと思って、すんなり耳に入ってもらえるにはどうしたらいいかと考えて、淡々と抑え目に歌っています。

スイッチを探すという表現が何かいいですよね。

TOMOMI
言葉だけじゃ伝わりきれない、気持ちが全部そのまま伝わるスイッチがあったらいいのにっていう。恋愛に限らず、想いが上手く伝わらへん時は誰にでもあると思うし。
RINA
これはツアー中、宇都宮の前日(3/26)に録りました。私にとっては、それがすごく大きかった。初めて8カ所ツアーを回って、楽しみもプレッシャーも両方あったし、何かを得て帰りたいとか、これをきっかけに良いほうに変わりたいという気持ちが大きくて。だから、スイッチを探すという詞が自分とすごくリンクして、リアルな…ホンマに思っていた気持ちを音に込められました。
HARUNA
今までは言いかたは悪いけど、勢いでいっちゃえ!という部分があったと思うんですよ。でも、今回でテンションだけでは伝わらないことが分かった。ニュアンスの大切さを実感しましたね。

さて、6月には早くもワンマンが決定しましたが。

HARUNA
3月~4月のツアーでは毎回全力だったけど、途中で変更した部分もあったし、8カ所やりながら試行錯誤していって、最終日の神戸でツアーを集大成することができたと思います。でも、今回は2日間だし、絶対に負けられないぞ!という意気込みで、最初から最高の状態に仕上げて臨みます。女子ゾーンも2カ所に増やして広くなるので、女子にもいっぱい来てほしいですね。
SCANDAL プロフィール

06年8月、大阪のヴォーカル&ダンススクールで出会った女子高生4人で結成。メンバーは、HARUNA(vo&g/1988年08月10生まれ)、MAMI(g&vo/1990年05月21生まれ)、TOMOMI(b&vo/1990年05月31生まれ)、RINA(dr&vo/1991年08月21日生まれ)。荒削りでアグレッシヴなバンド・サウンドと、怖いもの知らずに突き抜けるポップなキャラクターをそのままにバンド活動を開始。結成後間もなく、大阪城公園にある通称“城天”でストリート・ライヴを始め、地元・関西のライヴハウスにも出演するようになる。

08年3月、米シアトルで行われたジャパン・カルチャー・フェスティバル『Sakura-Con 2008』に招待され、全米6大都市ツアー敢行を併せて7,000人を越える動員を記録。同年7月にはフランスで開催された『Japan Expo』に10,000人、8月に香港で行われた『第10回アニメコンベンション&ゲームス香港』に参加。8,000人の前でライヴを行い世界音楽大国を股に掛けて注目を浴びる。8月にインディーズ・ミニ・アルバム『YAH!YAH!YAH! HELLO SCANDAL』を発売後、10月には<エピックレコード>よりシングル「DOLL」でメジャー・デビュー。

09年10月に発表したデビュー・アルバム『BEST★SCANDAL』はオリコン週間チャート初登場5位を獲得。年末に行われた『第51回輝く!日本レコード大賞』では新人賞を受賞し、今最も注目されるガールズ・ガレージ・バンドとして大きな話題を集めている。SCANDAL オフィシャルHP(アーティスト)
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