L→R 甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(Gu)、小林 勝(Ba)、桐田勝治(Dr)

L→R 甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(Gu)、小林 勝(Ba)、桐田勝治(Dr)

【ザ・クロマニヨンズ】やりやがった
なこの野郎、みたいな感じはお互いに
ある

ツアー初日はドキドキするしハラハラす
るでもそれも楽しんでる

今回は相当早い期間で作業が進んで?

真島
今回はというか、今回も。
甲本
そうすると、余計なことをしたくなるんですよ。早く終わったらみんなでおいしいご飯を食べられない、6時ぐらいに終わったらもう帰ろうかということになる。そうしないために、誰からともなく長引かせようという行動をとるんです。失敗もしてないのにもう一回やるかって。で、晩飯につながる(笑)。

あと、今回はコーラスが入っている曲が多いですね?

甲本
楽しいよ、コーラス。コーラスやってる時は本当に楽しい。
真島
爆笑だよね、コーラス入れてる時って。
甲本
ふざけているんだもん。

それに、曲の中で具体的な地名が出るとハッとしますね。多摩川、横田基地、高田馬場、とか。曲を作った時のひらめきがその地名を呼び寄せたのでしょうか?

甲本
なんであんなことを言ったのか、なんであんな歌を歌ったのか分からない。

曲を作っている時の自分は自分じゃなかった?

甲本
そうです、そんなもんです。

「7月4日の横田基地」はかなり具体的ですね。

真島
うん、独立記念日にカーニバルをやるじゃないですか、米軍基地で。一般の人も入れる。
甲本
楽しいね。でかいんだよね、ピザとかね。飲み物もサイズがでかい。
真島
楽しいよ、アメリカのカーニバル。
甲本
たまたま米兵に知り合いがいたりすると、船とか乗っけてくれるんだよ。面白い。

そして、アルバムの最初に「オートバイと皮ジャンパーとカレー」が入っていて、最後の「南南西に進路をとれ」にもオートバイという歌詞が出てきますけど?

甲本
たまたまですね、別に話し合って最後もオートバイにしようとかじゃなくて。偶然ですね。成り行きです。

ジャケットのロゴは毛糸なんですか?

甲本
チェーンステッチというそうです。大好きな感じになりました。
真島
デザインの方に100パーセント丸投げで、よろしくって。
甲本
毎回、いいぞって思うからね。

温かみがありそうですね。

甲本
アナログレコードにぴったりな感じです。

アルバムタイトルの“Oi!Um bobo”はどなたの案ですか?

甲本
さあ(笑)。いいタイトルだよね。

響きがいいですね、“Oi!”が先に来たんですか?

甲本
“Um bobo”が先に来た。

口に出して言うと気持ち良くなれますね。

真島
楽しい気持ちになれるよね。
甲本
楽しい気持ちになれるのが何より、悲しい気持ちになるよりは。

11月からツアーが始まりますね。

甲本
今回のアルバムの曲を混ぜて、前回のツアーとは違った感じになるといいんですけど、まだどうなるか分かりません。
真島
楽しみですね。
甲本
ただ、曲がどれだけ変わっても、結局は力任せにやってるんだけど。

演奏も歌もコーラスも?

甲本
コーラス、力任せ。
真島
実際に楽器を弾きながら歌えるか、未知数です。“こんなコーラス入れよう”って、あとのこと考えずに入れますから(笑)。もうライヴで楽器弾けないかもしれない、コーラスに夢中で。
甲本
口で言ってたり(笑)。
真島
コーラスに合わせてやるからね、楽器の演奏も(笑)。

お客さんもそこにコーラスで参加できそうですね?

甲本
そうだね、参加したい人はどんどん自由にやってください。

ツアーの初日はすごく緊張するという話を以前にうかがいましたが。

真島
今でもまったくそう。初日の1曲目でボロボロですから、全て力を使い果たして(笑)。
甲本
クラッカーみたい。最初はパーン!って、あとはヒラヒラ~、風にそよぐのをみんなに見てもらう(笑)。初日ってそんな感じですね。ドキドキするし、ハラハラする。でも、それも楽しんでる。

回数を重ねても慣れることはなく、一回ごとに違う?

甲本
もちろん。慣れたなと思うことはないですね。バンジージャンプみたい。大丈夫かな~って。“ちゃんと結んだ? そんなに結んだら血が止まっちゃうよ”っていうこともよくあります。準備しすぎて、出ていってつまづくこともある。

準備しすぎても難しいんですね?

甲本
気合入れすぎてね。ライヴって毎日、本当に何があるか分からないから怖いんです。でも、その怖いのを楽しめているうちはずっとやります。そんなことでもないとボーっと過ごしてしまうので。人間、ボーっとしているとだんだん風化していくだけだよ。
真島
メリハリのない毎日を送ってね。
甲本
その対極にあるのがライヴだと思う。へこたれないように頑張ります。
オートバイと皮ジャンパーとカレー
    • オートバイと皮ジャンパーとカレー
    • 通常盤
    • BVCL-131
    • 2010.10.20
    • 1223円
    • Oi! Um bobo
    • 通常盤
    • BVCL-134
    • 2010.11.20
    • 3059円
ザ・クロマニヨンズ プロフィール

ザ・クロマニヨンズ:2006年7月23日13時41分、『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2006』に出現。その後、数々の夏フェスにも出現し、デビュー前から話題を呼んだ。そして、同年9月に待望のシングル「タリホー」でデビュー。22年1月に15枚目のアルバム『SIX KICKS ROCK&ROLL』、23年1月に16枚目のアルバム『MOUNTAIN BANANA』を発表。そして、24年2月に17枚目のアルバム『HEY! WONDER』をリリースし、同年2月16日より『ザ・クロマニヨンズ ツアー HEY! WONDER 2024』(全国43公演)を開催。ロックンロールをこよなく愛する4人が最強のロックンロールを響かせる!ザ・クロマニヨンズ オフィシャルHP

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