L→R DJ TSUNE(DJ&BEATMAKING)、BABE.RYOTA(MC&TRACK MAKER)、Sun-High(Vo&MC)

L→R DJ TSUNE(DJ&BEATMAKING)、BABE.RYOTA(MC&TRACK MAKER)、Sun-High(Vo&MC)

【0 SOUL 7】後ろを振り向くのも大事
だって気付けた

これまでの軌跡をかたちにした0 SOUL 7初のベストアルバム。一貫した想いを届けてきた彼らが地盤を固め、さらに高く飛んでいくためのマストアイテムに関して、グループの歴史を振り返りながら語ってもらった。
取材:ジャガー

結成して4年という月日を凝縮したベストアルバムで、0 SOUL 7の一貫した想いを感じることができました。辛いこと、苦しいこと、人それぞれ立ちはだかる壁はあるけれど、前へ進んでいかなきゃいけないという強い気持ちは変わりませんね。

RYOTA
そうですね。メンバーそれぞれ20年、30年と生きてきて“これは間違いじゃない”って思える音や言葉たちを集めたのが0 SOUL 7の楽曲なので、説得力もあるんじゃないかと。自分が経験して感じたことを突き通しているので。

“頑張れ”ひとつとっても、発信の仕方によって意味合いは大きく変わるじゃないですか。それが曲ごとのカラーになっているのかなと。

RYOTA
自分たちが言いたいことって本当に変わってないんですよ。同じテーマをどの角度から捉えるのかっていう違いですね。ただ、昔と今の自分で人間的な違いはないですけど、微妙に考え方の差があるじゃないですか。大人になった部分もあれば、逆に子供のままな部分もあって。そこが葛藤な気がしますね。過去を否定してしまったら、これまでの人生自体を否定してしまうことになるので、そういうことがないように気を使いますね。解釈の仕方に若干の違いがあっても、否定も肯定もしません。その時々、全力で答えた俺の言葉を受け止めてほしい。

収録曲は、まさにその時々の0 SOUL 7を映し出している曲が並びましたね。

Sun-High
すごいスムーズに決まりました。シングル含め、ライヴで人気の高い曲や反響のあった曲を選出していくと自然とこの12曲でまとまって。それと、現在進行形の姿を見せたかったので新曲「Shine」を入れました。

新曲の収録は、今作を出す上で念頭にあったのですか?

RYOTA
ではなかったんですけど、シングル「嫌嫌嫌」の時にどれをシングルにするかを決める時に、「嫌嫌嫌」「YELL」「Shine」の3曲を録って、どれも良くて前回は迷った末の「嫌嫌嫌」と「YELL」にして…
Sun-High
シングルには入らなかったけど、早くみんなに聴いてほしいっていうのはありましたね。曲としてもすごく好きなので、ずっと寝かすというよりは、一刻も早く聴いてもらいたくて。
TSUNE
どんなに良い楽曲ができたとしても、タイミングを逃したらお蔵入りするから、もったいないよなって。それで、ベストアルバムに入れました。

確かに、出すタイミングは大事ですよね。時代背景によって、響きやすいかも変わってくるでしょうし。

Sun-High
曲と思い出ってリンクしますからね。アルバムを通しで何度も聴いてるんですけど、やっぱり鮮明に当時を思い出しますよ。あと、歌い方が自分でも分かるぐらい変わってますね。

Sun-Highさんは、特に声が分かりやすかったです(笑)。

Sun-High
発声から違いますし、昔のを聴いてるとすげえ若いなって思う歌い回しもあったり。でも、そのへんはその時に生まれたものなんで、ちょっと照れはありつつも、それはそれでいいのかなっていうのはあります。

TSUNEさんは、これまでの活動を振り返ってみるといかがでしたか?

TSUNE
率直に早かったっていうのと、曲の雰囲気は同じかもしれないけど、細かいところが違ったり、表現方法や音の使い方とかがまとまってなかったなって、昔は。だから、逆に当時の曲を聴いて新鮮だと思えるし、今は今で、その瞬間楽しいと思えることをどんどんやっていけたらいいし。
RYOTA
曲を作ってライヴをすることは常に変わらないけど、メジャーデビューして見えてきたものが自分の中で一番得たものかなって思います。4年の間にいろんなことを経験させてもらって…思い返すだけでもたくさんの発見があって、本当に早かったです。ベストアルバムを作ってみて、後ろを振り向くのも大事だって気付けたし、新しい扉を開くきっかけにもなりました。

これまでの歩みを確認すると同時に、グループと深く向き合うことになった今作だと思うのですが、自分にとってメンバーとはどういう存在ですか?

TSUNE
謎ですね。
Sun-High
もともとが音楽をきっかけに集まったんで、地元の友人とは違うし、家族とも違って…よく分からない関係ですよね(笑)。仲が良いか、悪いかってだけじゃないですし、第三者が感じることがすべてかと。
TSUNE
予想範囲外のこともやってくれたりするするじゃん。やっぱり聴いてる音楽が違うから、現在進行形でRYOTAが聴いているのも、僕が聴いてるのも、Sun-Highが聴いてるのも違うし、だから“こういう感じのもやるんだ”って驚きがある。それは普通に面白いですよね。出会った頃よりも、予想範囲外のことだらけです。

聴く側にとって、みなさんにとって、このタイミングで一連の流れは聴けるっていうのは好都合ですよね。ここで土台を踏み固め、さらなる飛躍をしていく。ますます期待値が上がります!

RYOTA
そうですね、今作はあくまで次につながる通過点でしかないので。実は、秋を目処にミニアルバムを出そうかと、もうすでに次回作にも取り掛かっているんですよ。ベストアルバムは終わりじゃなくて、心機一転。ここからもっと面白いことをやっていきます。
TSUNE
前に出してた曲をもっといろんな人に聴いてもらいたいって気持ちで出してるんで、改めて紹介できるアルバムだと思うので、そう感じてもらえたら幸いですね。聴いたことがない人にも聴いてもらいたいし、掘り下げて俺らの存在を再確認してほしいですね。
0 SOUL 7 プロフィール

ゼロソウルセブン:昔、学者が死ぬ寸前の人間を秤の上に乗せ死んだ瞬間7g軽くなったというところから、霊魂=0 SOULの重さ7gを意味する0 SOUL 7は、自分達の魂の重さで量られた喜怒哀楽の感情を嘘偽りなくリアルに音で表現していきたいという想いから命名。2006年にミニアルバム『zero soul seven』でインディーズデビュー、精力的にライヴを行ないメディアなどでも活躍の場を広げ、08年シングル「東京元年」でメジャーデビューを果たした。0 SOUL 7 オフィシャルサイト
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