【Sweet Licious】女の子のいろんな
一面を伝えたい
Sweet Liciousが遂にメジャーデビュー。オーディエンスと一緒に楽しめる音楽スタイルで活動してきたSakurakoとKaedeが、女の子のさまざまな思いを綴った等身大の歌を届けてくれる。
取材:齊藤 恵
結成以来、おふたりが目指してきた音楽スタイルとは?
Sakurako
R&Bやヒップホップの先輩方がお客さんを巻き込んでパフォーマンスしている姿やお客さんの反応を見て、私たちもお客さんと一緒に楽しむライヴ中心の音楽スタイルをやっていきたいと思いました。これまで聴いてきた音楽を通して、女の子に共感してもらいたいなという思いもありますね。
そのスタイルがアルバムとしてかたちになりましたね。
Sakurako
ユニット名の“Sweet Licious”の“Sweet”は女の子の可愛らしさや女の子らしさを、“Licious”は“Delicious” “Gorgeous”といった大人の女性のキラキラとした部分をイメージした造語なんですが、デビューアルバムということで、その両方の部分を知ってもらうことをコンセプトに作りました。曲順に関しても、曲の流れに沿った気持ちの切り替えから曲名を書いてみての見た目まで、すごく考えましたね。
1、2曲目はその“Sweet”の部分ということですが。
Sakurako
最初はまず同世代の女の子に自分たちの思いを伝えたくて、それにはやっぱり恋愛の曲かなと。以前、女子高生が“どんなに幸せでも、夜になると暗い曲が聴きたくなる”と言っていたのを聞いて、女の子ってそうした“悲しみに浸りたい”って思いがあるんだなと感じたんですよね。1曲目の「夜空のメロディー feat. C」は、ふと夜空を見上げた時に昔好きだった人を思い出したことを歌詞にした曲です。懐かしさや切なさが増すかなと思って、“帚(ほうき)星”とか“ただ愛しく想うは”とか歌詞であえて古語的な言葉を使ったりしていますね。
Kaede
5月に期間限定配信された「Destiny」は出会った大切な人たちへ向けた曲です。とにかく歌詞の内容をいろんな人に伝えたいと思って、歌詞が伝わるメロディーを模索しました。
Sakurako
「Destiny」は、生のストリングスを加えたアルバムバージョンになってます。
3曲目のinterlude以降は、アルバムから先行配信されているアップチューンの「Treasure Heaven」をはじめ、“Licious”の部分や、新たな試みなど一面を打ち出していますね。
Sakurako
5曲目の「キラキラ☆LADY feat. Lisa Halim, jyA-Me」は、女性シンガー4人で共演した結構珍しい曲なんです。ゲストのjyA-Meちゃんは“この曲に参加してもらうのは彼女しかいない”と思ってすぐに決まりました。もうひとりは、どうしてもLisa Halimにお願いしたくて。実は彼女とは中学の同級生で同じヴォイストレーニングに通っていたんです。その頃から“いつか一緒に”という想いがあって、今回お願いしてみたら快諾してくれました。私たちにとって夢の共演でしたね。
Kaede
「So Scandalous」はビートがカッコ良い、今作の中でも一番トガっている曲で、歌詞もこれまでなかったような大人の女性のイメージでセクシーさを出しています。逆に「言えなかった、ありがとう」のようなバラードはライヴであまりやったことがなかったので、新鮮なんじゃないかなと思いますね。
今作が完成して、改めて感じたことは?
Sakurako
私たちは女の子のいろんな一面を伝えたいんだということを再確認できました。普段私たちが思っていることがみんなの想いとひとつでもリンクしてくれたらいいですね。
Kaede
完成して一番に思ったのは、私たちふたりだけじゃなくて、みんなで歌いたいってことだったんです。みんなで歌えるようなキャッチーな曲ばかりになっていると思うので、ぜひ聴いていただいてライヴでお会いできたらうれしいですね。