L→R 恵梨香(Cho&Gu&Harp)、千晶(Vo&Gu)

L→R 恵梨香(Cho&Gu&Harp)、千晶(Vo&Gu)

【ひいらぎ】とにかく前向きな内容に
したくて

アルバム『地平線と秋の空』でひと区切り付けたひいらぎ。新たな一歩を踏み出すべく、心が晴れやかになるシングル「運命の春ノ風」を届けてくれた!
取材:ジャガー

最初に曲を聴いた時、“シングルで明るい曲!”と驚いてしまいました(笑)。

恵梨香
3月という新しい生活が始まる季節に合ってるし、これまでのシングル4枚とも暗めの曲だったのもあり、アルバムを出したことを機にガラッと雰囲気を変えたくて作りました。
千晶
今年一発目のシングルだしね。

これから始まる毎日に期待してる、前向きな歌ですよね。占い師の助言ひとつでハッピーな気分になれるあたりとか。

恵梨香
たかが占い、されど占いというか。当たってないのかもしれないけど、良いこと言われたらそれが自己暗示になって上手く物事が進んだり、追い風になったりすることもあると思うので、この曲もそういう追い風になればいいなと。実際、一昨年前の年末、自分の中でいろんなことに区切りを付けていた時に次の年へ向けて何か後押しが欲しくて、札幌でよく当たるという占いに行ったんですね。まず、“自分は恋愛ができますか?”と。それと仕事のことを(笑)。そしたら“7月と10月に出会いがある”と言われ、そうすると来年が楽しみになるじゃないですか。ワクワクして年を越せたので、このワクワク感を曲にしたくて、アルバムのためにもともとは書いていて。
千晶
最初は、もっと恋愛よりの歌詞で、《好きって言うその時は…!》みたいなのだったんですけど、シングルとして出すってなった時に改めて歌詞を見直して。「運命の春ノ風」は珍しく歌詞を書く時も会議室みたいなところに集まって、ふたりで“この言葉どうだろう?”って考えながら書いてて。ギリギリまで歌詞が全部固まってなくて、レコーディングの時に初めて通して歌ったんですよ。なんで、歌詞に関してはちょっと大変でしたね。曲はすごくキャッチーなメロディーなので、良い曲になるんじゃないかなっていうのは思ってました。
恵梨香
自分は歌詞を先に書いて、そこにメロディーを乗っけていくので、いざ歌詞を直す時にメロディーに合わせた歌詞に直すのがすごい難しくて。“5文字の言葉で、こういう音に合って…”とか。あと、今回はとにかく前向きな内容にしたくて、言葉選びもマイナス思考にならないように考えましたね。シングルでは初めて自分がちょっと歌ってたりもするんで、いろんな面で新しいひいらぎを見せられるかなって。

つられ笑いもそのまま収録された「押しボタン〈一発録れたて編〉」があったり、確かに新たな一面が見れると思います(笑)。

千晶
いつもの〈一発録れたて編〉は5回ぐらい演奏して、その中の前半の方のテイクを使ってたんですけど、今回は収録されてる出だしで間違ったのと成功したのと2回だけで。緊張感はあったけど、楽しくできたのでそれが伝わればいいなと。
恵梨香
あと「運命の春ノ風」のMV撮影もすごく楽しかったですね。笑顔で歌っていいんだっていう。「みず」や「裸」は歌うほどに自分も考えさせられるんで、どんどん陰に向かって…(笑)。

ふたりの声の掛け合いやハモリは何度聴いても気持ち良く響いてきますよね。こういう前向きな曲にも合っていますし。

千晶
そうですね。声の質感も違いますし、ずっとハモられてる方がやっぱり歌ってても気持ち良いですね。今回はハモるところも結構びっしりで、恵梨香の出番が多いという。
恵梨香
そうなんですよ。覚えることが多くて(笑)。ひいらぎの昔の曲とかはベタっとハモり続けるものが多かったので、逆に今までが少なかったぐらいで。だから、昔から知ってるお客さんには懐かしいんじゃないかな。
「運命の春ノ風」Sony Music Records
    • 【初回生産限定盤(DVD付)】
    • SRCL-7565〜6 1500円
    • 【通常盤】
    • SRCL-7567 1200円
ひいらぎ プロフィール

千晶(Vo&Gt)、恵梨香(Cho&Gt)からなる、札幌・路上ライヴ発の女性アコースティック・デュオ。2000年10月、愛美を含む3人組アコースティック・ユニットとして“柊”を結成。2003年12月、東京にて初のライヴを決行。その後も路上を中心に積極的にライヴ活動を続けるが、2005年10月の5周年記念ワンマン・ライヴを最後に解散。2006年 10 月に活動を再開し、2008 年2月に<Sony Music Records>と契約。2009年2月にシングル「みず」でメジャーデビューを果たすも、2009年7月に愛美が卒業。千晶・恵梨香の2人で活動を開始し、2009 年8月にZepp Sapporo でワンマン・ライヴを行ない、新生・ひいらぎとしてスタートを切る。温かみのある歌声とサウンドに注目が集まり、2009年8月にリリースされた2ndシングル「かけら」が好評を得る。2010年10月、1stアルバム『地平線と秋の空』を発表。アニメ『夏目友人帳 肆』オープニングテーマの「今、このとき。」、アニメ『もやしもん リターンズ』 エンディングテーマの「最近」など数枚のシングルリリースを経て、2012年9月に2ndアルバム『ドーナツの穴』を発表。しかし、2013年11月の結成13周年記念ワンマン・ライヴ『いつもありが十三キュー!』ツアー最終日、札幌公演をもって惜しまれながら解散した。オフィシャルHP
恵梨香 Official Twitter

OKMusic編集部

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