歌うこと、ライヴでパフォーマンスすること…衣装選びひとつとっても、Mizcaにしかできないことを考える。枠がないから楽しめると語る、彼女のこだわりが随所に表れた作品が完成!
取材:ジャガー

Mizcaとして歌っていくことに始めは不安もあったので、これまでは自分自身もどこか様子見でしたね。それがライヴを重ねていくことで自信が持て、エレクトロにいろんなアプローチの仕方があることも学んだので、ライヴに限らず活動全てにおいて“Mizcaならどうするか?”ってことを深く考えるようになりました。ライヴがすごく楽しいんですよ、今。やっと心にゆとりが持てたのかな。

初回限定盤に付いているPVでのヴィジュルも含め、ポップでキュートなMizcaという存在が色濃く楽曲に反映されているなと思いました。

(笑)。キャッチーなメロディーに乗る歌詞が切なくて、大好きな相手と別れなければならないけど、気丈に振る舞う主人公の姿に好感が持てます。

笑顔で別れなきゃいけないって自分で決めたのに、いざ別れが近づいてきてしまうと涙が落ちてしまう。そんな自分自身に“ダメよ”って言い聞かせている曲ですね。前作は感情を抑えて、いかにロボット調にできるかが大事だったんですけど、今回はそれとはまったく逆で。笑顔を作るんだけど、止められない涙という感情が抑えきれない場面を綴っているので、歌いかたとしても感情を出すようにpal@popにアドバイスされ、以前より温かみがあるように感じます。

感情を出したことで、より自然な歌声に近い仕上がりになっていますよね。Mizcaさんの楽しそうに歌っている様子が伝わってくる「Music」も感情が前に出ていますが。

歌詞の9割が英語で、音の使いかたも洋楽っぽさが混ざっている感じになっています。純粋に音楽が好きっていう気持ちを歌っているので、私もすごく共感できる内容なので入っていきやすかったですね。これまで自分が書いてきた歌詞には、明るい面がひとつもなかったので、『Music』のような底抜けに明るい内容で共感できるっていうのは発見であり、驚きです。でも、今の自分の心境にすごく近いんですよね。口ずさむ程度で歌ってても楽しいですし、メロディーがすごく好きです。

光岡昌美として発表した「last cross」をエレクトロサウンドに大胆カバーされていますが、こちらはどういう経緯で?

ファンの方から、“『last cross』のエレクトロバージョンが聴きたい!”っていうリクエストをいただき実現しました。光岡昌美を知っている方が全員Mizcaを知ってるかと言われたら、まだ知らない方もたくさんいると思うので、この曲をきっかけに私の今の姿をちゃんと知ってもらえたらいいなと。今回改めて『last cross』を歌ってみて、これまでに歌い込んでるっていうのも関係あるのかもしれませんが情景を描きながら歌うことができました。以前はもっと歌うことにストイックになり過ぎていたところもあったので、そういう変化にも気付いてほしいですね。
Mizca プロフィール

1986年08月14日生まれ、愛知県豊田市出身。ポップ、そしてキュートな楽曲の世界観を体現する女性シンガー、Mizca。プロデューサーに天才クリエイターpal@popを迎え、エレクトロ・シーンに突如現れたニュー・アイコンである。

09年10月、<レコ直>限定のデジタル・シングル「Robotics」でその中毒性の高いサウンドを発表。10年1月に、<日本クラウン>より1stシングル「キラキラ☆」でCDデビュー。また、デコレーション専門誌『Deco&Deco』から“デコクイーン”の称号を授かり、デコ・シンガーとしても話題に。マイク/マイク・スタンド/イヤーモニターと自らデコを施すなど、タレント性の評価も高い注目のシンガー。オフィシャルHP
公式サイト(レーベル)

OKMusic編集部

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